AKB新曲「心のプラカード」が「恋チュン」の“二番煎じ”になったワケ

メンズサイゾー / 2014年8月1日 15時0分

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 AKB48の37枚目シングル「心のプラカード」(8月27日発売)のミュージックビデオ(MV)が30日に初解禁され、YouTubeなどで公開された。今年のAKB選抜総選挙でトップを獲得した“まゆゆ”こと渡辺麻友(20)がセンターを務め、AKBグループの新体制を象徴する期待の楽曲だが、このコンセプトをめぐって波紋が広がっている。

 同曲は「80年代のディスコをイメージした」といい、ミディアムテンポで老若男女が歌いやすい曲調となっており、MVは商店街や寺、町工場などでメンバーが市民と楽しそうに踊っているという内容。これが昨年の総選挙で1位を獲得したHKT48・指原莉乃(21)がセンターを務めた「恋するフォーチュンクッキー」と丸かぶりのため、ファンの間で物議を醸しているのだ。

 歌いやすい曲調と親しみやすい振り付けで大ヒットした「恋チュン」は「80年代ディスコ調のダンスナンバー」と称しており、MVではメンバーが一般人らと楽しげに踊っていた。まさにコンセプトは同一であり、「心のプラカード」は“二匹目のドジョウ”を狙ったものではないかと思える。

 それだけなら同じグループの曲なので大きな問題ではないが、渡辺ファンの間では「同じコンセプトで指原には絶対に負けられない」という声が高まっており、一方の指原ファンは「恋チュンは超えられない」と反論。両者のファンの間で激しいバトルが勃発する事態になっているのだ。

 このコンセプト丸かぶりの状況は決して偶然ではない。「心のプラカード」の振り付けを担当したラッキィ池田(54)によると、オファーの際にAKBグループ総合プロデューサーの秋元康氏(56)から「ねえラッキィ! むかしさ、みんなディスコじゃ、ひとつの方向に向いて同じダンスを踊っていたじゃない! あれ、やりたいんだよね!」と指示があったという。つまり、渡辺のセンター曲であえて指原がセンターを務めた「恋チュン」の路線を踏襲したのは、運営側のハッキリとした意思に基づいていたようだ。

 それならば余計に謎が深まる。なぜ、本来なら新鮮味を打ち出すべき渡辺の最初のセンター曲で“二番煎じ”のようなことをしたのか。

「あえて似たようなコンセプトにしたのは、渡辺と指原のライバル関係をより際立たせるために他なりません。最近のAKBが今ひとつ盛り上がりに欠けているのは、かつての前田敦子と大島優子のようなトップメンバー同士のライバル関係がなくなってしまったことが大きな要因。秋元氏ら運営サイドは、その構図を復活させたいと以前からアイデアを温めていた。ライバル関係が世間に認知されれば注目度が上がり、渡辺と指原のファン同士を競わせることでAKB全体を盛り上げることができる。といっても、現時点では二人に前田&大島の代わりが務まるかどうかは何ともいえませんが…」(芸能関係者)

 もちろん、さまざまな企業や官公庁などとタイアップした「恋チュン」が単純に“おいしかった”という理由もあるだろう。だが、それだけでは後ろ向きで面白みがない。ただの二番煎じではなく、運営サイドには今後を見据えた戦略があったようだ。

 今年の選抜総選挙で渡辺に敗れた指原は「悔しい」と正直な気持ちを吐露していたが、それすらもライバル関係を際立たせる戦略の一つだったのかもしれない。いずれにせよ、トップメンバー同士のバトルという背景が生まれた「心のプラカード」の売上次第で今後のストーリーが大きく変わりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)

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