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投資初心者の48歳パート主婦「どんな商品に、どれくらいお金をかけたら良い?」

MONEYPLUS / 2021年9月22日 18時30分

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投資初心者の48歳パート主婦「どんな商品に、どれくらいお金をかけたら良い?」

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ
今回の相談者は、老後のために資産運用を始めたいという48歳、パートの女性。証券口座を開いたものの、どのような商品を買うべきか、どれくらいの金額を投資に割いていいのか迷っていると言います。FPの横山光昭氏がお答えします。

老後資金作りや、将来豊かに暮らすために、投資を始めたいと思っています。雑誌の特集などを見て、新しい情報を得つつ、証券口座を開きました。商品もこんな感じかなと目星をつけているのですが、それでよいのか自信が持てず、二の足を踏んでいます。もう少し株価が下がるまで待つべきなのでしょうか。

それでも貯金は子どもの教育費で減っていきますし、できるだけ長い期間投資したほうが良いとも聞くので、早く始めるべきだと思います。ですが、投資しようと思う商品に自信がなく、また、どういう割合ですべきなのかも決められません。また、投資資金もどう捻出するのか、迷っています。今の家計から毎月貯金にしている4万円を全て投資にしても問題はないでしょうか。息子が大学進学を控えているため、その費用をしっかり確保しておかなくては、とも思っています。

【相談者プロフィール】
・女性、48歳、パート
・同居の家族について:夫(50歳)・会社員、息子(17歳)・私立高校2年生
・毎月の手取り収入:妻(相談者)12万5,000円、夫32万2,000円
・年間の手取りボーナス:夫約80万円
・貯蓄:預貯金約600万円
・毎月の支出の目安:44万7,000円

【毎月の支出の内訳】
・住居費(家賃+管理費):9万9,000 円
・食費(外食含む): 6万2,000 円
・水道光熱費(電気・水道):3万5,000 円
・通信費(スマホ3台):2万1,000 円
・生命保険料:2万円
・日用品代: 5,000 円
・医療費:4,000円
・教育費(学費・塾):8万2,000 円
・交通費: 7,000円
・被服費:1万2,000円
・交際費:4,000円
・娯楽費:5,000円
・こづかい(夫婦・息子分):3万円
・その他:2万1,000円
・貯金:4万円

横山:将来の資金を投資も合わせて作るのなら、ご年齢から考えても、早めに始めたいところです。商品については迷ったり、決められなかったりするお気持ちはよくわかります。どのくらい投資をすべきかも、決めにくいところでしょう。どうすべきか、考えていきましょう。

収入がある期間で投資を

現在夫は50歳。定年は何歳でしょうか。今はまだ定年は60歳という会社が多く、その後は65歳、70歳まで再雇用で働くというケースが多いと思います。しかも、再雇用時の給料はそれまでより大きく下がることも多く、その間しっかりと投資していけるとも限りません。ですから、まず今のところ、黒字家計を維持できるであろう、夫が60歳までの10年間を生かして投資をしていくことを考えましょう。

投資でどれだけ資産が増えるかシミュレーションをしたことはあるでしょうか。経済情勢や成長などは正確に予測することはできないので、必ずそのとおりになるとはかぎりませんが、ひとつの目安として利用してみるとよいと思います。

現在の毎月の余剰金4万円を10年間投資すると、積み立てた金額(元本)は480万円になります。そして、3%の運用益が出ると仮定してシミュレーションすると、利益は約79万円になります。貯金であれば480万円だけのところが、投資をすれば約559万円のお金ができる可能性があるのです。

もし15年継続できれば、720万円の投資原資が908万円ほどになるイメージです。これは投資商品の値動きの影響もありますが、それよりも、利息にも利息がつく「複利」の恩恵です。時が経てば経つほど、利益が膨らみやすいのです。

目標額に届かないなら、投資額を増やすことも

ところで、将来の資産とはいくら程度を目標にしているのでしょうか。シミュレーションした金額で不足するというのなら、家計を積極的に見直し、投資可能額を増やしても良いでしょう。

今の家計を見ると、水道光熱費、通信費、被服費など、見直し可能だと思える費目があります。家庭ごとに支出の適正額は変わるので、単に金額だけを見て減らせる・減らせないというべきではないのですが、一般的な支出額から見ると、やや高額かなと感じます。もし、ご相談者のご家庭で特別理由がなく、ただ単に高くなっているだけであれば、見直しをしてみましょう。契約内容を見直したり、使い方、購入の仕方を、振り返ってみるのです。

もし、支出を減らすことができ、先と同様の条件で毎月6万円の投資ができたとすると、10年で約838万円、15年で約1,362万円を貯めることも現実的です。

また、教育費等で今の貯金は減るので、今後はボーナスを貯金に回し、「生活防衛資金」(生活費の6~12カ月分)を確保しておく必要があると思います。生活防衛資金について、ボーナスでカバーするだけでは不安なら、毎月の余剰金の一部を貯金していっても良いでしょう。

要は、資産の組み合わせて目標額を作っていくことが重要で、投資だけにこだわる必要はないのです。柔軟に行きましょう。

投資については、アドバイスを受けるのもあり

家計からいくら投資に回せるかは、収支の状況などから見当をつけることができます。一方で、どのような商品にどのような割合で投資するべきかは難しく、自分で決めるのは少々難しいと感じる人が多いですね。将来の資産形成を狙うのなら、長期・分散・積立の投資が好ましいでしょうし、そのような投資は短期間で大きな利益が出にくいので、コストが重要になります。

また、相場の波などは、対策などしようがないものです。相場の波に一喜一憂するのではなく、状況に合わせて行動できる判断力、決断力を養うことも、投資を行う際には大切です。そういったことを雑誌や本だけから学び取ろうというのも、少々難しいところです。

可能ならば、投資の具体的なことを良く知っているFPやアナリスト等の専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。お金を預けて運用してくれるお金の専門家ではなく、教えてくれるお金の専門家から話を聞くのです。有料であることがほとんどですから、抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、有料であるからこそ、ご相談者のことを考えたアドバイスがもらえると思います。すると、自分なりの判断力、決断のポイントなどが見つけられるようになっていくと思います。そうして見つけた「自分なりの投資法」は、一生の力になるはずです。

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(横山光昭)

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