【シゴトを知ろう】ゲームディレクター ~番外編~

進路のミカタ / 2020年4月24日 12時10分

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ゲーム会社のスクウェア・エニックスで、「ドラゴンクエスト」のディレクターとして活躍している内川毅さん。ゲーム全体の方向性を定め、さまざまな部署と協力して珠玉の作品を作っています。この番外編では、内川さんに伺った業界事情やディレクターのなり方などについて紹介していきます。

■プランナーなどとして働き、ディレクターを目指す

―― 業界内ではどんなキャリアパスがありますか?

一般的には、ゲームの専門学校や四年制大学を卒業して業界に入る人が多いです。ただ、最初からディレクターになることはありません。業界内には、それぞれの能力を生かすためのさまざまな部署があるので、そこで経験を積むことになります。

キャラクターや背景を描く「デザイナー」、意図した通りにゲームが進むようプログラミングする「プログラマー」の他、私も経験した「プランナー」という仕事があります。プランナーは、言わば「なんでも屋」。ゲーム全体のシナリオや仕様書を書いたり、ゲーム上のマップやバトルなど細かい部分を企画する場合もあります。

各部署で広げた知見をもとに、周囲の信頼を得ながら、ディレクターとして一段上の立場でゲームを作ることを目指していきます。

■遊びに真剣。ユーザーの心を大切に制作する

―― 業務をされてから、一番驚かれたことは何ですか?

スタッフが、ゲームという遊びに真剣になっていることです。私たちは空想の物語を作っていくわけですが、打合せは真剣そのもの。「ドラゴンはこんなことをしない」「このキャラクターからそんな発言は出ない」など、実在しない世界のことに対して議論するのがこの業界です。

先日「メラ」という呪文のダメージ量を考えているとき、「これを真剣に考えているおじさんは、日本で自分だけだな」と幸せに感じました(笑)。

―― 一般人が知らない業界の常識はありますか? 

業務中にみんなゲームをしていることですね。据え置きのゲームをプレイしたり、スマホゲームで「ガチャ」を引いたり、「みんなゲームが好きなんだな」と思いますね(笑)。

でもそうすることで、感動や喜びといった心の動きをユーザーと共有することができるんです。だからこそ、打合せのときも話がスムーズに進みます。もちろん通常の業務はきちんと行っていますよ(笑)。

■アイデアの種は、日常の中にある

―― 業界内にはどんな性格の方が多いですか?

分析することが好きな人です。情報を集めて「こういうものがいいんじゃないか」と論理的に考えられる人が多いと思います。

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