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31%のユーザーが使用経験ゼロ! 新型車の先進運転支援機能、なぜ使わない!?

MōTA / 2021年3月15日 11時30分

日産 スカイライン GT Type SPハイブリッド

軽自動車までにも装着されているアダプティブクルーズコントール。どんな価格帯のモデルにも当たり前に装備されつつあるが、その反面使ったことがないというユーザーも。せっかく買ったのにもったいない気もするが、そのワケとは一体なにか?

日産 スカイライン プロパイロット 2.0

普及が進むアダプティブクルーズコントロール! 一体どんな機能?

かつては高級車の機能として知られていたアダプティブクルーズコントロールだが、今や軽自動車にまで装備されている

自動運転の実用化を見据え、運転支援システムの装備率が年々高まっている。衝突被害軽減ブレーキはもちろんのことアダプティブクルーズコントロール(以下ACC)を装備する軽自動車も増えてきており、今や当たり前の存在となりつつある。

チェロキーなど代表されるいわゆるアメ車は古くからクルーズコントロールを装備していた。広大な土地ゆえに直線道路が多いアメリカらしい機能であったが、瞬く間に世界の高級車に搭載されていった

そもそもACCとは先行車を追従するクルーズコントロールのこと。1970年代から高級車に採用されていたクルーズコントロールは一定速度で走行するものであったが、ACCは先行車との車間距離や設定速度を設定。もし先行車が減速すれば自車もブレーキを。先行車が加速すればアクセル開度を上げ速度をアップするという、いわば半自動運転とも言える機能である。

新車オーナーの半数が未使用! ACCの使用率が低いワケとは

せっかく持っていながら使用したことがない人が約3割。習熟方法はさまざまだが、販売店スタッフから教えてもらった。あるいは使いながら覚えたという人が多いようだ

運転支援システム装着車が増える一方で、ユーザーの反応は必ずしも比例していないのだ。自動車をはじめとする企業や製品サービスの顧客満足度やユーザー評価、顧客動向に関する調査をグローバルに実施している調査コンサルティング会社、J.D. パワーが行った2020年日本自動車テクノロジーエクスペリエンス調査によると、自動運転支援機能が装着されている場合でも、使ったことがないとの回答が31%に及ぶ。

ちなみにJ.D. パワー調査ではACCと車線逸脱警報も含めて自動運転支援としているため、記事内ではACC単独の機能ではなく、車線逸脱警報を含むモノとする。

カタログなどには「ぶつからない」と書いてあるものの、納車後に実際に試すわけにもいかず。それだけに機能自体を信頼できないという方が少なからず存在するのだ

その理由を聞くと、いざという時に反応するのか? といった不安から機能自体を信用していない、あるいはそもそも使い方を把握していないのだという。

さらに使い方の習得方法を聞くと「使いながら理解した」などオーナー自ら学んだという方が41%。そのほかディーラーを始めとする販売店での説明で自動運転支援機能の使い方を学んだと回答した人は約半数の47%に及んでいる。

納車時に取扱説明書を参考に使い方を学ぶというのが本当の姿ではあるのだが……

本来、新車は納車時にディーラーマンから各種機能の説明があり、そこから初めて愛車を受け取るというのが今の流れである。にも関わらず、使い方を理解していないユーザーが少なくない。

かつて新車ディーラーで働いていた筆者からすると、彼らの回答は納得できる。新車を購入したことがある方なら想像できると思うが、待ちに待った納車の日は浮き足立っており「早く愛車に乗りたい」と思う人はほとんど。そうなるとディーラーマンの説明をゆっくり聞くという精神状態にはなりづらいというワケ。

だが、この説明こそが実は重要で、これを逃してしまえば、取扱説明書などで自ら勉強しなくてはならないのだ。

現段階では少数意見ではあるが、YouTubeで使い方を勉強したというひとも。たしかに小難しい文章で書かれている取扱説明書を読んで学ぶよりは、動画で説明されればいくらか敷居が下がり、「試してみよう」と気軽に思えるのかもしれない。

ともあれ、ACC装着車のオーナーに聞くと「次のクルマにも必ず欲しい」と約半数の方が回答している。使い方を学ぶ方法は別として、実際に使ってみると安心・安全と考える人が多いという裏付けである。

もしもの際も安心! 保険としてACCを使おう

本来ACCは高速道路などの自動車専用道路でのみ使う機能であるが、あくまでも自動車評論家の一部意見だが、一般道でもONにすればより安全なカーライフが送れると考えている人もいる。

レジェンドのレベル3搭載車やレヴォーグ アイサイトX搭載車には、運転中ドライバーが意識を失った際に、クルマ自らが路肩に移動してくれる機能も

というのも先に述べた通りACCは周辺の交通環境に則した制御がなされる。それだけに、何かの拍子によそ見をした、あるいは意識不明などに陥った際に、有効に使えるからだ。かつては30km/h以上でしか機能しなかったが、昨今のACCは0km/h~アクティブにできるため、もしもの時のために使うのも十二分にアリなのだ。

試乗では全機能試せない! 機能を体験するプログラムを早急に

新車を購入するとなれば、ウン百万円以上と決して安くはない買い物である。となると購入前にさまざまな機能を試したいと思っている人も多いはず。ディーラーで試乗し、走行性能や乗り心地といった基本的な確認はできるが、先進安全装備となれば話は別だ。

とくに顕著なのは衝突被害軽減ブレーキやACCだ。

前者に関しては、ディーラーで疑似体験できる場合もあるが、ユーザーが一番気になるのはリアルワールドで正確に反応するか否か。試乗の際に、街中で試すワケにもいかないため、テストすることは難しい。

さらに試乗は予め決められたコース、もっといえば時間も限られており、高速道路でACCを試すなんてのも不可能に近く、購入前に全ての機能を試すのは事実上無理なのだ。

そこでスバルなどの一部ディーラーでは、VRを使ってこれら先進機能を疑似体験できるプログラムもあるほど。せっかく高い金額で購入するのだから、メーカー側もユーザーが先進機能をより理解・納得出来るような仕掛けを、もっと用意して欲しいところだ。

ACCの装着率が右肩上がりに増えている今、その流れに乗れていないユーザーが数多くいる。それだけにメーカー側もオーナーに寄り添ったプログラムや体験する時間を設けて欲しいところ。自動運転社会の実現という大きな目標を前に、目の前のユーザーと今一度向き合った商品訴求に期待したい。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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