スペースシャトルを引っ張る馬鹿力! フルサイズピックアップトラックの雄 トヨタ タンドラを写真でチャック
MōTA / 2021年3月4日 20時0分
フロントエクステリアは大きなグリルと、各箇所にあしらわれているメッキの加飾が武骨さを演出。グリル上部位ある横長のスリットは、エンジンに走行風を送るエアダクトになっており、機能面でもよく考えられている。
アウトドアブームの高まりと共に、日本でも注目が集まっているピックアップトラック。今回はピックアップトラックの本場である北米で販売され、スペースシャトルとそれを載せたトレーラーを引っ張った逸話を持つトヨタ タンドを写真と共にご紹介しよう。
北米トヨタの渾身のフルサイズピックアップ
トヨタ タンドラは1999年から北米で発売を開始し、全長5,814mm×全幅2,030mm×全高1,925mmというサイズを誇るフルサイズピックアップトラック。現行モデルは2007年にモデルチェンジを受けた2代目で、北米トヨタより販売されている。インパクトのある巨体もさることながら、用途に合わせてさまざまなボディタイプやグレードが用意されているのも特徴的だ。
5人乗りと6人乗りタイプ、荷室が長いロングベッドやオフロードを走破するためのTRDProという特別グレードも用意されている。
そしてタンドラの魅力はその強靭な牽引力。最大牽引力は約4.6トンと設定されているが、冒頭でもご紹介したように、2012年ロサンゼルスにおいてスペースシャトル エンデバー号と運搬用台車、総重量136トンを250m牽引するという偉業を成し遂げた。限度とされた数値の30倍近い物量を牽引してしまうあたり、タンドラが計り知れないポテンシャルを秘めていることがわかる。
すべてがアメリカン! 大迫力のビッグボディ
車名は北極圏の寒冷地に広がる荒原の「ツンドラ」から取られている。まさしく「荒原」という名の通り、強大で武骨なフォルムは道行く人々の注目を集める事は間違いない。
搭載されるエンジンは5.7リッターV型8気筒で、381PSを発生。国産コンパクトカーの5倍以上の排気量を持つ。
フロントエクステリアは大きなグリルと、各箇所にあしらわれているメッキの加飾が武骨さを演出。グリル上部位ある横長のスリットは、エンジンに走行風を送るエアダクトになっており、機能面でもよく考えられている。 全長5,340mmと国産車の中ではかなり大柄なハイラックスより、さらに500mm近く全長が長い。全長が長い分、リアドア面積がハイラックスのものよりも大きい。また、地面からかドア開口部までの高さが265mm以上と高いため、乗り降りしやすいようにサイドステップが装着されている。
リアフォルムは、ピックアップトラック然としたワイルドさを醸し出しており、荷台背面あおりの「TUNDRA」のプレスマークも印象的だ。荷室長は「レギュラーベッド」や「ロングベッド」、乗員を重視した「クルーマックス」モデルの選択などで変化。ロングベッドの荷台を選択すると、車体全長は更に長い6290mmにまで拡大する。
よりアグレッシブな特別仕様車「TRD PRO」
悪路走破性を高めたパッケージとして設定されている「TRD PRO」は、オフロード走行用のチューニングが各所に施された特別仕様車。悪路を走行することが多い山間部などに足を運ぶユーザーにとってぴったりな仕様になっている。 見た目の特徴としてはグリルがボディと同色となり、ホイールキャップや車体下のスキッドプレートに専用品が使われるなど、ベースグレードよりもマットかつアグレッシブな印象だ。ピックアップトラックなのに車内が快適なグレードも
インテリアは造形を派手にしすぎずに、黒をベースにクロームシルバーやウッドの加飾が施され、屈強な外見とは裏腹に落ち着いた雰囲気を感じさせる。また、アメリカンサイズが故、室内全てのものがビックサイズ。グローブボックスやセンターコンソールなどの収納面は広大なスペースを有する。
乗車定員は3人乗りのレギュラーキャブと6人乗りのダブルキャブ、そして室内空間を最重視した5人乗りのクルーマックスに分けられる。写真のクルーマックスはダブルキャブなどとは違い、前席がベンチシートではなくキャプテンシートを採用しているので後席スペースも広く、大人3人が座っても窮屈さを感じさせない。
TRD Proグレードのインテリアは専用のブラックレザーシートと、各所にレッドステッチが施されるなどのベースグレードとの差別化される。また、グレード問わずトヨタの予防安全パッケージ、「Toyota Safety Sense P」を搭載。自動ブレーキや車線逸脱警報など、ピックアップトラックながらな十分な安全機能が備わっている。
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