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見た目だけじゃない! 無限S660は走るレーシングマシンだった

MōTA / 2020年11月20日 16時30分

無限 S660

ミニスーパーカーとの呼び声も高いホンダ S660。ただでさえ、そんじょそこらのスポーツカーよりも本気のデキなのだが、それに加えて無限が徹底チューニングを施したパーツがとにかく効果てきめん。一体ノーマルのS660とどれくらい違いがあるのか? サーキットでの実力はいかに!? >>

無限 S660

ボンネットのデカイ穴に注目! カーボンパーツ満載で本気のデキ

2002年にデビューしたNSX-RはCFRP素材のボンネットやリアスポイラーなどを採用し、軽量化を測ったNSXのスペシャルモデルだ

まるでかつてのホンダ NSX-R 02モデルを彷彿とさせるエアロパーツを身に纏った無限S660。ボンネット開口部には大きな穴が開けられ、その下にはフロントから入ってきたエアをきちんと抜くための大きなダクトが新たに備えられている。

ボンネット内のダクトケースは本来であれば幌を収納するスペースにボルトオンで装着。身長175cmの編集・木村の腕がすっぽりと収まるほどの深さでとにかく迫力満点!

本来であれば外した幌を収納するボックスが存在するが、その存在はもうない。かなり本気な一台だ。

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対してリアのエンジンフードもカーボン製に改められ、その上には高いウイングが備わっている。エンジンルームを覗けば変更点はないようだが、バンパー奥底をよく見れば、パフォーマンスダンパーが加わっている。

見た目だけじゃない! ノーマルと圧倒的な走りの差

走り出すと一部にカーボンが使われたステアリングが的確なインフォメーションを繰り返す。ノーマルと比べれば確実にその情報量は濃厚。これぞフロントが吸い付いている証拠なのだろう。

リアバンパーはノーマルと似ても似つかぬデザインに

対してリアも安定感は増加しているように感じる。今回はサーキットだけではなく、サーキットの周回路(一般道のような荒れた路面)にあえて入れて走行し、クルマがどう破綻していくのかを注視していたのだが、ヨー(車体を真上から見たときに、左右のどちらかに旋回する挙動のこと)を付けぎみにコーナーに入ってみても、リアはリバースすることなく粘っていたのだ。これは明らかにノーマルとは違うフィール。エアロ効果は確実なものがある。

パフォーマンスダンパーはボディ前後にそれぞれ装着され、直進時はもとよりコーナー旋回時の安定性がかなり安定するのがキモ

また、パフォーマンスダンパーの装着によって、微振動が取れてしなやかなフィールが出てきたところもポイントのひとつ。しっとりとしたステアフィールは切り返し時の軽快さはスポイルされるが、上質感はなかなか。ヤンチャなだけではない大人のチューニングがそこにあった。

【筆者:橋本 洋平/撮影:茂呂 幸正】

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