高校総体で行われる登山大会ってどういうものなの?

進路のミカタ / 2018年6月26日 12時3分

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登山はレジャーというイメージを持っている人は数多くいると思いますが、実は高校総体の一種目として行われていることを知っていますか? 登山でどのように競い合うのかなど、私たちの知らないことはたくさんあります。そこで今回は、高校総体で行われている「登山」について紹介します。

■歴史ある高校総体の登山大会

高校総体の登山は今年で62回目となり、歴史ある大会です。しかしどのようにして競われるのか、ピンとくる人は多くないかもしれません。

登山は1チーム4人と監督1名でパーティー(登山隊)を組み、3泊4日かけて登山することで競われます。一番早く山頂に到達したチームが勝ちになると思ってしまいがちですが、そうではありません。パーティーを編成してから解散するまでの4日間で、どれだけ安全に登山できる力が身に付いているかということが判断基準となります。そのため、高校総体で行われる多くのスポーツが「競技」といわれている中、登山は「大会」とされているのです。

■登山の勝敗はどうやって決められるの?

山頂まで登る早さを競うのではないのなら、安全に登山ができるかどうかをどうやって判断するのでし
ょうか? 主な判断のポイントは以下の項目とされています。

1.登山をするのにふさわしい体力・チームワークがあるか
2.登山をするための安全な歩行技術が身に付いているか
3.登山の必要品を所持・装備しているか
4.制限時間である10分以内にテントの設営・撤収ができるか
5.正しく計画的に炊事ができるか
6.天気図が作成でき、気象に関する知識があるか
7.地図や地形、植生の観察に関する知識があるか
8.適切な登山計画と行動記録が作成できるか
9.救急手当と医薬品の取り扱いに関する知識があるか
10.登山におけるマナーと自然保護への配慮があるか

これらすべてにおいて審査がされ、100点満点から減点方式で採点がされていきます。なお知識を問う項目は筆記試験となり、登山が始まる前に行われます。

■登山の見どころはどんなところ?

決められた項目について採点されるということから、登山大会では他校と競い合うというよりも、それぞれのパーティーが日々訓練してきたことを、どのように発揮するかが見どころになるでしょう。

歩行技術であれば、パーティーのメンバーたちが歩く間隔が2~3メートル以上離れていたり、転んだりバランスを崩したら減点となります。装備については一人あたりの重さに決まりがないので、パーティーの中で体力がある人が重い荷物を持つなどの工夫をしなければなりません。また天気図作成は、天気の解析と天気予報も採点に含まれます。ラジオ放送を聞いて天気図を作成し、翌日の天気も予報するというかなり難度の高いものですから、日頃の訓練がとても大切になるといえるでしょう。

このように体力はもちろんのことパーティー全員の知力を結集させるところが、登山の面白さといえると思います。コツコツと積み上げてきた各パーティーの努力とチームワークに注目したいですね。

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