栗原はるみさんがキッチンを作ると普通とドコが違うのか

MONEYPLUS / 2019年4月21日 12時30分

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栗原はるみさんがキッチンを作ると普通とドコが違うのか

家庭料理を中心としたレシピで幅広い年代から支持されている、料理家の栗原はるみさん。そんな彼女が自身初となるプロデュースを務めたシステムキッチンが、4月22日に発売されます。

栗原さんが監修したキッチンは、普通のものとどこがどう違うのでしょうか。4月17日に開かれた発売記念イベントから、その中身を掘り下げてみます。


秘密兵器は可動式ワゴン

これまでに自宅のキッチンを11回改装してきたという栗原さん。今回監修を手掛けた「harumi’s kitchen」には、そのノウハウが惜しみなく注ぎ込まれています。

「キッチンは使い勝手が良いだけでもダメ。シンプルすぎるのも違う。どうしたら自分が1日を楽しく過ごせるか、を念頭に考えました」(栗原さん)

商品全体の色調は、彼女の好きな白と紺色を中心にした配色。ただし、強い紺色はキッチンにはそぐわないため、少しブルー寄りの色合いにしたといいます。

この商品の最大の特徴は、自分で好きな位置に移動させられる「ワークトップワゴン」。上部には人工大理石の天板が付いていて、その上でお菓子やパンを作ったり、ダイニングに移動して作業することができます。

ワゴン
ワークトップワゴンはさまざまな用途に利用可能

通常はキッチンの中に収納可能で、ワゴンの中は広めの収納スペースになっています。自分の使い勝手の良いように中身を入れ替えることで、各家庭の事情に合わせた使い方ができる仕組みです。

都度作り替えられる設計

ほかにも、栗原さんならでは工夫が盛りだくさん。キッチンの側面には折りたたみ椅子が収納可能。ワークトップワゴンと組み合わせて使えば、料理の傍らで子供に勉強させたり、自分で調べものをしたりすることもできます。

キッチンの天板は奥行き70センチメートル。ゆとりをもって料理ができる広さを確保しています。当初は白にしようと思ったそうですが、「傷が気になりにくい色ということでグレーにしました」と栗原さん。

ちょうど利用者の目線の位置にある棚は、下から上に開くデザインで、開けっ放しでも使える作りにしています。その下には扉のない棚を設置。メーカー発想だと、どうしても広く作ってしまいがちですが、あえて狭めの設計にすることで、余計なモノを乗せさせないデザインにしました。

棚
目線の位置にある棚は開けっ放しでも映えるデザインに

サブキッチンの引き出しは、間隔を広めに取り、中の様子がわかるようにしています。中が見えないと、ついつい雑然としがちな棚の中身を可視化することで、どこに何があるか一目でわかると同時に、整理整頓の習慣がつきやすい形にしています。

収納スペースには、あえて仕切りを作らず、自分で自由に変更できるようにしています。利用者に機能を押し付けるのではなく、自分が今持っているものを最大限に生かして、「その都度、変えていく楽しさ」(栗原さん)を感じてもらおうという配慮からです。

トクラス、東邦ガスと共同開発

この商品は、栗原さんの子息が経営する「ゆとりの空間」と、住宅設備会社のトクラス、東邦ガスの3社で共同開発したもの。昨年4月に東邦ガスが栗原さんとトクラスに声がけしたことがきっかけでした。

リフォーム事業の強化を進めている東邦ガスでは、家庭の食を支えるキッチンこそがリフォーム強化のカギになると考えました。料理がもっとおいしくなるオリジナルキッチンを作りたい。そう考えた東邦ガスが相談したのが、10年以上前から同社のCMに出演している栗原さんでした。

自身のアイデアを取り入れたキッチンを作ってみたいと考えていたという栗原さんとの話はトントン拍子に進行。そこで、暮らしに合わせたキッチンを開発してきたトクラスに、東邦ガスが開発を打診した、というのがこれまでの経過だといいます。

スキマ
サブキッチンの棚はあえて間隔を広めに設計

トクラスでは、今回の新商品発売を機に、「harumi’s kitchen ambassador」というコミュニティを創設。「料理をもっと楽しもうというコトを、モノに乗せて販売する」(トクラスの水野宇多子・経営企画部副部長)のが目的で、販売網のコーディネーター、プランナー、セールス担当などで構成されています。

このコミュニティでは、イベントや各種メディアとの連携を通じて、harumi’s kitchenの納入事例などの情報を共有。栗原さんのファン層を潜在顧客ととらえ、ユーザーの獲得を進めていく考えです。

「キッチンは一生のうち、1~2度しか買わない商品。それゆえの迷いや不安を抱えたお客様を、アンバサダーが導く」(水野副部長)ための仕掛け、という位置づけです。

自分で作り込むから愛着がわく

開発を手掛けたトクラスの緒方彰・商品事業戦略マネージャーは「キッチンメーカーだけでは実現できない、キッチンの本質をとらえた工夫が織り込まれている」と説明します。実際に、プロモーションの一環で利用してもらったモニターの97%が「自宅に欲しい」と回答したそうです。

メーカーだと、どうしても“足し算の発想”で商品を開発してしまいがち。しかし今回は、あえて“引き算の発想”にすることで、自分で作り込める余地をふんだんに残した格好です。

椅子
キッチンの側面には折りたたみ椅子を収納可能

あらかじめ決められた機能を利用するのではなく、自分で中身をあれこれ入れ替えることで、キッチンに対する愛着がわくというのが、その背後にある思想。そうすることで、常に清潔に保たれるし、生活の変化に合わせて機能を作り替えることもできます。

今回の新商品、価格はメインキッチンが標準仕様で159万8,000円、サブキッチンが同124万3,000円(いずれも税別)となっています。おいそれと買い替えることのできる値段ではありませんが、商品に込められた栗原さんの思想を自宅のキッチンに生かせれば、料理の時間がこれまでと違う、楽しいひと時になるかもしれません。

<文:編集部 猪澤顕明>

(MONEY PLUS編集部)

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