貯金できずに後悔する毎日、支出の優先順位がつけられない

MONEYPLUS / 2019年4月17日 18時30分

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貯金できずに後悔する毎日、支出の優先順位がつけられない

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。

今回の相談者は27歳の未婚女性。我慢ができずについ散財してしまい、貯金ができなかったことをいつも後悔しているといいます。どの支出を優先して家計管理すべきなのでしょうか。FPの飯田道子氏がお答えします。

つい、我慢するのを忘れてしまいます。優先順位はそんなに高くないはずなのに、まわりから勧められたり、ずっと気になっていたことなどに、いつの間にかお金を費やしてしまい、気づいたら節約とは無縁の生活です。食費、化粧品、趣味、便利グッズ、仕事関係などにお金を使ってしまいます。「今やらなきゃ後悔する」「将来への投資だ」などと思うと我慢できません。貯金ができなかったことをいつも後悔します。それなのに、また新しいことにお金を使ってしまっています。お金が貯まる人は、どう優先順位をつけて、何を我慢しているのでしょうか。自分は何を我慢すべきなのかがわかりません。


〈相談者プロフィール〉
・女性、27歳、未婚
・職業:会社員
・居住形態:賃貸
・毎月の世帯の手取り金額:18.5万円
・年間の世帯の手取りボーナス額:40万円
・毎月の世帯の支出目安:16万円
・毎月の貯蓄額:なし
・現在の貯蓄総額:10万円
・現在の負債総額:15万円


【支出の内訳】
・住居費:4.5万円
・食費:4万円
・水道光熱費:1.2万円
・教育費:なし
・保険料:なし
・通信費:1万円
・その他:5.3万円


飯田: 我慢しなくてはならないと分かっていても、つい使ってしまう相談者様。お金を貯めることができずに、後悔することも多いようですね。実はそのような悩みを抱えている人は大変多く、これを読みながら「他人ごとではない」と感じている人は少なくないことでしょう。

将来を見据えた投資は大切だけど…

「今やらなきゃ」「将来の投資」という思いから、ついお金を使ってしまう。これ自体は何も悪いことではありませんし、自己投資はとても重要なことです。まずは、将来をポジティブに捉えて投資できている自分を褒めてあげましょう。

とはいえ、問題となるのはお金の使い方なのです。相談者様からのお話からすると、明確な目標というよりも「将来に必要になるかも?」という思いから、お金を使っているのではないでしょうか。

将来を踏まえて自分に投資をすることは必要なのですが、まずは明確な目標を立てることが重要です。その目標のために必要な投資は何かを考えて、目標にあったお金の使い方を考えていきましょう。

また、まわりから誘われてお金を使ってしまうこともあるようですね。人付き合いは今後の人脈や財産になる可能性を秘めているのですが、誘われるがままというのはNGです。あらかじめ交際費として予算を計上し、その中でやりくりする癖をつけていきましょう。

支出項目は「見える化」する

それでは実際に、どのようにお金を使っているのか、問題点はないのかを検証してみたいと思います。

家計収支表1

毎月の収入で、やりくりできているのは素晴らしいことなのですが、項目の中に「その他」として5.3万円が計上されています。おそらくここに交際費や自己啓発費が含まれているのではないでしょうか?

お金を貯めるために最も大切なことは、お金を何に使ったのかをハッキリさせることです。もし、「その他」の中身を把握されていないようでしたら、使ったものごとに項目立てをして何にいくら使っているのかを明確にしていきましょう。

また毎月の支出に含まれていない2.5万円についても何に使ったのかを記入し、常に毎月の収支を把握、できるだけ過不足なく家計簿等で記録することが必要です。

現在の負債額として15万円が計上されています。ボーナスを含めた収入から考えていくと、毎月1万円程度は返済にまわせるはずです。借り癖がついてしまうと、常に借り入れをしている状態になりかねません。負債はできるだけ早く返済していきましょう。

3つに分けて考える「支出の優先順位」

まず確保するべきなのが、(1.)衣食住にかかる費用です。現状、特に無駄はないようなのですが、食費は少しかかりすぎかもしれません。現在、保険には未加入なのですが、自分が病気に罹ってしまったときの保障を得るために、医療保険の加入もぜひ検討を!

衣食住の次に優先すべきことは、(2.)貯蓄を増やすことです。会社で財形制度が導入されているのなら検討してみましょう。その他、毎月定期的に積み立てる積立型の金融商品を利用することをおすすめします。積立日は給料日と同じ日に設定し、積み立てたお金はない物として生活することを心がけてください。

将来に備えるための投資が必要ならば、(3.)自己啓発費用も予算立てしていきます。

支出項目を細分化して予算を立てる

現状の支出を細分化し、予算立てをしてみました。

家計収支表1

食費は、自炊をすれば3万円に抑えることができるはずです。買い物はいつも利用するスーパー等の特売日を把握しておくと支出を抑えるのに役立ちますし、あらかじめお休みの日に総菜の作り置きをしておくと、食事の準備時間も抑えられます。

友達やまわりの人たちとのお付き合いとして、交際費を新たに予算として計上。娯楽費の5千円とあわせれば1.5万円が交際費として利用できます。

自己啓発費として毎月1万円も計上してみました。これはあくまでの仮の予算になるのですが、1万円でどのような勉強ができるのか、いくら足りないのかを自分の目標と照らし合わせながら過不足を見極めていきましょう。

目的のひとつである貯蓄として2.5万円を予算立てしています。現状の生活ぶりからも無理なく貯められる金額ですので、思い立ったが吉日。すぐにスタートしてみてください。

振り返りが重要!予算は適宜見直し、無理は禁物

ここで掲げた予算はあくまで仮ですので、自分の手で細分化した予算立てを。必ず毎月の支出を記録し、イレギュラーな出費にはコメントもつけること。月末には振り返りをしてみてください。振り返ることで無駄が見えてきますので、我慢するべき点も自ずと明らかになってきます。自分が立てた予算案で苦しくなるようなら、適宜見直しする癖を。無理は禁物ですよ。

貯蓄も目標額を設定して、目標額がクリアできたら自分にご褒美をあげる等、楽しみながら貯蓄に取り組むと長続きしやすくなります。自分の目標をクリアにし、お金を有意義に使えるよう心がけていきましょう。まずはチャレンジあるのみです!

(飯田道子)

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