失恋の原因をつい「●●のせい」にしてしまいがちな心理学的理由

Menjoy / 2012年10月17日 22時0分

失恋すると、落ち込みますよね。自分を捨てた恋人を激しく罵ったり、反対に自分のどこかに非があるはずだと深く悩んだり。

同じ失恋なのに、相手のせいにしたり、自分のせいにしたりします。これは、人には何か出来事がおこったときに、その原因を考える心理的な仕組みがあるからです。

立正大学心理学部の齊藤勇教授の調査によると、人は失恋したときにその理由を、自分の“性格”や“外見容姿”に求めることがあきらかになりました。ですが、この“性格”や“外見的容姿”が本当の失恋の理由ではないかもしれません。

いったいどういうことか、詳しく紹介します。

 

■失恋した原因は何なのか

人には何か出来事がおこったときに、その原因を考える心理的な仕組みがあります。これを心理学では“原因の帰属過程”とよんでいます。そして、この原因の帰属過程では、求められる原因は、“内部的なもの”か“外部的なもの”か、“固定的なもの”か“変動的なもの”か、に分類されるとされています。

齊藤勇教授の調査によると、人は失恋したときに、その理由を、自分の“性格”や“外見容姿”に求めることがあきらかになっています。“性格”が失恋の原因として最も多く、次いで“外見容姿”や“運・運命”となっています。

“性格”や“外見容姿”というのは、自分自身(=内部的なこと)に原因を求めていることになります。反対に、“運・運命”は自分のせいではない外部的なことに原因を求めているのです。

でも、この失恋の原因が本当に“性格”や“外見容姿”のせいかというと、そうとも言い切れないのです。というのも、日本で失恋の原因について調査を行うと、性格や外見容姿に加え、“努力や対応が足りなかった”というように、自分のせいととらえる傾向が強く出ます。反対に、欧米でおこなわれた同様な調査をみると、運や相手など自分以外の部分に原因を求める傾向があるんです。

そのため心理学的には、性格や外見容姿に失恋の原因を求めがちなのは、実際にそうだからなのではなく、日本人の自己卑下的な傾向が影響しているのではないか、とも考えられています。

 

■失敗も成功も表裏一体

 では、失恋とは逆に、恋愛が成功する原因については、人々はどう捉えているのでしょうか?

齊藤勇教授の調査によると、恋愛が成功した原因についても、じつは“性格”や“外見容姿”に求められていることがあきらかになりました。つまり、成功の原因も失敗の原因も、同じものに求められていたのです。

失恋と同様に、恋愛の成功についても本当に性格や外見容姿が影響していたかはわかりません。ですが、成功も失敗も、私たち日本人は“自分のせい”だと考えがちなのです。

 

いかがですか。

恋愛の成功や失恋の原因を自分自身に求めているというのは、踏み込んで考えていみると大きな問題をはらんでいます。恋愛が成功したのであれば“自信家”という程度ですむのですが、失恋ともなると、自分が原因であるため落ち込みやすく、自己嫌悪におちいり、立ち直るのが難しくなるんです。

誰でも失恋は一度くらいは経験するもの。その原因・理由を、あまり自分のせい(=内部的なこと)にして自分を責めるのではなく、何か別のもの(=外部的なこと)のせいにして振り切ることも、次の恋愛に進むためには必要ではないでしょうか。

 

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【参考】

※ 齊藤勇(2005)『恋愛の原因帰属と言葉による自己呈示―恋愛の成功・失敗の外見・容姿への帰属について―』 日本社会心理学会2005年度第46回大会

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