愛する人を失った悲しみから乗り越えようとする人の言葉5つ【後編】

Menjoy / 2012年3月26日 19時0分

前回の記事では、“愛する人を失った”あと、その経験者が語った言葉をふたつ、紹介しました。

今回は残りの3つです。“死んだ人の分まで生きる”とはよく耳にしますが、それがどういうことなのか、考えさせられる言葉ばかりですよ。


■3:ライフスタイルが変化した

「イルミネーションまみれの家を発見。

先生が“ここは毎年すごいから皆見に来るんやで”と言う。

“電気代もすごそうですね、よくやりますよね…”

と控えめに否定的なコメントをする私に

“そうねー、でもここの家は小さい子をなくしてて、

空からでもわかるように明るくしてるんやって…”

しばらく立ち直れないくらいへこむ。

この世にバカにしていいものなど何ひとつない…」

個人宅のイルミネーションは “浮かれ電飾”などと呼ばれたりもしています。興味がないと何となく敬遠しがちですよね。でも、こんな動機があると知ったら、自分の態度をちょっと反省しないといけません。

“愛する人を失った”経験によって、遺された人のライフスタイルが変化することがあります。変化と言っても、決してマイナスのものではないのです。

それは、“前向きに行動しよう”、“毎日を悔いなく生きたい”など、“悲しみ”が昇華されて、新しい行動につながる、そんな変化を意味しています。

このご家族は、息子さんの死を受け入れ、立ち直りつつあると考えられます。だからこそ、明るいイルミネーションを飾りつけて、息子さんのご冥福が祈れるようになったのでしょう。

灯篭流しにも似た、素敵なエピソードです。

 

■4:人間関係の大切さを再び認識した

「あなたに会えて良かった。

僕が笑えるのはあなたのおかげです。

僕がここに居るのもあなたのおかげです。

この声は届かないけれど。

あなたが僕にくれたものを 同じように誰かに伝えたい。

あなたに会えて良かった。

心からそう伝えたい。」

研究者ウォールデンによれば、このような“悲しみ”から回復するためには、

“喪失の現実を受け入れること”

“死者に注いでいた多量の心身のエネルギーを、新たな関係に向け変えること”

のふたつが重要です。

“愛する人”のことを忘れるのではなく、まずは“心の中の人”として位置づけて、気持ちを切り替えます。そうすると、“自分はひとりではない”、“人の優しさを知った”など、自分の人間関係を再認識することができるのです。

取り返しのつかないことであるなら、せめて、それによって気づかされたことを、精一杯大切にしたいですね。

 

■5:自分の死を受け入れた

「ちょうど2年前に、彼女とは2度と

この世では会うことができなくなってしまった。

今でもふとした瞬間に思い出すし、

完全には立ち直っていないと思う。

今の俺に言えることは、

“人間は、こうして『生』を受けて、

そして早かれ、遅かれ『死』を経験する。”

という、人間として生きていく上で、

大事なことを彼女から教わったと思っている。」

このような“悲しみ”に暮れて、どれほどお酒を飲んだとしても、“死”に正面から向き合うことなく楽になれるわけではありません。その意味では、アルコールも抗うつ剤も変わらないでしょう。

“愛する人”の死を受け入れたら、次は自分の番になります。生物の時間には限りがあるということに、少しずつ折り合いをつける地道な作業こそが、“愛する人を失った悲しみ”を癒し、遺されたものを人間的に成長させるのです。

 

いかがでしたか? ここまで、“愛する人を失った”経験者が語る、5つの言葉をご紹介してきました。繰り返しですが、“愛するひとを失う”という経験は、残念なことに、誰にでも起きるライフイベントです。

あなたはどのように“その日”を迎えて、“その日のあと”を送りますか? この機会にぜひ、考えてみてほしいと思います。

 

【悲しみに関する記事】

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【参考】

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相手に死なれて終わった恋愛

相手に死なれて終わった恋愛 3

※ 日本保健医療行動科学年報(2000)『グリーフケアの行動科学』 メヂカルフレンド社

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