高齢になると「自宅で過ごす」ことが難しくなる? 住み慣れた家で暮らし続けるには何が必要?

進路のミカタ / 2018年1月17日 12時1分

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高校生の皆さんはまだピンとこないかもしれませんが、歳をとると体のいろいろな部分が衰えてきます。調理や食事、風呂に入るなど、日常生活を送るにも誰かの助けが必要になる可能性があるのです。こうしたときに必要になるのが、介護などの福祉サービス。現在、高齢者の増加につれて、さまざまな福祉サービスのあり方が考えられています。

■自宅で福祉サービスを受けるにはどうすればいい?

皆さんの住んでいる街にも、高齢者向けの介護施設や医療施設があると思います。こうした施設では高齢者向けの福祉や医療のサービスを受けることができますが、施設まで行かなくてはならないという問題があります。また住んでいる場所によっては、施設が自宅から離れた場所にあることもあります。そのため、介護を受ける高齢者からは「自分の住み慣れた土地で過ごしたい」という声も多いようです。

こうした声に応えるため、これまでもさまざまな福祉サービスが検討されてきました。代表的なものは、介護者が自宅に行き介護サービスを受ける「訪問介護」です。これにより高齢者は自宅にいながら、日常生活を支障なく過ごすことができるということを実現させました。しかし訪問介護はあくまでも、日常生活をサポートする介護サービスのみの提供です。急に具合が悪くなった時に、医療ケアを受けることはできません。

こうした介護に加え、医療に関するサービスを受けることができることで注目を集めているのが、「看護小規模多機能型住居介護」といわれているサービスです。

■自宅で介護と看護を受けられる「看多機」

看護小規模多機能型住居介護は、「看多機(かんたき)」ともいわれており、2006年に導入された比較的新しいサービスです。看多機では従来の「訪問介護」「施設へ通う」「施設に泊まる」のサービスに加えて、「訪問看護」がサービスに加えられています。

この訪問看護をその他のサービスと一体化することで、利用者は自由な組み合わせを選択することができ、介護と看護を柔軟に受けることができるのです。これにより看多機は介護と医療の両方のケアが必要だという高齢者を支えることができます。また、看護が必要な高齢者が単身者である場合、これまでは住まいから離れた場所にある施設に入居せざるを得ない状態でした。しかし看多機を活用することにより、住み慣れた地域で医療や看護のサービスを受けることが実現できるようになりました。

介護の状態においては、施設ではなく自宅でケアをする方がいい場合もあります。例えば認知症を患っている場合、環境の変化に敏感になる人もいます。そうしたときには、住み慣れた自宅で介護を行いながら看護にも対応ができるという利点もあるのです。

高齢化が進むにつれ、医療や介護といったサービスもさまざまな形が必要となっています。こうした中で看多機はより柔軟な対応ができるサービスとして注目を集めているのです。

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