早期退職して資産運用で暮らしたい。何歳で辞められる?

MONEYPLUS / 2017年10月3日 18時0分

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早期退職して資産運用で暮らしたい。何歳で辞められる?

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。

現在夫婦共働きで、私が手取り年380万円、妻が手取り年340万円くらいです。子供はなく、マンションを保有していますが、ローンはありません。金融資産は3,800万円あり、うち2,500万円ほどをETFや個人向け国債で運用しています。妻は48歳くらいで仕事を辞める予定です。自分も老後資金の目処がたてば、なるべく早く退職して資産運用でやっていきたいと思っています。ここ数年は、手取りと資産運用とで毎年500万円前後資産が増加しています。何歳くらいで仕事を辞められるでしょうか?
(40代後半 既婚・子供なし 男性)

深野:早期退職に関するご質問ですが、支出に関する記述がありませんので、いただいた数値から推測したもので回答させていただくことをご了承ください。

現在、ご夫婦で720万円の手取り収入、毎年500万円前後資産が増加しているとのことなので、年間の支出は220万円になります。

ただ、金融資産を3,800万円保有、また2,500万円ほどを運用されているとのことなので、運用益を加味しなければなりません。

運用の具体的な内容が記載されていないため、この部分も推測になりますが、アベノミクスが始まってからはかなりの運用益が得られているのかもしれませんが、長期で均せば3~5%程度に収れんしていくと思われます。

試算する際の注意点

試算をする際には、堅めの数字でいった方がよいので3%とすると運用益は75万円。税金を考慮すれば60万円(復興特別所得税は考慮せず)になりますので、年間の支出は280~300万円程度と推測します。

運用は堅め、支出は大きい数値で試算したほうが、将来、見直しなどが楽になることから300万円として、夫婦2人の期間を85歳までと考えると40年なので1億2,000万円になります。

さらに、奥様1人の期間を90歳までとして支出を半分とすれば150万円×6年間で900万円。合計すると1億2,900万円必要になります。

ただし、この金額は最低限の生活費なので、実際には支出額はもっと増えることでしょう。

年金の受け取りも考慮すると

また、65歳からは年金が受け取れますので、準備する金額は生活費よりも少なくなるはずです。

年金額が定かではなく、また早期リタイアをされると満額を受け取ることはできません。現在、厚生労働省が出している夫婦2人のモデル年金額が月22万円程度。ご質問者は早期リタイアを希望されていますが、奥様がフルタイムで働いていることから、モデル年金の7~8割は受け取れるのではないかと推測します。

7割で月15万4,000円、65歳から20年間では3,696万円、奥様1人のときが夫婦の7割とすれば6年間で776万円になります。

大まかに4,772万円が年金収入なので、先の1億2,900万円から差し引くと、8,128万円確保する必要があります。

現在の金融資産が3,800万円なので、今後準備する金額は4,328万円。

現在、年間500万円金融資産が増えているので、9年弱で最低限の生活費だけを確保した早期リタイアができる試算になります。

早期退職して資産運用で暮らしていける?

ただ、奥様は4年後に仕事を辞める予定であること、支出などに物価の上昇を加味していないこと、毎月の支出額や年金受給額も推測に過ぎないことから、ひとつの目安と考えていただければ幸いです。

回答を読んでいただければ試算の考え方がわかると思いますので、精度をあげるのであれば、具体的な数値を集めて試算してみてください。

苦言を呈することになりますが、早期退職して資産運用でやっていきたいと記載されている点は気になります。

8,000万円強の資産があれば、金利2%で160万円、同3%で240万円の収益を労せずして確保できます。

反面、足元のような低金利ではある程度の運用益を確保し続けるのは大変なことです。確定利付商品での運用以外に絶対はないですから、運用を楽観視しないようにしてください。

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