投資初心者でも怖くない「長期・分散・積立」投資の始め方

MONEYPLUS / 2019年1月23日 15時0分

2018年11月18日、品川・グランドプリンスホテル新高輪内の国際館パミールで開催されたイベント「お金のEXPO 2018」。本イベントでは、お金のプロが「お金が貯まる」「お金を増やせる」賢い方法や、お金に困らないための家計改善の方法、知っていると得をするお金の知識をお伝えしました。 当日開催されたセミナーの中から、本記事では松井証券株式会社営業推進部 課長代理 古澤奈津季氏と営業推進部 課長代理 武藤正樹氏によるセミナー、「スマホで実践!ロボアドバイザーの活用法とコア・サテライト戦略」についてご紹介します。

日本株だけに投資しているとどうなる?

古澤氏: 皆さま、こんにちは。松井証券のセミナーにお越しいただき、誠にありがとうございます。本日は、投資の初心者から中級者ぐらいの方を対象にお話を進めて行きたいと思います。

「長期・分散・積立」は効果的な投資方法として聞かれたことがあるかと思います。しかし、実際にどんな効果があるのか、詳しくわからない人も多くいらっしゃいます。

分散というのは、投資を1つに絞らずに複数のものに投資していきましょうという考え方です。こちらは日経平均株価のグラフになっています。2016年10月を基準点として1.0とし、その後どのぐらい上昇したか、下落したかを表している相対グラフです。

この2年間で日経平均は約1.3倍まで上昇しています。2016年に日経平均に連動するようなインデックス投信やETF(上場投資信託)に一括投資していれば、2018年には1.3倍の資産になっていると見ることができます。

では今後、日経平均が同じように増えていくかというと、どうでしょうか。そんなことは誰にも予測できないのです。1.3倍で続けて順調にもっと伸びる可能性もあれば、この増加分をさらに下回るぐらい下落する可能性もあります。つまり、上がることもあれば、下がることもある。リスクがあるという状態になっています。

分散投資で見逃せない「リスク低減効果」

それでは、日本以外の地域に目を向けていきたいと思います。こちらは世界の4つの地域の指数を同じく直近2年間で相対グラフにしました。2016年10月を基準点として、どれだけ上がったか、下がったかというグラフです。

ニューヨークダウは上がっています。一方で、右下の上海総合指数は下がっています。つまり、強い相場もあれば、そうでない相場もあるわけです。

分散投資というところで、今ご紹介した4つの指数と、先ほどの日経平均の5つに投資をした場合を考えていきたいと思います。それがこちらのグラフです。

真ん中の赤い太いラインになっているところが、5つの地域に分散投資した場合の値動きとなっています。黒い細い線になっているのが、それぞれの地域に一括投資した場合の相対グラフです。

こちらを見てわかるのが、赤い線が真ん中のところに位置していることです。上下動が緩やかになっていることがわかります。このグラフの上下どれだけ動くかがリスクの大きさになりますので、この幅が緩やかになっているのはリスクが小さくなっているということになります。

なぜリスクが低くなっているのかというと、たくさんの地域に分散して投資した場合、どこかの市場で下落が大きく目立ったとしても、ほかで上昇している強い市場があれば、その下落をカバーできるからです。そういうカバー力があるということで、リスクが少ない投資方法が分散投資といわれています。

分散投資におけるマストツールとは?

分散投資で大事なポイントがもう1点あります。圧倒的に投資信託が楽だということです。

たとえば、この5つの地域の株に投資する場合、それぞれ自分で直接その株を買いに行くと労力もかかりますし、おそらく海外の株を買うので手数料も多くかかってきます。株だけだとちょっと心配なので債券や商品に分散して投資していきたいとなると、さらに手間もかかれば手数料も高くなってきます。

それを解決してくれるのが投資信託です。こういった地域や投資対象をまとめているような投資信託があれば、それを買ってしまうのが一番楽です。つまり、分散投資はリスクを低く抑えることができることが1つ目のポイント。2つ目のポイントは、投資信託を使うのが楽だという点です。

投資を始めるベストタイミングはいつか

ちょっと話が変わるのですが、投資を始めるタイミングを皆さんも気にされているのではないかと思います。投資をした直後、その投資物の単価が下がっていったら誰でも嫌ですよね。たとえば、同じ投資信託に、Aさん、Bさんがそれぞれ合計120万円ずつを投資した場合のシミュレーションを考えていきたいと思います。

Aさんは、0年目のところで120万円を一括投下します。10年後の運用結果が最終的にいくらになっているかというと、最終的に単価が1万円から8,000円に下がっていますので、120万円が96万円になっています。つまり、24万円のマイナスです。

もう1人のBさんは、月々1万円ずつ12ヵ月、10年間投資していったとします。投資金額の合計はAさんと同じ120万円で投資して運用した結果、最終的にいくらになるでしょうか。

正解は152万円になります。単価がどんどん下がっているところに投資をしているのに152万円で、最終的には投資金額よりプラスになっています。Bさんのように、定期的に一定の金額を投資していく投資方法を「ドルコスト平均法」と呼んでいます。

仕組みを説明しますと、単価が下がっている時に同じ金額を投資していくと、たくさんの数量を買うことができます。その後、単価が盛り返した場合は、投資信託の評価額が大きくプラスになるといった効果が期待できます。つまり、定期的に一定金額を積み立てていくと、下落相場で投資を始めたとしても、最終的に利益を出す可能があるということがいえます。

今までのところをおさらいしますと、分散投資をすると低リスクで運用ができる。長期積立で投資をすると最終的に利益を出す可能性があります。下落相場で投資しても利益を出す可能性があります。そういう理由で、証券会社が投資家の皆さまに、長期・分散・積立が大事だとお話しするのです。

初心者でもできる投資信託の選び方

さきほど、分散投資をするならば投資信託が楽ですと申し上げました。投資信託をどうやって始めればいいのか。投資信託をする時にはハードルがあります。銘柄数が本当にたくさんありまして、しかも同じような名前が多くて、一見すると違いが分かりづらい。自分が本当に買いたい投資信託がどれなのかわからないという状況になってしまう方もいると思います。

そんな方のためにあるのが、ロボアドバイザーです。これは、自分にぴったりのポートフォリオ(投資対象の組み合わせ)を提案してくれるサービスです。すべての投資信託からいちいち吟味して、どれが自分に合っているものなのかを見ていく必要がありませんので、手間も時間も節約できます。

最近、ロボアドバイザーがポートフォリオを提案してくれるサービスは、いろいろな会社から出ています。各社、似たようなサービスでどう違うのかわからない、自分に合っているのはどれなのか迷ってしまうのではないでしょうか。

そこで本日は、松井証券が提供するロボアドバイザー「投信工房」の特長についてご説明していきたいと思います。これからは私に代わりまして、武藤からの説明になります。よろしくお願いします。

松井証券のロボアドの2つの特長

武藤氏: ただいまご紹介にあずかりました武藤と申します。松井証券のロボアドバイザーの特長には2つございまして、1つは低コスト、もう1つは100円から積立投資ができるというところです。

まず「低コスト」についてですが、ロボアドバイザーを使う時、他社さんによっては使うこと自体にコストとして年間1%かかったりすることがありますが、松井証券のロボアドバイザーは利用料はかからず、いっさい無料でお使いいただくことができます。

松井証券のロボアドバイザーの1つ目のポイントは、ロボアドバイザーでご案内する投資信託はコストが安いものを選んでいるということです。平均コストが0.36%の低コストインデックス型といわれる投資信託を提案しております。

2つ目のポイントは、100円からの積立投資できることです。毎日、毎週、毎月、どのパターンでも結構ですが、100円から始めていただくようになっています。始める時に大きな金額がいるのではないかと思われることが多いのですが、松井証券では100円から始めていただけます。

「投信工房」を実際に使ってみた

実際に松井証券の「投信工房」を触っていただいたほうが、話は早いと思います。「投信工房」では8つの質問から導き出された「リスク許容度」に応じて、どの資産にどれくらい配分するのかが変わってきて、お客さまのリスク許容度であればこれが望ましいというものが出ます。いずれも低コストのインデックス型タイプのファンドになります。

8つの質問から導き出された「リスク許容度」に応じて、どの資産にどれくらい配分するのかが変わってきて、お客さまのリスク許容度であればこれが望ましいというものが出ます。いずれも低コストのインデックス型タイプのファンドになります。

さらに見ていただくと、積立シミュレーションというものがあります。これは長期で投資を目指すもので、1ヵ月後、1年という単位ではなく、何十年後を視野に入れて、どのぐらい目指すのかというところを見ています。

たとえば毎月3万円を投資すると、30歳から65歳の35年間にすると3,090万円になります。単純に毎月預金のように積み立てていくとこのような直線になるので1,500万円にも行きませんが、さきほどのような運用をすると、このようなカーブを描いていくので35年間で倍の3,000万円ぐらいにはなりますというのを出します。

「目標金額の設定」という項目もあって、たとえば5,000万円を60歳までに貯めたいとすれば、毎月どれくらい積み立てないといけないのかが出てきます。当然、金額が増えれば毎月の金額も変わってきますので、お客さまが増やしたい資産に応じて変えることもできます。

松井証券のアプリでもできますし、パソコンからでもできますので、お客さまの環境に応じてご利用いただければと思います。松井証券の口座がなくても使えるものですので、まずはこれでイメージを湧かせていただればと思います。

ポートフォリオはどうやって組むべき?

次は「コア・サテライト戦略」になります。長期・分散・積立というお話で、長期安定の話をずっとしてきたのですが、当然、短期でのリターンを狙いたいという方もいらっしゃると思います。これを組み合わせて実現するのがコア・サテライト戦略だと、ご理解いただければと思います。

まず定義を説明しますと、「コア」というのは核となる資産運用の方法。「サテライト」はサブになるような投資手法です。これらを組み合わせたものがコア・サテライト戦略になります。一般的に、コアが守りの運用、サテライトが攻めの運用といわれています。短期的なリターンを目指す投資信託はサテライトで選ぶことになります。

具体的には、コアはわれわれのロボアドバイザー「投信工房」で選ばれるような長期で安定的な運用成績を目指す、低コストインデックス型のファンドを選びます。サテライトでは、収益性や成長性が高いもの。一般的にはハイリスク・ハイリターンの商品になります

このコア・サテライトで大事なのは、コアは基本的に長期保有するということが大事で、サテライトは短期のものなので入れ替えるということです。

たとえば100万円で始めたときに、コアを80万円、サテライトを20万円で始めるとします。サテライトで20万円が25万円になった時にどうするかというと、サテライトで出た利益の5万円をコアに入れるのです。コアに入れている資産の母数が多ければ多いほど掛け目が増えていくので、さきほどのカーブがもっと上がっていきます。これを目指すのが大事なポイントになります。

人間、このサテライトで儲かればサテライトにどんどんお金を入れたくなるのですが、そこはグッと我慢して、コアに入れて長期で運用を目指すのが、長期・分散・積立のコア・サテライトの戦略の考える姿です。

では、サテライトで何を買ったらいいのかというところですが、一例を挙げると「テーマ型投資信託」です。AIや宇宙、電気自動車といったものが賑わっているので、そういった具体的なテーマに投資する投資信託になります。サテライトで必ずこれを買わないといけないというわけではないのですが、どんなものかをイメージすると、こういうものがサテライトになります。

以上でご説明は終了になります。ご静聴ありがとうございます。

(MONEY PLUS編集部)

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