精神科医が教える「うつ病」夫に絶対言ってはいけないこと

Menjoy / 2012年1月21日 14時0分

うつ病の夫に対して妻ができることとして、これまで“受診の勧め方”“病院の選び方”“初診時・通院時の付き添い”、ならびに“投薬治療への協力”について解説してきました。つまり、これまでのアドバイスは、治療に焦点を当てたものです。

今回は、男のプライドという観点から、うつ病の夫と日常生活を送るうえでぜひ心がけたいことについて、ゆうメンタルクリニック院長のゆうきゆう先生からお話をうかがいました。


■家庭でできる最高のサポートとは?

「うつ病の夫が病院へ行きたがらない時に妻がやるべきこと」でもお話がありましたが、男性はうつ病にかかった場合にも、「妻に弱みを見せたくない」などと無理をする傾向がありますよね。要はプライドが高いというか……。

そうした夫のプライドを傷つけないように、妻が日常生活で心がけるべきことがあればぜひ教えてください。

「うつ病だということをあまり意識せずに、いつも通りに接してください。

食事と休息さえしっかりとれれば人は自然によくなるように出来ています。美味しいご飯を作ってあげる、リラックスできる環境をつくる、それだけで充分なサポートではないでしょうか」

男性は女性よりも、「身近な人から心配されるのを嫌う」ようなところがありますよね。心配されて、女性だと「あぁ気にかけてもらっているのだな」と嬉しい気持ちもありますが、男性だと「自分はなんて情けないんだ」という発想になる人が少なくありません。

なので、うつ病だからといって過剰反応せず、夫の衣食住を快適に保つようにさりげなく努めるというのが大事なのですね。


■こんなフレーズはうつ病の夫にNG!

逆に、妻がよかれと思ってやったことや何気ない言動で、夫にとって負担となる例としては、どんなものがあるでしょうか。

「“症状がよくなっているかどうか?”は、気になるところかもしれませんが、あまり症状の話をするのはよくありません。夫は、“まだ治らないの?”と責められているように感じてしまいます」

「以前とくらべてどう?」という質問は、夫のことが心配だからこそ、ついしつこく尋ねてしまいそうですね! これは注意しなければなりません。

「また、意外かもしれませんが、うつ病の人にとっては“どうしたい?”と聞くことも負担になることがあります。“

そんなことも自分で決められないの?”と言われるに等しいんですね。“○○したいけどいいかな?”というような形で提案をしたほうがいいでしょう」

「どうしたい?」がNGとは、本当に意外。通常の解釈では「あなたの希望に応えたい」という厚意的なニュアンスなのに、“判断力が鈍る”という症状もあるうつ病の患者さんにとっては負担となってしまうのかもしれません。

たとえば、「夕ご飯何食べたい?」といった日常のささいな決めごとであっても、なるべく「○○したいけどいいかな?」(たとえば「今日はカレーライスを食べたいんだけどいいかな?」など)という提案フレーズを心がけたいものです。

 

以上、男のプライドという観点から、うつ病の夫と日常生活を送るうえで妻がぜひ心がけたいことについてアドバイスをお届けしました。

もともと男性と女性とでは、“何を好み、何を不快に感じるか”といった物事の捉え方に差異がありますが、さらに、うつ病という条件が加わった場合、自分の何気ない言動やよかれと思った行動が、夫を苦しめていないのか慎重に判断する必要があります。

女性は男性よりも、相手の表情を読み取るのが得意な面があるので、こういうときこそその能力を大いに発揮したいものですね。

次回は、男性のうつ病の症状のなかでも少しデリケートな性欲の減退についてアドバイスをお届けします。

 

【精神科医が教えるシリーズ】

※ 精神科医が教える「後悔しない」うつ病治療の病院選び【前編】

※ 精神科医が教える「後悔しない」うつ病治療の病院選び【後編】

精神科医が教える「うつ病」夫に対して絶対やるべきこと【通院編】

精神科医が教える「うつ病」夫に対して絶対やるべきこと【お薬編】

 

【取材協力】

※ ゆうきゆう・・・精神科医。著書多数。ゆうメンタルクリニック院長。静かで癒される都会のオアシスとして評判が高い。(上野院:http://yucl.net/ 03-6663-8813 上野駅0分)(池袋院:http://yuik.net/ 03-5944-8883 池袋駅1分)(新宿院:http://yusn.net/ 03-3342-6777 新宿駅0分)

【画像】

写真提供:ペイレスイメージズ

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