「新しい恋が失恋の痛みを忘れる理由」心理学で明らかに

Menjoy / 2012年7月16日 22時30分

恋人は、仕事や勉強をがんばろうというモチベーションにつながったり、嫌なことがあったときの癒しとして、とても大事な存在です。

そのため、失恋をしてしまうと、人はとても大きな不安や悲しみ、心理的なストレスを抱えてしまいます。

よく失恋からの立ち直りには新しい恋が良いといいますよね。今回はその理由を、心理学の立場から紹介します。

まず、恋愛心理学では失恋はふたつの意味があります。

恋愛感情や交際したいという意志がありながら親密な関係(恋人関係)が形成できなかった“片思い”と、一定の期間継続した親密な関係が崩壊・解消した“失恋”とがあります。

ここで紹介する“失恋”は、後者の意味でとりあげます。

 

■失恋に対する対応

人はストレスな出来事を経験すると、それを解消しようとします。

日常的な出来事であれば、スポーツをしたり、映画を見たり、お酒を飲んだりして、ストレスを発散します。

失恋という心理的なストレスを解消するためには、3つの方法があります。

(1)未練型対処法・・・失恋相手との別れをひたすら後悔する方法

(2)拒絶型対処法・・・失恋相手を憎んだり意図的に忘れようとする方法

(3)回避型対処法・・・失恋を肯定的にとらえ、別の異性に置き換える方法

この3つが、失恋のストレスに対処する方法なのですが、どの方法を用いても失恋を乗り越える(ストレスを解消する)には、一定の時間が必要です。

しかし、失恋からの立ち直りを考えた場合、回避型対処法が最も有効なのです。

 

■失恋で大事なのはあきらめること

一体なぜ、回避型対処法が最も有効なのでしょうか。

それは、恋愛心理において、失恋から立ち直るためには失った相手との愛情関係を終わったものとして受け入れ、忘れることが必要になってくるから。

一般的に、失恋を経験した相手とよりを戻すということは、ほとんどありません。そのため、いつまでも相手のことを考えていても、根本的な解決にはつながらないのです。

未練型対処法では、失恋相手との別れをひたすら後悔します。

ある意味、自分を見つめ直す良い機会になるのですが、相手のことを考え続けるので、相手にこだわっている状態が続きます。

拒絶型対処法では、失恋相手を憎んだり意図的に忘れようとしますが、これも相手にこだわっている状態が続きます。

相手にこだわっている状態だと、いつまでも忘れることができません。

これらに対して、回避型対処法では、失恋して良かったのだと心の整理をし、次の恋愛へとすすんでいくので、失恋相手へのこだわりをなくすことができるのです。

 

いかがでしたか。

失恋した相手に好きという感情を持ち続けることも、嫌悪を持ち続けることも、心理的には執着で解決にはならないのです。

失恋したときは、相手を嫌う必要も無理をして忘れる必要もないのですが、失恋して良かったのだと考え、新しい恋にすすんでいくことが、大事なんです。

 

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【参考】

※ 加藤司 (2005)『 失恋ストレスコーピングと精神的健康との関連性の検証』 社会心理学研究

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