35歳女性「アイドルの追っかけで散財、コンビニ食でかさむ食費」

MONEYPLUS / 2019年5月30日 18時30分

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35歳女性「アイドルの追っかけで散財、コンビニ食でかさむ食費」

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ

今回の相談者は、これまでアイドルの追っかけにお金を注ぎ込んできた35歳の女性。仕事の都合上、食事はほぼコンビニで買うため食費もかさみ、貯蓄ができません。何を見直したらいいのでしょうか。FPの高山一恵氏がお答えします。

35歳、独身です。数年前までアイドルの追っかけをしていて、ほとんど貯蓄がありません。また仕事が裁量労働制で、残業代は出ませんが残業が多く22時過ぎまで職場にいるため、昼夜ともにコンビニ食が日常で食費がとてもかかります。今後、何を見直しして、どのように貯蓄をしていけば良いでしょうか。


〈相談者プロフィール〉
・女性、35歳、未婚
・職業:会社員
・居住形態:賃貸
・毎月の世帯の手取り金額:23万円
・年間の世帯の手取りボーナス額:100万円
・毎月の世帯の支出目安:25万円


【資産状況】
・毎月の貯蓄額:なし
・現在の貯蓄総額:30万円
・現在の投資総額:なし
・現在の負債総額:なし


【支出の内訳】
・住居費:7.2万円
・食費:8万円
・水道光熱費:1.5万円
・教育費:なし
・保険料:0.5万円
・通信費:1.2万円
・車両費:なし
・お小遣い:5万円
・その他:2万円


高山: ご質問ありがとうございます!数年前までアイドルの追っかけをしていたのですね。ご相談者さんのように、アイドルやタレント、アニメなどの趣味にはまり、貯蓄がまったくできていないというケースは少なくないようです。

また、現在も家計の状況を見ると、貯蓄できる家計ではないようですが、年齢的にも将来に向けてきちんと貯蓄もしていきたいところですね。そこで、家計の中の削減ポイントをお伝えしつつ、将来の備えについてもお話します。

やみくもな節約はNG!まずは固定費から

家計を拝見したところ、毎月定期的に貯蓄ができておらず、赤字になっているようですね。そこで、どこを節約するかということですが、ただやみくもに節約するのではなく、優先順位をつけて節約することが大切です。

「節約」というと、日々我慢をして1円、10円単位を切り詰めるというイメージがありますが、我慢や無理をしていては長続きしません。それに、がんばっている割に節約効果が小さいのも悩みどころ。まずやるべきは固定費の節約です。固定費とは、収入の増減に関係なく、毎月あるいは毎年、一定額かかってくる経費のこと。家計でいえば、月々の家賃や住宅ローン、生命保険料、通信費などを指します。

固定費の中でも一番金額がかさむのが住居費です。現在、家賃は7万2000円とのことですが、これは、手取り金額の30%を超えています。家計における理想の住居費の割合は、手取り金額の25%と言われています。ただし、首都圏の場合は、家賃相場が高いので、手取り金額の30%程度まで許容範囲ですが、30%を超えてくると家計が厳しくなります。

もう少し安い部屋への住み替えを検討したいところですが、住み替えるには、新居の敷金・礼金・仲介手数料に加え、引っ越し費用もかかります。現在、貯蓄が30万円とのことなので、今すぐに引っ越しとはいかないかもしれませんが、収入や仕事の状況などが変わらなければ、将来的に検討してみてもよいでしょう。

最近は敷金・礼金ゼロの物件や家賃補助制度がある自治体などもあるので、調べてみましょう。もし家賃を1万円減らせたら、年間で12万円の節約に。引越しに30万円かかったとしても約2年半で帳消しになり、その後は毎月1万円を自動的に節約できます。ただし、短期間のうちにまた引っ越せばトータルでは損をすることになるので、数年間は住むことのできる環境にするなど、中期的な計画を持つ必要があるでしょう。

通信費についても、現在は、格安スマホなど、お得なサービスやプランがたくさん登場しています。通常、ドコモなどのキャリアで契約する場合、特にオプションなどをつけなければ、月額5000円程度のことが多いのですが、格安スマホに乗り換えると、同程度のサービスが1500円〜2000円程度になります。現在、通信費は1万2000円かかっているようなので、ぜひ見直してみましょう。

転職を視野に、自分の時給単価を上げることも考えて

固定費にメスを入れたら、次は食費や被服費など、月によって額が変わる変動費にメスをいれます。ご相談者さんの場合、ご自身でも自覚されている通り、食費が突出して高いといえます。

一般的には、家計に占める食費の理想の割合は、全体の15%程度といわれています。ご相談者さんのケースでこれに当てはめると、毎月3万4500円となり、現在の食費8万円から4万5000円も節約する必要があるわけです。

とはいえ、現状、お仕事がハードなため、コンビニを利用する頻度が多く食費がかさんでいるとのこと。となると、毎月の食費をざっくりと減らすためには、仕事も含めた全体的なライフスタイルの見直しが必要になります。今の仕事のままでは、自炊をして食費を節約するといってもなかなか難しいでしょう。

転職を視野に入れてみるのもひとつの方法です。お給料を上げるためには、自分の時間単価をあげる必要がありますが、一度、今の自分の時給はどれくらいなのか、計算してみましょう。自分の時給は、お給料を月平均の所定労働時間で割って求めることができます。例えば、月平均の所定労働時間が180時間だとすると、23万円÷180時間=1277円ということになります。

このように、月給を時間単価あたりにした自分の時給を知ることで、今の働きが正当なのかどうか、自分の能力がどれくらいなのかを知ることができます。時給を上げることを意識すれば、今よりもお給料が高く、生活に余裕がもてる仕事につける可能性は高くなります。

生活防衛資金を貯めつつ、老後資金の準備も!

ひとまず、ご相談者さんの今後の目標としては、まずは、病気やケガなどで、働けなくなくなったときに備えて、生活費の半年から1年程度は貯蓄したいところです。

それに加えて、独身ということもあり(もちろん、今後結婚する可能性もあると思いますが)、老後に向けて貯蓄していきましょう。ひとまず、現在の年金制度が続くと仮定すると、一般的に定年退職を迎えるとされる65歳までに、独身の場合、衣食住の基本生活、かつ、持ち家を前提とした場合の生活費として、1800万円程度貯めておくと安心といわれています。

この金額をコツコツと貯蓄で貯めていくとなると、かなり厳しいので、投資信託の積立などを活用して積極的に増やしていくことを検討しましょう。仮に毎月2万円を5%の利回りの商品で30年間積み立てると、約1660万円になります。準備しておきたい老後資金の金額にぐっと近づきますね。

ですから、老後資金の積立資金として2万~3万円捻出できるようにしたいもの。上記でお伝えした固定費の見直しや食費を改善できれば、捻出できる金額でしょう。その他の項目についても無駄遣いがないかどうか、1ヵ月でも良いので、支出を記録してみましょう。削減できるところが見つかるかもしれません。

また、貯蓄の金額も増やしていくことが大切なので、ボーナスも有効に貯蓄したいですね。毎年ボーナスの半額は貯蓄しましょう。まずは、支出の分析など、できるところから早めにやってみてくださいね。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

(高山一惠)

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