決めゼリフと対応力が大事!? 放送作家から重宝される「台本を書きやすい」芸人とは

メンズサイゾー / 2014年6月16日 9時0分

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 島田紳助が芸能界を引退したあと、一時は動きのなかった次世代MCの勢力図。しかし、ここにきてフットボールアワー・後藤輝基、バナナマン・設楽統、有吉弘行、さらには出戻り組のヒロミと、さまざまな芸人が台頭してきている。

 さて、彼らの主戦場であるバラエティ番組には一応、台本が存在する。オープニングから始まり、コーナー振り、さらにはエンディングの締めの挨拶などが書かれてあるものだ。

 その台本を書くのは放送作家の仕事。そこで、在京キー局でバラエティを手がける放送作家に「台本が書きやすいお笑いコンビは誰なのか?」を聞いてみた。まず名前が挙がったのが、サンドウィッチマンだ。

「2人の掛け合いは普段から、富澤が何かボケて、それに対して伊達がツッコミを入れるという、あの漫才の図式そのものですからね、番組の中でMCをやらせても、ひな壇に座らせても、台本を書きやすいんです。富澤だったらこんなことを言うだろうな、それに対して伊達はこうツッコむんだろうな、ということを想定して書いておけば、彼らはさらにそれを越えた自分なりの言葉で笑いをとってくれるので安心できます」(放送作家)

 さらに、「決めゼリフ」があることも重宝されるという要因だという。

「漫才の中で、富澤が言う『ちょっと、何言ってるかわかんない』という言葉は、番組の中で伊達が真面目な話をしている時に入れやすい有効なフレーズです。こういうのがあると、次の展開に行きやすいんですよね」(同前)

 ほかに「決めゼリフ」があるので台本が書きやすいコンビとしては、「角野卓造じゃねーよ!」「前歯の神経、死んでます」といったギャグを持つハリセンボンの名も挙がった。

「彼女たちも、そういったギャグで簡単に場を盛り上げることができるので、台本の流れどおりスムーズにいきやすいんです。一方、『たんぽぽ』や『ニッチェ』といった後発の女芸人コンビには、残念ながらそういった鉄板の展開がほとんどないので、台本を書いても味気なく思えてしまいます。また、近藤春菜はMCからどんな球を投げられても返せるので、台本には『(受けてリアクション)』と書きさえすれば、あとは絶対に笑わせてくれる発言をしてくれる。だから安心なんです」(同前)

 つまり、台本を書きやすいお笑いコンビというのは、セリフ回しなどで制作スタッフがある程度展開を予想することができ、さらにそれ以上の爆発力を隠し持っているタイプの芸人のようだ。

 群雄割拠のMC新時代。テレビ業界が探し求める「ポスト有吉」の座をつかむのも、やはりそういった存在なのかもしれない。
(文=今井良介)

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