勘違い医者が片想いの女性に切断したペニスを送った事件

メンズサイゾー / 2014年8月27日 13時0分

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 男性であれば、女性から注目されたい、女性の目を引きたいと思うことはしばしばであろう。あるいは、モテない腹いせやうっぷん晴らしのために、いたずらを仕掛けることもある。本人は軽い感じで行ったつもりでも、ただでは済まないことになるケースも少なくない。

 明治21年の話だ。横浜・石川仲町(現・横浜市中区石川町)に住むある医師は、以前、東京で軍医補をしていた際に一人の芸者に夢中になった。そして、あれこれアプローチしたものの、まったく相手にされなかった。おそらく、お座敷にもさんざん足を運び、かなりのカネもつぎ込んだのだろう。それでもいっこうによい顔をしてくれない芸者に、医師は悶々とした思いをつのらせていった。

 そんな時、医師の勤め先で男性の遺体解剖が行われた。すると医師は、「アイツにイタズラしてやろう」とでも思ったのだろう、遺体からペニスを切り取ってこっそり持ち帰った。そして、こともあろうに、振り向いてくれないことへの恨み言を書いた手紙を添えると、人を使って芸者のもとに送り届けさせたのだ。

 受け取った芸者が包みを開くと、中にはとんでもないブツが。驚くとともに、すぐにそのペニスと手紙をしかるべき所に届け出た。当然、大騒ぎとなる。何しろ、切断された人体の一部である。ただのイタズラでは済むわけがない。しかも、手紙も送りつけているわけだから、身元もばれている。医師は軍に呼び出され、当たり前だがクビになった。

 お払い箱になった後も、ただではすまなかった。「芸者にとんでもない物を送りつけたバカな医者」と指差されるようになり、評判は最悪に。その世間の目に耐えられず、ついに東京を引き払い横浜へと引っ越すハメとなった。そこまでの状況になることが、少しでも想像できなかったのだろうか。医師という以前に、人間として問題がありそうな人物である。

 そして、たしかに人間としてちょっとダメな部類だったようだ。横浜に移ってからも医師の仕事をしていたが、そこでも女性がらみのトラブルが続出したらしい。女性に対して目に余る行動を繰り返していたようで、挙げ句は、近隣の女性たちからは「あの先生の診察だけはまっぴら」と悪評が広がり、おまけに同業者たちからも嫌われる有様。さらに、知人のとりなしで資産家の娘さんと結婚したものの、嫁さんの実家にカネをせびったり、同業からもまったく人望のないことが発覚したりして、結局は強制的に離婚させられたという。

 明治時代でも医者はエリートだったわけであるが、品性下劣で人格的に問題ある人物は少なからずいたことは、このケースを含めてさまざまな事例が物語っている。まあ、エリートだからといってやすやすと信用してはいけないことは、現代もまったく同じということだ。
(文=橋本玉泉)

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