精神科医が教える「後悔しない」うつ病治療の病院選び【後編】

Menjoy / 2012年1月19日 13時0分

前回の記事では、夫がうつ病かもしれない場合の病院選びのコツなどについて解説しました。

今回は、“夫に向いているのは男性の医師or女性の医師?”というテーマで、ゆうメンタルクリニックのゆうきゆう先生からのアドバイスをお届けします。

 

■男性医師と女性医師それぞれの特徴について

前回の記事で“精神科の良し悪しは患者さんと医者の相性によるところが大きい”というお話がありましたが、男性医師・女性医師という点ではどうなんでしょう?

“こういう患者さんには男性医または女性医がいい”というタイプのようなものがあれば、ぜひ教えてください。

「人の気持ちに対して共感する能力は女性が高いと言われています。

実際、女性医師を指名する男性患者さんは、悩み事があったり、“つらい気持ちを誰かに聞いてほしい”というタイプです。つらい気持ちをあなたによく打ち明ける男性には女性医のほうが話しやすいかもしれません」

じっくり話を聞いてもらいたい患者さんは女性医のほうがいいということですね。逆に、男性医向きの患者さんというとどんなタイプになりますか?

「“とくに悩み事はないけれど寝つきが悪い”というように、身体症状が主に気になっている患者さんは女性医師に診察してもらうことにメリットを感じないかもしれません。

また、EDなど、女性医師には話しにくい問題をかかえている可能性があれば男性医師を指名したほうがいいでしょう」

EDの悩みは、たしかに女性医師には相談しづらいですね。あと、「うつ病の夫が病院に行きたがらない場合の対処法」でもあったように、男性はうつ病にかかってもすごく強がりな部分があります。女性医師に対して虚勢を張ってしまって話しづらいということはありませんか?

「“女性だから”という理由では、あまり診察を嫌がることはありませんが、普段から女性に対して少し緊張してしまうのであれば、同性の医師の方がいいかもしれませんね。

“精神科医という専門家を頼る”と決めた時点で、ほとんどの男性は、性別にはそれほど拘りません。

ただ、相手を異性として認識してしまうと、話しづらくなることがあるのは確かです。

女性に対して緊張しやすかったり、意識してしまいやすいようなら、同性の医師・あるいは年配の女性医師を選ばれるといいですね」

最近は、「え! この人がお医者さん!?」って感じの若くて美人な先生が随分多いですよね。そういう医師を目の前にすると、男性は緊張してしまうかもしれません。特に、普段からそういう傾向がある男性だと、同性の医師か、あるいはお母さんのような医師のほうが向いているというわけですね。

「精神科は女性医師も少なくありませんので、ひとつの病院でどちらの先生もいる……という場合もあります。

また、まずは一度受診して、その後同性がいいか・異性がいいか……といった選択もできますので、初診の時は、それほど拘らない方がいいでしょう。

気になる場合は、両方在籍しているかどうかを、電話などで問い合わせてみましょう」

 

■妻が病院探しをするメリット

最後に、妻が病院探しをするメリットについて、まとめのコメントをいただきました。

「御主人にやんわりと受診を勧める際に、奥様の方が、ある程度病院の目星を付けておくといいですね。

病院の場所や名前などをあげて、“こういう時にも診てもらえるみたいだよ”と伝えておくと、いざというときに頭に浮かびやすくなります。

あるいは、他の人も通っている・お世話になっているなどの情報とセットで、“あそこの先生はよく話を聞いてくれていいみたい”など、世間話として伝えておくのもいいですよ。

また、御主人から“病院を探して欲しい”と言われた場合にも、慌てずにすみます」

夫が病院に行く気になってから病院探しをするのではなく、受診を勧める段階から妻が目星をつけておくと話がスムーズ。また、妻から病院についての情報を得るうちに、病院に行きたがらない夫が治療に前向きになってくれるといいですね。

 

【取材協力】

※ ゆうきゆう・・・精神科医。著書多数。ゆうメンタルクリニック院長。静かで癒される都会のオアシスとして評判が高い。(上野院:http://yucl.net/ 03-6663-8813 上野駅0分)(池袋院:http://yuik.net/ 03-5944-8883 池袋駅1分)(新宿院:http://yusn.net/ 03-3342-6777 新宿駅0分)

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by:Tiago • Ribeiro

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