【シゴトを知ろう】保健師 編

進路のミカタ / 2019年10月4日 12時4分

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地域住民の健康管理や保健指導を行う保健師さん。高校生にとっては、触れる機会が少ない職種かもしれません。保健師の日常に迫る今回の「シゴトを知ろう」。杉並保健所 保険サービス課の大岩和也さんにお話をうかがいました。

■地域住民みんなの健康をサポート

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
自治体に勤務する私達「行政保健師」の仕事は、赤ちゃんからお年寄りまで、地域住民の健康づくりのお手伝いをすることです。具体的には、母子保健(親子保健)・精神保健・難病患者支援・感染症対策・高齢者保健などの業務です。

この保健サービス課では、各種の健康相談や、医療費助成の申請・健康に関する教室の開催などを行っています。私が主に担当しているのは、母子保健(親子保健)。乳幼児健診や、新生児の家庭訪問指導の他、発達に課題がある子どものサポート、お母さんのメンタルケアなどです。

<一日のスケジュール>
 08:00 朝礼、メールチェックなど
 10:00 精神疾患患者の家庭訪問
 12:00 昼食
 13:00 乳児健診(医師や看護師などの医療職と協力して実施)
 15:00 健診データの統計処理(地域の有病率や疫学データを統計にして解析する)
 16:00 神経難病患者の面接(ヒアリングで、患者に合った地域支援体制を考える)
 17:15 業務終了

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
自分が行った支援がうまくつながったときはうれしいですね。最初は支援を拒否していた方でも、それを乗り越えて家族と健康に暮らせるようになる。そんな姿を見られるのは、地域の方々と直接関わる現場ならではの良さです。

また、保健師は地域に積極的に出ていきます。児童館や子育てひろば、老人クラブなど、さまざまな地域の拠点で健康指導や教室を行うたび、地域の方々が互いにつながって、助け合う基盤が醸成されていきます。保健師として、地域と一緒に成長できるのも大きなやりがいです。
 

Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
大変なのは、対応すべき領域が広いことです。新生児のお母さんからは「ミルクをあと何ml足せばいい?」という具体的な質問が出ますし、たくさんの病気があって進行の度合いもさまざまな神経難病患者さんへの支援も、一筋縄ではいきません。「広く浅く」ではなく、それぞれの課題について常に勉強し、理解を深めていく必要があります。

また、感染症や精神疾患の患者さんに対する、いわゆる「強制入院」の措置はつらいものがあります。もちろん、法律の下で行うことなのですが、ある意味では人権を侵害していることになります。「本当に妥当なのか、ほかに方法はないのか」と、いつも考えてしまいます。

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