カフェインは「働き者を怠け者にしてしまう」との研究結果

Menjoy / 2012年3月29日 16時0分

どこの職場にも働き者と怠け者はいますよね。テキパキと仕事をこなす人の中には、マイペースな人と同じ給料で働かされるのは耐えられないと、ついイライラしてしまう人もいるのではないでしょうか。

そんな働き者の皆さんが、ふと手を出したくなる定番ドリンクといえばコーヒー。

眠気覚ましやストレス緩和など、コーヒーに含まれるカフェインにはさまざまな作用があるのは周知の事実ですが、実はこのカフェインが働き者を怠け者に変えてしまうかもしれないというドン引きな研究結果が発表されたのです。

アメリカの科学サイト『LiveScience』の報道をもとにご紹介しましょう。

 

■動物実験でカフェインが働き者を怠け者にすることが明らかに

働き者と怠け者の違いはどこにあるのでしょうか。ある研究では、仕事を与えられた際のアプローチの仕方が両者で異なると報告されています。

働き者は最終的に報酬にこだわり、怠け者は必要とされる労力にこだわるというのです。

しかしながら、ラットを使った最近の研究によって、この説にねじれが生まれました。アンフェタミンやカフェインなどの刺激物を与えると異なる結果が出たのです。

医学ジャーナル誌『Neuropsychopharmacology(神経精神薬理学)』にラットを使った動物実験に関する論文を寄せた英国コロンビア大学の大学院研究生ジェイ・ホスキング氏は、「働き者は重労働となる仕事を極力選ばないようにしますが、怠け者はそういった仕事を選びます」と発表。

「また、カフェインは働き者のラットを怠け者にしますが、アフェタミンとは異なり、怠け者のラットが働き者になることはありません」と述べています。

 

■働き者と怠け者がいるのは人間もラットも同じ

ホスキング氏の研究グループは、20匹の実験用ラットを、2本のレバーと5つの穴がある箱に入れるという実験を行いました。

ラットが穴蓋に首を突っ込むと、砂糖玉を口にすることのできる2パターンの仕掛けが箱の中には施されていました。レバーを使うと5分の1秒間で穴蓋を開けることができますが、レバーを使わないと砂糖玉を得るのに1秒かかります。

「ラットにも極端な怠け者と極端な働き者がいますが、人間と同じようにどちらも活動し続けることに変わりません」とホスキング氏。

より知力が必要となるレバーを使って穴蓋を開ける方法が成功すると、ラットは通常通りにタスクをこなす時と比べて、2倍の砂糖玉にありつけました。

知力を使って2倍の報酬を得るか、普通にアプローチして通常通りの報酬を得るかをラットたちが選べるようにしたのです。

その結果、人間同様、普通にタスクをこなすラットもいれば、2倍の報酬を求めて困難なタスクに挑戦するラットのどちらも存在することが分かりました。

 

■カフェインとアンフェタミンで異なる実験結果

また、ラットにカフェインもしくはアンフェタミンを与えたところ、より衝動的に、より機敏に動くようになりました。穴を嗅ぎつけるところまでは同じなのですが、タスクを選ぶ段階になるとそれまでとは異なる行動を取るようになります。

それまで働き者だったラットは、カフェインやアンフェタミンを与えられると怠け者となり、知力を使わないタスクを選ぶようになったのです。

逆にアンフェタミンを与えられた怠け者のラットは、働き者となりましたが、カフェインを与えられたラットに同じ反応はありませんでした。

「カフェインによって、怠け者のラットがより怠けるようにならなかったのはよいことですが、カフェインが働き者のラットのやる気を損ねてしまうことが明らかとなりました」とホスキング氏は語っています。

 

いかがでしたか?

ラットを使った動物実験の結果なので、人間でもまったく同じ反応があるとは断定できませんが、「眠気覚ましにコーヒーを飲んで、よしテキパキ働くぞ!」と思っていたのに逆効果だったとしたら、ちょっと切ないですよね……。

 

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【参考】

Caffeine Turns Hard Workers into Slackers – LiveScience

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