トヨタが市販化を目指す、スーパーカーを超えた“ハイパーカー”! 販売価格1億超とも噂されるトヨタ GR Super Sport (仮称)【東京オートサロン2021】
MōTA / 2021年1月30日 11時30分
市販価格1億円超とも噂される、トヨタが現在開発中のハイパーカー「GR Super Sport (仮称)」。 東京オートサロン2021会場でのお披露目に期待がかかったが、残念ながらかなわず。早期の市販化が期待されるGR Super Sport(仮称)についてご紹介する!
2020年9月開催の第88回ル・マン24時間レースで初のデモ走行を実施
スーパーカーを超える“ハイパー”な高性能を有するという、トヨタのハイパーカー「GR Super Sport(仮称)」。FIA世界耐久選手権(WEC)で活躍し、ル・マン24時間レースでは2018年・2019年と連続優勝を果たしたレースカー「TS050 HYBRID」をベースに公道仕様としたもので、現在市販化に向けた開発が進められている。
このようなハイパーカーを市販車として誕生させるのには、大きな理由がある。
2021年にWECでスタートする新クラス「ル・マン・ハイパーカー(LMH)」カテゴリー
2021年、WECにおいて新たなクラスとなるル・マン・ハイパーカー(LMH)カテゴリーがスタートする。FIA(国際自動車連盟)ではLMHカテゴリーに市販車が参加する場合、2年間で20台以上の車両を生産して承認(ホモロゲーション)を得る必要があると定義付けている。GR Super Sport (仮称)は、そうした背景を元に誕生したのだ。
2020年9月に行われた第88回ル・マン24時間レースで、決勝を目前にしたレース会場のサルテサーキットをデモンストレーションラップ。擬装(カモフラージュ装飾)した状態ではあったが、初走行を披露している。
栄光のTS050 HYBRID後継マシンとはどんなクルマ!?
いよいよLMHカテゴリーが正式にスタートする2021年シーズン。TOYOTA GAZOO Racingは、今シーズンWECに参戦するレーシングプロトタイプカー「GR010 HYBRID」を、東京オートサロン2021(バーチャルオートサロン)が開幕した2021年1月15日(金)の朝に公式発表した。栄光のTS050 HYBRID後継マシンとなる。
GR010 HYBRIDは、ドイツ・ケルンのチーム本拠地のエンジニアと、トヨタ 東富士研究所のハイブリッドパワートレーンチームにより共同開発された。3.5リッターV6ツインターボエンジン(680ps)は後輪を駆動。前輪には272psを発揮するモータージェネレーターユニット(MGU)が搭載される。
GR010 HYBRIDとGR Super Sportは兄弟関係にある2台
TOYOTA GAZOO Racing WEC チーム代表の村田 久武氏は『GR010 HYBRIDは、TGRにとってTS050 HYBRIDのDNAを受け継ぎ、開発中のGR Super Sport(仮称)の兄弟とも言える重要なクルマであり、お客様が将来ドライブするクルマのプレビューでもある』とコメント。GR010 HYBRIDとGR Super Sport(仮称)が、切っても切れない関係にあるとしている。
GR Super Sportはいつ市販化される!?
レースカー譲りの超高性能を発揮
搭載されるパワートレインは、V6ツインターボエンジンとトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)。排気量や馬力などは公表されていないが、GR010 HYBRIDに搭載される同システムに近い性能が与えられる可能性は高い。
レース参戦が始まる2021年中にも生産を開始か
さて、気になるのはGR Super Sport(仮称)が実際にいつ市販化されるか、そのタイミングについてだ。ホモロゲーションの条件は、2年間で20台以上の車両を生産すること。GR010 HYBRIDの2021年シーズン参戦が始まろうとする中、GR Super Sport(仮称)の市販化も向こう2年の間にはスタートしていくだろう。
ただし2021年1月末時点では、まだ正式な予約受注などは行われていない。
2021年秋の東京モーターショーではいよいよ実車を見ることが出来るか
販売価格は1台1億を超えると噂されるGR Super Sport(仮称)。生産台数などは明らかにされていないが、ルール上最低20台造れば良いことから、大量に生産されるようなことはまずないだろう。そうなると、市販化されてもその姿を街で見かけることなど滅多にかなわないはずだ。
しかし残念ながら、貴重なお披露目の場となるはずだった東京オートサロン2021では、リアル会場での開催が中止となってしまった。
とはいえ、まだあきらめることはない。2021年秋には東京モーターショーが控えている。
現時点ではまったく予想がつかないが、今度こそ無事にリアルな会場でのショーを開催して欲しいと祈るばかりだ。
[筆者:MOTA編集部/撮影:TOYOTA・MOTA編集部]
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