夫42歳、貯金300万「無理のないマイホームの予算は?」

MONEYPLUS / 2019年3月10日 18時30分

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夫42歳、貯金300万「無理のないマイホームの予算は?」

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。

今回の相談者は、マイホームの購入を検討している30代の主婦。夫の年齢や給与を考慮すると、住宅ローンの借入額はいくらにするのが妥当なのでしょうか。無理のないマイホームの予算について、FPの前野彩氏がお答えします。

現在、1LDKのアパートに住んでおり、娘が産まれ手狭になってきたので住宅購入を検討しています。3000万円以内で購入をしたいと思っているのですが、夫は42歳。ローンはいくらまで組めるのでしょうか。また、今後、生活苦にならないようにするためには、毎月の返済額はいくらまでが妥当なのでしょうか。


〈相談者プロフィール〉
・女性、37歳、既婚(夫:42歳・会社員)、子供1人(1歳)
・職業:専業主婦
・居住形態:賃貸
・手取りの世帯月収:28~31万円
(夫が営業職のため給与に幅があります)
・毎月の支出:25万円
・貯金:300万円


前野: マイホームでの新生活を想像すると、ワクワクする一方、お金のことが気になりますね。

これからの家計を踏まえて、「無理のないマイホーム予算」の考え方をお伝えしますから、自分に当てはめて計算してみてください。

「いくら借りられるか」ではなく「いくらなら返せるか」

マイホームを考えると、「ローンはいくらまで組めるのか」が知りたくなることでしょう。

ローンの審査項目のひとつには、収入がありますが、その基準はあくまでも「この年収の人なら、貸せるローンの上限は〇千万円」というもの。「この年収と生活費、家族構成や将来の子供の進学費用などを総合的に考えたら、無理なく返せるローンは〇千万円まで」というものではありません。「借りられる金額」と「返せる金額」は違うのです。だからこそ、「我が家の家計で、いくらなら無理なく返せるのか」を一緒に考えていきましょう。

まずは、現在の家計の中から住居費に充てられる金額を出します。次に、お子さんの成長とともに増える教育費などの支出や、将来、ご相談者さんが働くことで増える収入の可能性なども想像します。このような、数年先の収支の変化を含めて「毎月いくらなら無理なく返せるか」を出してみてください。

なお、マンションを購入する場合は、住宅ローンのほかに、管理費と修繕積立金で月額平均約2万円かかります。また、物件によっては、駐車場代や駐輪場代なども発生します。買った後に毎月かかる費用を差し引いた額が「無理のない毎月返済額」になります。

無理なく買えるマイホーム予算はいくら?

「無理のない毎月返済額」がわかったら、次の表を参考にして、「無理なく返せる借入金額」を出しましょう。

無理なく返せる借入金額表

例えば、毎月返済額が5万円、35年返済、金利2%なら「無理なく返せる借入金額」は1,509万円。毎月返済額が10万円なら、5万円の欄の2倍の3,018万円が「無理なく返せる借入金額」です。この「無理なく返せる借入金額」と自己資金の合計額が、ローンの諸費用を含めた「マイホーム予算」の目安になります。

支出6ヵ月分の預貯金は手元に残して

一般的な住宅ローンの借入期間は35年、最終返済年齢の上限は80歳です。

ご主人は現在42歳ですから、最長77歳まで借り入れることができますが、「年金生活になる前に返し終わりたい」と思う方がほとんどです。65歳での完済を目指すと、ご主人の借入期間は23年間ですから、毎月返済額が10万円、返済期間25年、金利2%で表を確認すると、無理のない借入金額は2,360万円であることがわかります。

ご相談者さんに700万円の自己資金があれば、諸費用を含めた無理なく買えるマイホームの金額は、目標の3,000万円となります。でも、現在の預貯金は300万円であり、毎月の支出の半年分は家を買った後も手元に置いておきたいところです。すると、マイホームに充てることができる自己資金は150万円ほどです。

そのため、「諸費用を含めた無理なく買えるマイホーム予算= 無理なく返せる借入金額2,360万円+自己資金150万円=2,510万円」となるのです。

固定費を見直して自己資金を増やす

マイホームの相場価格は、お住まいの地域によって大きく変わります。希望のマイホームが「無理なく買えるマイホームの予算」よりも高い場合は、マイホームの検討をきっかけに家計を見直しましょう。

見直し効果が高いのは、通信費や保険料、光熱費などの固定費です。一度がんばって家計を見直し、そこで浮いたお金をしっかりと貯蓄しましょう。その貯蓄がマイホームを買うときの自己資金や、購入後の繰り上げ返済のお金になってくれるはずです。

(前野彩)

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