宮迫博之も罹患!実は「男の胃がんリスク」女の2倍も高い

Menjoy / 2012年12月4日 16時0分

お笑いコンビ『雨上がり決死隊』の宮迫博之さんといえば、今やテレビでその姿を見かけない日はないほどの活躍です。そんな宮迫さんですが、胃がんであることが判明し手術を受けるとの報道が取りざたされています。

このニュースについて語られるとき、「まだ若いのに」という感想が多いように感じます。ところが、胃がんの好発年齢は40歳から70歳くらい、そしてじつは、胃がんになる割合は男性のほうが女性より2倍ほど高いことがわかっています。42歳の男性である宮迫さんがもし胃がんであるとするなら、それはあまりめずらしいことではないのです。

早期の胃がんは、適切な治療ができれば9割が治癒する、予後のいいがんです。しかし、早期の胃がんでは症状がでないことも多く、だからこそ見のがされて進行がんとして発見、治療が間に合わないことにもなりかねません。20~30代で発症することもあり、注意が必要です。

そこで今回は、胃がんを早期に発見・予防するポイントをご紹介します。全年齢層別に見ても、男性に多いこの病気。そして、人気男性芸人にはそのリスクも多そうです。いったい、そのリスクとは、具体的にどんなものなのでしょうか。あなたのパートナーにも当てはまる点がないか、チェックしてみましょう。

 

■1:“胃がんの原因=胃潰瘍”はウソ!? すべての黒幕“アノ菌”を除菌せよ!

「胃がんは胃潰瘍(かいよう)から発生する」と聞いたことはありませんか? 今も多くの人が信じているこの説、じつは現在否定されています。

どちらかというと、胃がんの発生するもとになりやすいのは、胃に傷ができる潰瘍でなく、胃が荒れる(炎症がおこる)胃炎である、と考えられているのです。

なんとなく、傷のほうが悪くなりそうな印象ですが、そうではないのですね。慢性の胃炎により、胃が縮んでしまったり、胃の表面が腸の表面の組織と置きかわってしまったりすることで、胃がんが発生することになります。

では、どうしてこのようなことが起きるのか。これまでさまざまな研究がされてきましたが、はっきりしたことはわかっていませんでした。

ところが、1993年にオーストラリアの病理学者ウォレン氏とマーシャル医師により、ヘリコバクター・ピロリ菌が発見され、このピロリ菌が、慢性胃炎とさきほどの胃の変化を引き起こすことが判明します。

後に、WHO(世界保健機構)により、胃がんのもっとも根本的なリスクはピロリ菌であることが結論づけられました。つまり、乳幼児や若年期にピロリ菌に感染することで胃の粘膜に慢性の炎症が生じ、長い時間が絶つと、ピロリ菌が胃の表面を変化させてしまう、というのが、胃がん発生のはじめのメカニズムということになります。

また、ピロリ菌は胃潰瘍の発生にも大きく関わっています。つまり、ピロリ菌は除菌するにこしたことはないのですが、胃がんについては、すでに縮んでしまった胃や、置きかわってしまった組織には効果がありません。

日本でも、20~40歳では20~40%がピロリ菌に感染しているとする2005年の報告があります。できるだけ若いうちに、ピロリ菌の検査を受けておくのが望ましいでしょう。医師に相談すれば、検査を受け、除菌することもできます。これが胃がんの予防になります。

 

■2:ほんとうに怖いのは生活習慣! 人気芸人に学ぶ“がんにならない”方法とは!?

胃の変化が、がん発生の下地になることは説明しました。では、この下地になにを乗せてしまうと、ほんとうにがんが発生してしまうのでしょうか。

これは日本の研究者によってはじめて明らかになったことですが、ピロリ菌はほかの発がん物質の作用を強力に促進する作用をもっているようです。つまり、ピロリ菌単独では下地は作れても、胃がんを発生させることはできません。しかし、人間が発がん性物質を摂取してしまうと、それを利用して胃がんを発生させる、というのが、現在もっとも有力な説になっています。

では、そんな発ガンのリスクには、どんなものがあるのでしょう? もっとも身近なところでは、やはり喫煙が挙げられます。タバコの煙そのものに含まれる発がん性物質は、肺だけでなく、一部は食道を通過して胃に入ります。そこで直接、胃の粘膜に隠れているピロリ菌と作用するだけでなく、煙の成分により胃の血管を収縮させ、胃の粘膜を守る作用を妨害してしまうのです。

また、飲酒についても、そもそもアルコールは刺激物ですから、胃に炎症を起こす原因になります。慢性胃炎はピロリ菌の発見以前から、胃がんの原因とされてきたわけですから、当然これも胃がんのリスクです。

さらに、精神的なところでは、やはりストレスも慢性胃炎を起こす大きな要因になります。

以上の点を総合してみると、どうでしょう。喫煙・飲酒・ストレスは、テレビなどで見かける芸人さんのオフショットの風景そのままですね。つまり、人気男性芸人さんはそのまま、胃がん発生のリスク要因である、と言えなくもないのです。

これらのリスク要因がある場合、胃のむかつきや食欲不振、体重減少などの症状が出たら、すぐに病院へ受診してください。

しかし、繰り返しになりますが、早期の胃がんでは症状が少ないことも多くあります。ですから、症状がなくても、定期的な検診や検査を受けることを強くおすすめします。その際は、定期的に同じ医療機関に受診するのがポイントです。たとえば、1枚1枚のX線画像単独では正常のように見えても、胃が縮んでしまうような変化は、過去の画像と比較することで異常が見つかることがあるからです。

 

いかがでしたか? 報道にあるように、早期の胃がんであれば、内視鏡手術の入院期間は3~5日、開腹手術であっても目安は1~2週間ということが多いようです。前述の通り予後のいいがんですから、テレビでまた宮迫さんの勇姿を見られる日もそう遠くないでしょう。一日も早い回復をお祈りしています。

そして、あなた自身を含め、身の回りにこんな生活を送っている人がいないか、少しあたりを見わたして、チェックしてあげてはいかがでしょうか。それは、大切な彼の命を守ることにも直結するはずです。

 

【病気シリーズ】

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【参考】

※ 42歳・宮迫博之、胃がん 5日にも入院、早期復帰へ今月上旬手術 – スポーツ報知

※ 杉本恒明ら編(2007)『朝倉内科学 第9版』 朝倉書店

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