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【トヨタ シエンタ維持費比較】シエンタ買うならハイブリッドよりもガソリンモデルがお得だった!

MōTA / 2021年4月27日 7時0分

トヨタ シエンタ グレード:ファンベース(2列シート/5人乗り仕様)

扱いやすいサイズ、そしてお手頃な価格という観点から比較的コンパクトなミニバンが注目を集めている。とくにトヨタ シエンタはその筆頭であるのだが、このクルマを買うに当たって燃費の安いハイブリッドと車両価格の安いガソリンモデルとで悩んでいる人も多いという。そこでシエンタのハイブリッド、そしてガソリンモデルの自動車税や燃料代などを含めた維持費を比較。より想像しやすいように年間走行距離を1万キロの場合で算出したうえで見ていきたい。

トヨタ シエンタ グレード:ファンベース(2列シート/5人乗り仕様)

トヨタ シエンタのハイブリッドとガソリン車、価格差は約40万円

3列シートの7人乗りモデルと2列シートの5人乗りモデルをラインアップしている

今発売しているトヨタ シエンタは2015年に発売し、2020年度においてはデビューから5年目を迎えながらも6万9233台を売り上げる超ヒットメーカーだ。

ちなみに昨年2020度の販売ランキングを見てみると11位にランクインしており、ミニバンだけでみるとアルファード、フリード、ヴォクシーについで4位に位置するほどの人気を博している。

左右のカップホルダーは使いやすい位置に配置、さらに運転席からも助手席からもみやすい位置にメーターを配するなど視界は超良好なシエンタ

トヨタ シエンタの販売価格は180万9500円〜258万円(税込)とベースグレードと最上級グレードには約77万円の差が存在する。

先にも述べた通り1.5リッターガソリンと1.5リッターエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドモデルをラインアップしているが、やはり人気は集まっているのはハイブリッドモデルである。

だが、それぞれ同等のXグレード同士で比較してみると、ガソリンモデルは185万200円に対してハイブリッドは226万8200円と40万円程度の差が存在するのだ。確かに燃費はいいが、果たしてその価格差を埋めるコトが可能なのだろか?

月のガソリン代の差は約3000円! 燃料代だけを見ればハイブリッドの圧勝

今回はガソリン、そしてハイブリッドそれぞれの人気グレードを例に取って本題である維持費を比較していこう。

ガソリンモデルの売れ筋グレードは7人乗りのX(185万200円)、対するハイブリッドモデルはX(226万8200円)だ。

ガソリンモデルの燃費はWLTCモードで15.4km/L、ハイブリッドモデルは同じくWLTCモードで22.8km/Lである。仮にレギュラーガソリンがリッターあたり150円で計算し、年間走行距離を1万キロで計算してみると、ガソリンモデルは649リッターのガソリンを使用し、その額は9万7350円。

対してハイブリッドモデルであれば347リッターのガソリンを使用し、燃料代は6万5700円必要となる。シエンタのガソリンとハイブリッドモデルを年間1万キロ走行すると仮定した場合、燃料代の差は3万1650円と計算になる。

ちなみに1ヶ月平均の燃料代は、ガソリンモデルが8112円、ハイリッドモデルは5475円となる。

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ハイブリッドは免税が多い! 購入時の税金は約4万4000円も違う

それでは燃料代以外の自動車税などの税金を見ていきたい。購入時にかかる税金は以下のとおり、大きく5個存在する。

・購入年の自動車税

・環境性能税

・重量税

・リサイクル料金

・自賠責保険料

・販売諸費用

まずハイブリッドとガソリンモデルそれぞれが対象なのリサイクル料金(1万360円)と自賠責保険料(3万170円)、販売諸費用(5万8050円)である。実はハイブリッドモデルの場合エコカー減税が対象となるために環境性能税(1万7100円)と重量税(1万6800円)が免除されるのだ。

つまりこれら税金の合計額を比べてみるとシエンタ ガソリンモデルは購入時に13万2480円が、対してシエンタ ハイブリッドモデルは9万8580円とその差は3万3900円にのぼるのだ。

そして新車購入から1回目の車検で重量税に関しても差があり、ハイブリッドモデルの場合重量税(1万5000円)は免除となるなど、購入時以外にもお得な機会はかなりあるのだ。

車両価格の差額40万円を考えるとガソリン一択

燃料代とそのほか課税される税金をみてきたわけだが、燃費と税金だけで比べると圧倒的にハイブリッドがお得なような結果であった。

だが、冷静に考えると車両本体の価格差が約40万円存在し、その差額分を燃料代と税金などで埋めるのは至難の技なのだ。価格差を埋めるには10万キロ走行しなければならず、それを考えるとガソリンモデルのほうが結果的にお得なのではないだろうか?

全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mmとミニバンでありながら、4m弱に全長を抑えているために都心での使い勝手は良好。ほどよいサイズから人気を博しているのだった

確かに、ハイブリッドモデルの方がのちのリセールバリューや維持費という面ではお得に見える。またハイブリッドは走行音も静かだし、アクセルを踏み込んだ時の感覚もスムーズだ。

とはいえ都市圏に限っては、年間走行距離が1万キロも行けば多い部類に入る。また購入方法として、走行距離の上限がある残価設定5年プランで組んだ場合にも、価格差を埋める走行10万キロとは程遠い距離になる。

そのようなことも加味すると、一般的な乗り方でハイブリッドとの価格差40万円を取り戻すことは難しく、ガソリンモデルの方がお得という結論になる。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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