「給料は3つの口座で管理する」FP直伝、貯まる家計の作り方

MONEYPLUS / 2019年6月22日 18時0分

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「給料は3つの口座で管理する」FP直伝、貯まる家計の作り方

新年度の給料を受け取った人も多いのではないでしょうか。新社会人は、初めての給料になりますね。

給料が銀行口座に振り込まれたら、なんとなくそのままメイン銀行に置きっぱなし、という話をよく聞きます。しかし、計画的にお金を使って貯蓄もするには、銀行口座を使い分けてお金を振り分けると、効率がよくなりオススメです。

複数の金融機関にお金を振り分けるのは面倒そう、と思っていては損をしてしまいます。振り分けの手間は、実はそれほど大変ではありません。最初の時だけ頑張れば、あとは自動的に振り分けるような設定ができます。

では、金融機関の口座はいくつ持ち、どのように振り分けたらいいのでしょうか。


金融機関の口座は、目的別に3つ持つ

金融機関の口座は、どれも同じではありません。目的別に考えて、3つ持つことをオススメします。3つの目的は次のとおりです。

1.使うための口座
2.貯めるための口座
3.増やすための口座

使うための口座は、給与振り込みがあり、クレジットカードや水道光熱費など生活費の支払いをする口座です。利便性を重視して選びます。

貯めるための口座は、利率が高いところがいいですね。ライフスタイルによって、手数料やポイントなどのサービスも考慮に入れましょう。なお、使うための口座と貯めるための口座は必ず分けるべきです。分けていないと、貯蓄がいくら貯まっているのかが分かりにくいためです。

増やすための口座では、投資を始めることをオススメします。投資は、今や一部の資産家のものだけではありません。100円からでもできる、とても身近なものになっています。

すでに持っている口座を活用できればいいのですが、目的に合う口座がなければ、新たに開設する必要があります。口座開設は、スマホで申し込みができる金融機関も増えています。口座の使い分けは貯まる仕組みづくりに欠かせません。休日などに口座を見直しましょう。

使うための口座はメインバンクになる

使うための口座は、家計管理の基礎になります。口座種類は、普通口座を使いましょう。支払いは、クレジットカードや水道光熱費、家賃、生命保険などの保険料など多岐にわたりますが、ひとつの口座にまとめることで、管理がしやすくなります。

現金で支払う生活費もこの口座から引出しますが、これらを記録しておくと、通帳を家計簿代わりにすることもできます。

大手都市銀行であれば、銀行の店舗やATMも多いのでメインバンクにしている人も多いのではないでしょうか。振込が必要な時でも、同行宛ての場合は手数料が安くなったり、無料になったりします。多くの人が使っている金融機関であればおトクに使えることも増えるでしょう。

また、ATMを無料で使える時間帯や回数が限られていることが多いので、各行の優遇サービスを利用して、手数料がかからない工夫をしたいですね。

給与振込口座にしたり、月末の預金残高が一定以上だったりすると、優遇サービスが受けられて無料の回数が増えるようになります。他行への振込が手数料無料になることもあるので、しっかりチェックして使いこなしましょう。

収支を把握して、貯蓄額を決める

貯蓄をするには、まず現状を知ることが大切。そこで、いくらの収入があって、どのくらいのペースでいくらのお金を使っているのかを、メインバンクの通帳や取引履歴で確認しましょう。

なぜなら、収支が正確に把握できなければ、貯蓄額を決めることができないからです。

収入から生活費などの支出をして、余った分を貯蓄しようと思っても、なかなかうまくいきません。お金は手元にあれば使ってしまうものですし、引き出しやすいメインバンクの口座にあれば財布のヒモも緩くなってしまいがち。

そこで、自分がいくらの支出をしているか、節約できるところはないか、と考えて貯蓄の金額を決めましょう。そして、貯蓄分は給料が入ったらすぐに貯めるための口座に移します。

貯蓄額は、決して無理な金額を設定せず、ちょっと頑張れば達成できる目標にします。多すぎる貯蓄金額を給料から差し引いても、結局は生活費などが足りなくなって、貯蓄を取り崩すことになってしまいます。

貯蓄の取り崩しを日常的にしていると、「貯蓄分をしっかり確保しよう」という意識が薄くなり、支出をコントロールしにくくなってしまいます。

貯めるための口座は、ネット銀行を選ぶ

貯蓄額を決めたら、毎月の給料から各種支払いをする前に、貯めるための口座に移します。勤務先に、「社内預金」や「財形貯蓄」の制度があれば、積極的に利用しましょう。これらの貯蓄分は給与天引きされますので、最も確実な先取り貯蓄になります。

これらの制度がなくても、同様の仕組みは自分で作ることができます。

ネット銀行の自動入金サービスを利用すれば、毎月決まった日に、指定の金額を自分名義の他行口座から無料で入金できます。設定しておくことで、自動的にお金を振り分けられますので、わざわざメインバンクの口座から貯蓄分を引き出して、貯蓄用口座に入金する手間をかけなくてすみます。

では、主な銀行のサービスを比べてみましょう。金利は2019年5月現在のものです。

■住信SBIネット銀行「定額自動入金」

他行口座から毎月5日または27日に引落とし、引落とし日の4営業日後に住信SBIネット銀行へ入金されます。金額は、1万円以上、1000円単位で設定できます。

定額自動入金サービスを利用すると、「スマプロポイント」が30ポイント貯まり、500ポイント以上になると、1ポイント=1円で現金に交換することも可能です。

普通預金金利は0.001%ですが、SBI証券と連携したSBIハイブリッド預金にすれば、0.01%と10倍になります。

■ソニー銀行 「おまかせ入金サービス」

他行口座から毎月5日または27日に引落とし、引落とし日の4営業日後に入金されます。金額は、1万円以上、1000円単位。ソニー銀行では外貨預金ができます。外国のATMで現地通貨を引き出せるなどのサービスがありますので、海外によく行く人には特にオススメです。

円普通預金金利は0.001%、積み立て定期預金(1年)は0.05%です。

■イオン銀行 「自動入金サービス」

他行口座から毎月6日または23日に引落とし、引落とし日の5営業日後に入金されます。入金日までの日数が住信SBIネット銀行やソニー銀行よりも1日長くなっています。金額は、1万円以上、1000円単位。

キャッシュカード、クレジットカード、電子マネー(WAON)がひとつになった「イオンカードセレクト」を作るだけでも、普通預金の金利が0.03%になり、利用状況に応じて最大0.15%になります。

自動入金サービスは、他にもじぶん銀行、セブン銀行などにもあります。サービスを比較して、自分に合ったところを選びましょう。

増やすための口座で、投資をする

3つめは、増やすための口座です。資産形成のためには、少しでも預金金利が高い金融機関で貯蓄をしつつ、投資を組み合わせることをオススメします。

投資は元本保証ではありませんので投資先はしっかりと選ぶ必要がありますが、とりあえず始めてみる、という初心者でも、「つみたてNISA(積立NISA)」は比較的安心して運用ができます。

なぜなら、つみたてNISA(積立NISA)で購入できる商品は、金融庁が定める基準を満たして届出が行われたものに限られており、手数料が安く、長期の運用に適した商品であるからです。

つみたてNISA(積立NISA)は、正式名称を積立型の「少額投資非課税制度」と言います。年間40万円までの資金を運用できますが、利益に対して非課税となります。通常は20.315%の税金がかかりますので、この点おトクに運用できると言えます。

口座開設は、商品ラインナップが豊富な金融機関がオススメです。つみたてNISA(積立NISA)であれば、どこの金融機関でも手数料は安くなっているので、多くの選択肢から商品を選べるのはメリットです。商品ラインナップはネット証券が多い傾向で、SBI証券や楽天証券は100本以上の豊富なラインナップを準備しています。

また、貯蓄用口座と連携をとれる金融機関で選ぶ方法もあります。SBI証券なら住信SBIネット銀行と連携できますし、イオン銀行ではつみたてNISA(積立NISA)を始めると、スコアが加算され預金金利が高くなります。

その他の証券会社を選んだ場合は、銀行口座などからの自動引落としを設定しておき、手間をかけずに運用できる仕組みを作っておきましょう。積立金額は、貯蓄分のうちすぐには使う予定のない余裕資金を設定します。

最初から3つの口座を準備しなくても大丈夫

3つの口座は、同時に準備する必要はありません。

まずは1つめのメインバンクの収支を管理して、その上で2つめの貯蓄用口座を選びます。貯蓄金額が適切に設定されていることを確認してから、3つめの投資用口座に進みましょう。もちろん、同時に始めても構いません。思い立ったが吉日です。

お金とのつきあいは一生涯と長いもの。焦らず着実に、お金を増やしていきましょう。

(タケイ啓子)

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