なんと高齢出産は「がんのリスクを低くする」と判明!?

Menjoy / 2012年8月6日 12時0分

野田聖子議員やジャガー横田さんなど、 “高齢出産”を経験する女性はめずらしいことではなくなってきました。

その一方で、高齢出産にともなう母子の生命への危険性などが、医学的にも指摘されてきました。

そんななか、必ずしも高齢出産が母子の生命に悪いことばかりではない、という研究結果を、南カリフォルニア大学ケック医学部のヴェロニカ・セティアワン教授らが発表しました。

その内容は、なんと高齢出産が女性に特有のがんのリスクを低下させる!?というのです。

一体どういうことなのでしょうか? 研究内容を以下にご紹介します。

 

■高齢出産ほど発がんリスクが低くなる!

ヴェロニカ・セティアワン教授らは、数々の先行研究でとりあげられた25,000件以上もの事例を見直しました。 

すると、40歳代以降に出産した女性は、25歳までに出産した女性にくらべ、子宮体がん(子宮内膜がん)にかかるリスクが44パーセントも低いことがわかったのです。

そして、出産年齢が若くなるにつれて、リスクは上がっていくこともわかりました。たとえば35歳から39歳までに出産した女性は発がんリスクが32パーセント低く、30歳から34歳までに出産した女性はリスクが17パーセント低いという結果でした。

 

■なぜ高齢出産がリスクを低下させるのか?

高齢出産が発がんリスクを低下させている明確な理由は、わかっていません。しかしながら、ヴェロニカ・セティアワン教授らは、妊娠中のホルモン濃度の上昇が、がんの発生や進行をとどめている可能性を指摘しています。

また、出産にともない子宮から発がん性の細胞を排出したり、高齢出産可能なほどに子宮がもともと健全である可能性もあるといいます。

 

いかがでしたか。

アメリカでは、2012年で47,000人が子宮体がんと診断され、そのうち8,000人が亡くなっています。日本でも2000年の統計では、5,600人が罹患し、1,000人以上が亡くなっています。 けっして他人事ではない、女性にとっての大きなリスクなのです!

なぜ、高齢出産が発がんリスクを低下させるのか。その詳細な理由については、あきらかになり次第あらためてお伝えしたいと思います。 

 

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渡辺とよ子(2011)『35歳からの育児 高齢妊娠・出産、その先のおはなし』 メディカルトリビューン

 

【参考】

※ Veronica Setiawanら(2012)『Age at Last Birth in Relation to Risk of Endometrial Cancer: Pooled Analysis in the Epidemiology of Endometrial Cancer Consortium』American Journal of Epidemiology

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