ネットの音楽レーベル「Maltine Records」、ブロックチェーンを介した音楽配信

MONEYzine / 2019年5月19日 15時0分

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今回配信される「ACID ACID EP」

 BlockBaseは、日本を代表するネット音楽レーベル「Maltine Records」と、NFT(Non-Fungible Token)を活用した音楽配信の実証実験を行う。

 NFT(Non-Fungible Token)は、互いに代替することができない独自性を備えたトークンのこと。BlockBaseは、ブロックチェーンの活用において、NFTは重要なテーマであると捉えており、ネット上のレコードレーベル「Maltine Records」、ギーク×ナード集団「コバルト爆弾αΩ」とのコラボレーションを通じと実証実験を行う。

 今回の取り組みでは、インターネット上で無償配布される予定のMP3音源ファイルに関するレコード製作者の権利(以下、原盤権)の一部(※)をトークン化し配信する。原盤権は一般的にレコード会社が保有しているが、今回4つのMP3ファイル1つ1つを原盤として捉え、ブロックチェーンによって権利関係を明示したトークンとする。

※原盤権の一部:複製権・譲渡権。原盤権の複製権・譲渡権を行使すれば、マスタリング済みの音源パッケージ(原盤)を使って新たな音源(CD/レコード)のリリースが可能となる。

今回配信される「ACID ACID EP」

 これによって、NFTのマッチングプラットフォーム「bazaaar」での権利移転が可能となる。今回のトークンの配布は抽選とし、当選した人にのみ配布する。また、原盤権が付与されないMP3ファイルは、別途無償にて配布を行う。トークンの抽選募集は5月16日(水)午前9時から、bazaaarのMaltine Recordsのページで開始している。

 さらに、著作者の権利の一部である翻案権・演奏権がトークン保有によって無条件に許諾されることがトークン内に明記されている。トークン保有者は著作者や管理団体に対してその都度使用許諾を得ることなく、これらの権利を行使することができる。つまり、トークン保有者は原盤権の複製権・譲渡権と著作権の翻案権・演奏権を行使することが可能となり、MP3音源のコピー、配布、Remix、カバー演奏がレコード制作者や著作者にその都度許可を得ることなく自由に行える。

 音楽などのコンテンツのデジタル・アセットの配信には、DRM(Digital Rights Management : デジタルデータとして表現されたコンテンツの著作権を保護し、その利用や複製を制御・制限する技術の総称)的な考えがつきものだが、利便性と複製禁止の実効性を踏まえると、視聴するための権利を販売するような形態は現代には馴染まないという仮説に基づき、原盤権が与えられた音楽ファイルと原盤権の与えられていない音楽ファイルの価値に明瞭な違いを持たせることをこの実証実験の目的としている。

MONEYzine編集部[著]

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