東方神起チャンミンが配属された警察広報団、その本当の役割を知ってほしい

messy / 2015年12月27日 13時0分

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 2015年下半期もいろんな出来事がありました。CL(女性グループ2NE1のメンバー)が米国進出を目論んだものの、現地の人には知られることなく、あえなく失敗。そんなプチねたもありましたが、やっぱり一番の話題は〈愛しのチャンミン(東方神起)〉の入隊です。

 11月に入隊し、約1カ月に及ぶ基礎訓練を終えた彼は現在、新たな勉強に励んでいます。年明け早々に警察の広報団に配属され、PR活動に専念するのです。PRっていってもピンときませんよね。具体的に何をやるかといえば、寸劇、ダンス、ミュージカル、歌……などなど。

 動画サイトにアップされた様子をチェックすればわかりますが、長年、K-POPの第一線で活躍してきた彼にとってはお茶の子さいさいなレベル。ソンジェ(超新星)、ヨンセン(SS501)といった「無事に務まるのかしら?」なんて人もやってるくらいですから、チャンミンなら楽勝です! 大変なことを挙げるとすれば、子ども相手の寸劇で、長年使われてきた汗臭そうな着ぐるみを着ることくらいでしょうか?

ミュージカル出演に浮き立つファン

 いまから2年ほど前、当連載でも、ズルっ子芸能人の巣窟になっていた〈芸能兵制度〉が廃止され、それとともに、これから、警察広報団が人気になりますよ、なんて話をしました。日本では例えようがないのですが、強いていうなら、一日署長をずっとやるような感じでしょう。軍隊と比べたら断然ラクなため人気が高まるのも当然で、今やK-POP芸能人の吹き溜まり状態になっています。

 年明けにはさっそく、ミュージカル・コンサートに出演するなんて噂もあるチャンミン。そのチケットを結構なお値段で転売する業者もいて、入隊してもなお、ファンはいいカモになっています。「カーキ色や迷彩色の軍服より、警察の制服の方が恰好いい」と勘違い系の制服萌えファン、「ミュージカルには誰々も出演するんだって! チャンミンと誰々のミュージカルなんて、ほかじゃ見れないから見逃せないっ!!」なんてことを無邪気におっしゃるファンも多いので、カモられるのも故なきことではありません。

 そもそも、警察広報団は、警察のイメージをソフトにしよう、というもので、いってみれば、〈動くピーポ君〉。警察広報団の仕事は義務警察と呼ばれる仕事のひとつにあたり、義務警察仲間にはデモ鎮圧を担当する人もいます。

 チャンミンがいま勉強している科目にも〈デモ管理〉があり、デモ規制は義務警察の仕事の目玉。大学の親しい同級生同士が、デモをする側・デモを鎮圧する側に分かれて、現場で一緒にやりあうなんてのもめずらしくありません。それほど韓国社会は過酷なのです。それゆえ、警察広報団にはデモを弾圧する義務警察のイメージを和らげようという面があるのを忘れてはいけません。

 国家権力による圧政との闘いの歴史がある韓国では、日本以上にデモが認知されていて、今年の秋も、歴史教科書の国定化に反対する広範なデモが繰り広げられました。

 いま複数ある歴史教科書が国定教科書のみになった場合、韓国政府が認めるひとつの歴史のみが公認の歴史となり、パク・チョンヒ元大統領(現大統領、パク・クネの父親)による負の側面(近代化とコインの表裏の関係にある軍事独裁政治が行ってきた民衆弾圧等)はばっさり切り捨てられることでしょう。こうした動きに反対する市民の声をチャンミンのお仲間が封じ、広報団がそれをゆる~くオブラートに包んで見えなくするのです。

 チャンミン出演のミュージカルやコンサートを見に行くのはおおいに結構ですが、彼が属する義務警察が何をやっているのかにもぜひ関心を払っていただきたいところ。じゃなきゃ、カモられるだけの阿呆なファンで終わるだけです。

今週の当番=佐々木薫
チャンミンがイメージキャラクターを務めるコスメに心が動かされつつあるアラフォーK-POPファン。

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