聞き慣れないセミの声? クマゼミが北上中!

進路のミカタ / 2018年8月24日 12時3分

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日本の夏を告げる代表的な風物詩ともいえるセミの声。セミの声と聞いて一番に思い浮かべるのはどんな鳴き声ですか? 日本国内でもセミの分布は地方、地域によって違いがあります。また最近、あまり聞いたことがなかったセミの声を聞くようになった、という話もちらほら聞こえてきています。今回はそんなセミの種類と生息地について紹介します。

■セミの鳴き声といえば? セミの分布には地方差がかなりある

世界には約1,500にも及ぶ種類のセミがいます。日本にいる32種類ほどのセミは、全国的に生息しているものと限られた地域にのみ生息しているものがあります。発生時期や鳴く時間帯にも違いがあり、季節や時間の移り変わりも知らせてくれる存在でもあるのです。

日本全国に生息しているセミの代表としては鳴き声が名前になっている「ミンミンゼミ」「ツクツクボウシ」と、「ジリジリ」と何かを揚げているような鳴き声の「アブラゼミ」などです。「チーーー」と鳴く「ニイニイゼミ」なども全国的に多く分布しています。「カナカナカナ」と愁いを帯びた鳴き声を上げる「ヒグラシ」は万葉集にも登場しています。

どのセミが多いかは地方、地域でかなり違っているため、よく聞く鳴き声は住んでいるところによってかなり違いがあるはずです。

特定の地方にしかいないセミとしては、関東以北に住む「エゾハルゼミ」があげられます。5月から7月にかけて発生することからその名がついており「オーギィー・オーギィー・ギギギギギ」と鳴きます。「イワサキクサゼミ」は、沖縄にのみ生息し、体長12〜20ミリと小さく「チチチチチー」と鳴きます。「エゾゼミ」は北海道~東北地方と関東以西の高地に生息しており「ギギギー」と鳴きます。

■この鳴き声は? 北上中のクマゼミかも!

最近話題になっているのが、日の出から昼頃に「シャワシャワシャワ」とけたたましい大きな鳴き声を響かせる「クマゼミ」という体長60~70ミリある大きなセミです。クマゼミは、温暖な気候を好むため、これまでは東海地方あたりまでにしか生息していませんでした。

ところが近年、クマゼミが東北地方まで生息するようになってきたことが分かってきました。公園などの木の移植の際に根について一緒に運ばれてくるようですがそれが住みつくようになったのは地球温暖化の影響と見られています。

■生息地の北上は他の昆虫でも見られる!

クマゼミ以外の昆虫でも生息地の北上が確認されています。セミはカメムシ目(半翅目)・頸吻亜目・セミ上科に属しますが、同じカメムシ目のミナミアオカメムシでも生息地の北上が認められています。以前は和歌山県あたりまでしか生息していませんでしたが、愛知県でも発生していることが確認されたのです。

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