自然分娩・母乳育児礼賛に苦しめられる女たち

messy / 2014年2月15日 15時0分

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 女同士というのは外見はもちろん、年齢や、結婚しているかそうでないか、子どもがいるかどうか、夫や彼氏の収入や仕事……といった具合にさまざまな属性を加味して値踏みし合う生き物である(私は違う、という女性は本稿ではご自身を例外と思っていただきたい)。

 筆者の昔の女友達に、同性の友人が結婚すると態度を豹変させ、招待された結婚パーティの席上で料理はもちろん、会場の雰囲気、そして友人である花嫁の容姿、さらにはお相手の新郎を外見および収入面でこき下ろし、子供ができれば子供の容姿をとやかく言い、果てはその友人と距離を取り周囲に悪口を触れ回る……という大変困った人物がいた。ここまで極端でなくとも、女性の幸せとは生活が安定した男性との結婚であり、子供を産むことである……という今時びっくりするような価値観にとらわれ、勝手に勝ち負けを競っているような女性もまだ存在することは確かだろう。

 そんなウンザリする女性同士の値踏み合戦。結婚すればとりあえずそのステージから降りられるか、といえばそうではない。子供を作るか否か、作るとすればどういった出産を選択する(した)か、またどういった子育てをしているのか、といった細かなことが、その後の女性をいちいち苦しめる。筆者は出産時、何も知らず自然分娩推奨の産院で分娩予約をしたが、そこで初めて、分娩にまつわる女性の欲望を垣間みて逃げ出したくなった。

 産院や自治体では出産を控えた妊婦、また出産後の新米ママさんのために講座を開いていることが多い。今年5月に出産予定のタレント・優木まおみは妊娠後すかさず胎児のエコー写真をブログにアップしたり、イベントで産まれてくる我が子について散々語るなどしてネット上で批判が噴出したことはmessyでも既報の通りだが、その後もマタニティビキニ姿の写真をブログにアップするなどマタニティ・ハイは継続中だ。こういった女性は芸能人に限らず一般社会にも存在する。ただただそういった女性と接するのが面倒だという思いから、この類いの講座は敬遠していたが、またもやネタになるかと思い直し、筆者も数回参加してみた。

 参加者同士でグループを作り、輪になって妊娠時の不安や出産への希望などを語り合うという不気味な会であったが、その中で「1人目は帝王切開だったんですけど、2人目は絶対に自然分娩で産みたくて、病院を探しました」という並々ならぬ気合いを語る女性がいた。聞けば遠方からわざわざその病院に通っているのだという。日本における自然分娩礼賛の気配を初めて感じ取ったのはこのときだ。

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