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【GRヤリス購入勢必見】既存モデルとKINTO専用モリゾーセレクションはどちらがお得!? 断然KINTOが安いが、デメリットも多々あった

MōTA / 2021年7月25日 13時0分

トヨタ GRヤリス

2021年6月にGRヤリスの特別モデルが発表された。その名もモリゾーセレクションであり、こちらはKINTOでのみ購入できるのだ。KINTOとはトヨタが提供しているサブスクリプションサービスで、定額料金の中に税金や任意保険料まで含まれるというモノ。そこで気になるのが、現金一括や残価設定ローンといった既存の購入方法とKINTOどちらがお得なのか? という点だ。お金だけの話をすればKINTOがお得なのだが、デメリットも存在するのだった。

トヨタ GRヤリス

一体どちらを買うべきなのか!?

GRヤリスを買うならモリゾウセレクションにするべきなのか? という問いに対しては、結論は現金一括、通常ローンでの購入しか考えていない人ならカタログモデル。

そして「購入形態はこだわらず、とにかくモリゾウセレクションが欲しいならモリゾウセレクション」という当たり前ではあるが以上の結論となる。

だが、今回はドライにKINTOと通常の買い方で損得勘定をしていきたい。

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残価設定ローンの場合、車両代+維持費がかかってしまう

1ヶ月のクルマ代という定義はKINTOなら利用費。残価設定ローンや現金一括なら(クルマの購入費用+維持費)−数年後の査定額を期間で割ったものとして計算する。

残価設定ローンと現金一括の購入費用は、カタログモデルのRZハイパフォーマンスを極力モリゾウセレクションに近い仕様としたものとした。

KINTOは月額使用料に維持費も含まれるため、既存の購入方法とは大きく異なるのだった

維持費は自動車税と任意保険代、そして整備代と定義する。

内訳としては、2年目と3年目の自動車税2回分。GRヤリスの場合、年間の自動車税が3万6000円のため、2回分となれば7万2000円である。

任意保険代は若い人だとそもそも高い上に残価設定ローンでは自損事故での補償も想定する必要があるため、フルカバーの車両保険付とする。

となればあくまで一例であるが、1年目は17万5000円と高い。任意保険は使わなければ2年目以降料金は下がるが、それでも3年間の合計で40万円程度にはなるだろう。

つづいて整備代であるが、新車から3年間の期間なら大きな整備はないにせよ、10万円と想定する。

残価設定ローンと現金一括の場合に掛かるこの3つの合計は、3年間で57万2000円なので、月当たり約1万6000円だ。

KINTOの場合、年齢に関係なく一定の任意保険料が月額使用料に含まれている。そのため任意保険料の高い若年層はとくにオススメしたい

対してKINTOの場合、3年間(36か月)の期間で25歳の人が初めてのクルマという想定で計算してみたい。

KINTOの頭金なしプランの場合、月額使用料は8万1840円となる。こちらは車両代以外にも税金やメンテナンス代を含む金額である。

対して残価設定ローンの場合、同じく頭金なしで計算すると、月々の支払額は8万2000円となる。そこに先に挙げた維持費が上乗せされるため、イメージとしては月々9万8000円かかるのだった。

ちなみに、残価設定ローンで重要な最終回支払額(=3年後の査定)は56%となるため、232万5600円というイメージだ。

KINTOはサブスクリプションサービスのため、自分のものにはならない。そして残価設定ローンも自分のものにするのは非常に割高なため、この時点で残価設定ローンとKINTOなら、モリゾウセレクションがなくともKINTOの圧勝だ。

【現金一括払い vs KINTO】維持費などを考えるとKINTOが月々1万円以上も安く抑えられる

購入費用492万円に3年間の維持費(57万2000円)が加わると、総額約560万円にのぼる。

そして3年後の査定は残価設定ローンと同額と計算すれば、以下のような計算式となる。

【(購入費用492万円+3年間の維持費57万2000円)−3年後の査定232万5600円】÷36か月=9万500円

要するに月々かかる金額は9万500円と、この想定ではKINTOが一番安い上にモリゾウセレクションというメリットも加味すると、KINTOの圧勝だ。

若年層ならKINTOを選ぶのも大いにあり! kINTOを選択するならモリゾーセレクション一択

ただ、クルマに掛かる費用は現金一括、通常ローン、残価設定ローンでは値引きという要素、任意保険代は個人の年齢や等級により代金が大きく変わる点、査定も一概には言えないだけにケースバイケースというのも事実だ。

仮に筆者が現金一括払いでGRヤリスRZハイパフォーマンスを買い、もし3年後に250万円で売れるとすると、筆者は任意保険の等級が進んでいるので任意保険代は3年間で20万円となる。

計算すると月7万7000円と一番安い。このようにクルマは支払い方法による出費の変動も大きいので、普通にディーラーで買う場合の見積もりを取ることは重要だと思う。

モリゾーセレクションは内外装に特別な装備が満載の内容となっている

また、いずれにしても若年層を含む任意保険代が高い人はKINTOのメリットが大きいのは確かだ。

なお、KINTOでカタログモデルのRZハイパフォーマンスを買うと月8万740円とモリゾウセレクションと約1000円しか変わらないので、KINTOでGRヤリスの1.6リッターターボ4WDを買うならモリゾウセレクション一択だ。

KINTOのデメリットとは!? 最大のポイントはサーキット走行などを自由にできない点にあり

いいことばかりのように見えるKINTOだが、デメリットも多々あるのだった。

Webから購入でき、ディーラーでの商談の手間がなく、もしもの際に任意保険を使っても等級が落ちることがないとうこと。

その一方で、値引きで安くなることもないのだった。

任意保険を使わなければ等級が進んで任意保険代が割引になるというのもないうえ、現金一括払いや通常ローンなら支払いが終われば自分のものにもならない。

そして買い替えをする際など、下取り時に思ったより高く売れたといったいい思いもないということだ。

ただ、この点こそがKINTOの特徴で、特に今の若い人はこういったハズレのないものの方が好みなのかもしれない。

最終的に自分のものにならないというのが最大の特徴

GRヤリスの性格上、買った際にはサーキット走行を楽しみたいユーザーも多いはず。だがモリゾーセレクションは決められたイベントのみ走行が認められており、自由にサーキット走行が行えないのだった

これは残価設定ローンも似ているが、KINTOの走行距離は3年間で5万4000kmなので、この点は問題ないだろう。

改造は最終的に返却するのでNG、サーキット走行もモリゾウセレクションはトヨタ自動車、トヨタディーラー、KINTOが実施するもののみ。そしてサーキットで使える保険に自分で加入する前提で可能となり、モリゾウセレクション以外は不可だ。

こういった制約は普通のクルマならいいとしても、GRヤリスのようなスポーツ系のクルマだと大きな不満になる人もいるだろう。

KINTO仕様車に装着できるのは限られたオプションのみ

もっともモリゾーセレクションにはたくさんの専用装備が奢られるために、欲しいオプションパーツも限られると思うが、自由に選べないデメリットもあるのだ

GRヤリスでいえばKINTOでは1.6リッターターボ+4WDのRZグレードは選べない点も見逃せない。そしてモリゾウセレクションにカタログモデルにあるソリッドのホワイトの設定がないうえに、オプションがすべてのものから選べる訳ではないと、仕様にこだわりがある人には向かないのだった。

月々の料金を考えればKINTOはかなりお得! 使用上の注意さえ守れば非常にいい選択肢

KINTOにはいろいろな意見もあると思うが、クルマの買い方、利用方法の選択肢が増えることや、クルマに触れる機会が増える点は歓迎できる。

また、KINTOにはモリゾウセレクションだけでなくヤリスKINTOツーリングセレクションといったKINTO専用車というバリエーションがあるのも面白く、今後もKINTOの展開は注目した方がいいだろう。

【筆者:永田 恵一】

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