赤ちゃんを見ると思わずやりたくなる、「いないいないばあっ!」の秘密

進路のミカタ / 2018年8月6日 12時4分

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赤ちゃんを見ると、思わずやらずにはいられない、「いないいないばあっ!」。赤ちゃんがそれに反応して笑ってくれると、ホッコリとした気持ちにもさせられて、何度でもやってしまいますよね。では、生後どれくらいの期間を経ると、このような行為に反応するようになるのでしょうか?

■やみくもにやっても意味がない!? 「いないいないばあっ!」

赤ちゃんをあやす手段としてポピュラーな“いないいないばあっ!”ですが、実は生後およそ半年が経った赤ちゃんでないとほとんど反応しないのです。その理由について、赤ちゃんの成長のステップを一つずつ確認しながら、紐解いていきましょう。

生まれてまもない赤ちゃんは耳は聞こえているものの、視力が完全ではありません。また記憶力も未熟なため、“いないいないばあっ!”をしても、ほとんど反応することがないのです。

そんな視力についても、大体生後2~3カ月後からハッキリと見えてきます。ゆっくりした動きなどは、目で追えるようになります。よって、単純なあやしに対しては笑うようになるわけです。これで、めでたく“いないいないばあっ!”を認識してくれるのかと思いきや、目の前から存在が見えなくなったときに、それが「消えてなくなる」のか「隠れている」のかという違いについてはこの段階でも理解できないため、残念ながらまだ反応はしません。

そして、4カ月ごろになると、ようやく自分と他人の存在を認識し始めます。また、何かを考えるときに、その物事の関連情報を素早く取り出せるよう、一時的に記憶しておく能力も発達していきます。これらの能力を発揮しはじめるのが生後5~6カ月ごろであり、生後半年ほどすると“いないいないばあっ!”を認識し反応すると言われている理由は、ここにあります。赤ちゃんは、このタイミングでようやく、“顔を隠しても、その手の向こうに人がいる”という認知をし出すのです。

■赤ちゃんが泣き叫ぶのは成長の証!?

生後半年前後で赤ちゃんに現れる認知能力を、“物の永続性”と言います。これは、対象物が目の前から消えても、どこかに存在し続けると認識することで、スイスの心理学者であるピアジェが提唱した発達段階理論の一つ。

この“物の永続性”、実は赤ちゃんの発達段階において非常に重要なものと言われており、これを理解することによって、抽象的な思考や記憶という重要な認知能力を身に付けることになります。人間の予測、想像する力というのは、すでにこの時期から養われているのです。

親が赤ちゃんを抱っこしているところに親戚が“私にも抱っこさせて!”とバトンタッチをして、その隙に赤ちゃんを預けた親がトイレにでも行こうものならすぐに赤ちゃんが大泣きするシーン。皆さんの中にも経験したことがある人もいるかもしれませんが、この状況も、親が視界から消えてもどこかにいると認識している証拠なのです。親の姿が見えなくなってもどこかに存在し続けると理解しているからこそ「泣いたら親が戻ってくる」と、赤ちゃんは泣き叫んでいるわけですね。

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