【シゴトを知ろう】土木系研究・技術者 編

進路のミカタ / 2018年1月16日 12時2分

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皆さんが日常的に使っている道路や橋といった公共の構造物は土木に携わる多くの人の手によって作られています。そして、その土木系技術者たちが持つ技術を開発する人を「土木系研究・技術者」といいます。今回は土木の新技術を開発する鹿島建設株式会社・技術研究所の笹岡里衣さんに、その仕事の魅力や今までの経験について伺いました。

■建設の基礎である地盤を研究している

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

当社では、設計部署や施工部署、そして私が所属する研究部署が一丸となって土木構造物を建設しています。研究部署は設計部署が正しい設計を行えるように支援したり、施工部署が安全で効率的な業務をするための土木技術を開発したりしています。「縁の下の力持ち」や「最後の砦」と呼ばれている、重要な役割なのです。

私は研究部署に所属し、その中でも地盤分野(土や地面に関わる分野)を専門としています。これから土木構造物を建設する場所の地盤特性を把握し、問題が発生する可能性があれば対応策を検討します。業務の大きな流れは、まず実験計画を考案し、実験を実施します。その後、実験結果の分析をもとに報告書を作成し、関係者(設計部署や施工部署、客先など)に報告します。また、実験から新しい知見が得られた場合や新技術を開発した場合は論文を執筆し、学会で発表することも仕事の一つです。

一日のスケジュールは日によってさまざまです。チームを組んで仕事に取り組むので、打ち合せや報告会を行う日もあれば、専門のセミナーや勉強会に参加したり、論文を読んだりする日もあります。また、状況の確認や実験のために建設現場へ足を運ぶ日もあります。
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
研究や新技術の開発は、いわば新しいことへの挑戦です。しかし、新しいものを生み出すには常に問題や課題が付きもの。納得のいく結果を得られなかったり、良い方法が見つからなかったりすると不安に感じることもあるのですが、その分答えが見つかったときは非常にうれしくなりますね。土木技術の開発や、実験を通して土木分野の最先端に自分が携わっていると思うと、ワクワクします。

 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
先ほどもお話したように、実験や技術開発が思うようにいかないとつらいです。問題があれば原因を突き止め、チームで解決策を考えています。ただ、技術開発は一つの問題を解決すれば成功するわけではありません。何度も問題が発生し、その度にチームで対策を考えるという地道な流れを繰り返し、やっと新技術が生み出されるのです。

また、入社当時は、自分よりも年上である作業員さんにちょっとした仕事を頼むことを躊躇してしましました。実験用のホースを用意してもらうような簡単な作業であり、「私が少しがんばればできる仕事を依頼しても良いのだろうか?」と悩んでいたのです。しかし、先輩方の働き方を見て、任された役割をきちんと果たすことも重要だと学びました。それ以降は、作業員さんに頼れることは素直にお願いし、私が果たすべき安全管理や工程遵守などの役割に集中して取り組むようにしています。

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