トヨタがノア/ヴォクシーをフルモデルチェンジ! 新型は3ナンバー化で室内拡大、先進運転支援機能も大幅にアップデートした
MōTA / 2022年1月13日 13時30分
トヨタ 新型ノア/ヴォクシー「トヨタ 新型ノア S-Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)」[ボディカラー:ホワイトパールクリスタルシャイン/2022年1月13日フルモデルチェンジ] [Photo:TOYOTA]
トヨタは2022年1月13日(木)、主力Mクラスミニバン「ノア」「ヴォクシー」をフルモデルチェンジし、同日より発売する。トヨタ 新型ノア/ヴォクシーは今回のニューモデルで4代目。先代型は2014年1月デビューで、丸8年ぶりの刷新となる。新設計のTNGA GA-Cプラットフォーム(車台)を採用し、走行性能や先進運転支援機能を大幅に進化させたほか、パッケージングも見直され使い勝手も向上した。価格は267万円から396万円まで(消費税込)。新型ノア/ヴォクシーの情報を写真と共に速報でお届けしよう。
フルモデルチェンジでエスクァイアは廃止され、ノア/ヴォクシーの2兄弟車に
トヨタ ノア/ヴォクシーは根強い人気を誇るMクラスミニバンだ。先代型がモデル末期だった2021年も、1年間で12万6778台(ヴォクシー:7万85台/ノア:4万4211台/エスクァイア:1万2482台)を販売し、安定した売れ行きをキープし続けてきた。3兄弟だったシリーズも、フルモデルチェンジに際しエスクァイアを廃止。4代目となる新型はノア/ヴォクシーの2兄弟となった。
トヨタでは2020年5月より、4チャンネルあった販売店系列を1チャンネルに統合。各チャンネル独自に用意されていた兄弟車は統廃合される傾向にあった。しかしノアとヴォクシーはそれぞれ人気を集めており、新型でもその関係性は維持されている。
車幅を若干拡大し全車3ナンバー化! ただし全長は4.7メートル以内に収めコンパクト化
今回のフルモデルチェンジで、新型ノア/ヴォクシーは全車が3ナンバーとなった。新型ノア/ヴォクシーのボディサイズは、標準ボディ、エアロボディともに全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mm(4WDは1925mm)、ホイールベース(前後車軸間距離)が2850mm。5ナンバー枠の規格は全長4.7メートル以内、車幅1.7メートル以内だが、新型では全幅が拡幅されたことで3ナンバーとなった。
ちなみに先代(4代目ノア/ヴォクシー)は、標準ボディが全長4695mm×全幅1695mm×全高1825mm(4WDは1870mm)、ホイールベースが2850mmと5ナンバー枠に収まっていたが、エアロボディのタイプは全長4710mm×全幅1735mm×全高1825mm(4WDは1870mm)で3ナンバーだった。新型ではエアロボディの全長が先代よりも短くなっている点が特徴である。数値の面からもわかる通り、実のところボディサイズはあまり大きく変化していない新型ノア/ヴォクシーだが、中身は一新されている。車両の土台となるプラットフォームは、最新のTNGA GA-Cプラットフォームを採用した。
新TNGAプラットフォーム化で室内の快適性も大幅にアップ
新TNGAプラットフォーム化に伴い、車体の骨格構造を見直したほか、Cピラー(後席ドア後ろの柱)を直立化。Cピラー間の距離を従来型から75mm拡大させた。これにより室内空間を大幅に拡大したほか、セカンドシート(2列目席)の前後スライド量を大幅に拡大。7人乗り仕様の場合、左右独立型のキャプテンシートも、左右席を寄せることなく745mmものスライドを可能とした。 キャプテンシートにはオットマンとシートヒーターを採用したほか、パワースライドドア装着車には助手席側に自動格納出来る「ユニバーサルステップ」を搭載するなど、快適性や乗降性も向上している。またディスプレイオーディオは、トヨタ車として初めてコネクティッドナビに対応した。5年間は無料でサービスが受けられる。また車内Wi-Fiも初採用され、データ通信容量無制限でインターネット接続が可能となるなど、車内の通信環境も大幅に改善された。
セーフティセンスは新世代に! また手放し運転も可能な高度運転支援技術「トヨタチームメイト」も初採用
トヨタの予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」は、新型ノア/ヴォクシーから新世代にアップデートされた。交差点での歩行者横断や飛び出しに備えステアリングやブレーキをアシストする「プロアクティブドライビングアシスト」をトヨタ初採用するなど、新機能も多岐に渡る。 さらに高度運転支援技術「トヨタチームメイト」も初採用。高速道路などでの渋滞時走行支援を行い、渋滞時には手放し運転も可能な「アドバンスドドライブ」や、スマートフォン操作で駐車・出庫可能な「アドバンスドパーク」を搭載する。これら先進機能の数々は本記事内だけでは紹介し切れないので、別記事で改めて詳しく紹介したい。
このほかトヨタセーフティセンスの搭載機能を用いて、パワースライドドア装着車に「安心降車アシスト(ドアオープン制限付)」を採用。後方から車やバイク、自転車が近付いた際に警告音を発するほか、ドアの開閉をキャンセルさせる機能を搭載した。
ハイブリッド車はクラストップレベルの低燃費23.4km/Lをマーク! ガソリン車も新エンジン搭載で効率を大幅に改善
搭載されるパワートレインは、2リッターガソリンと、1.8リッター+ハイブリッドの2タイプを用意。これは先代同様の組み合わせだが、2リッターエンジンは高効率化を図った新開発のM20A-FKS型ダイナミックフォースエンジンとダイレクト シフトCVT(10速シーケンシャルシフト付)を新搭載。ガソリン車でクラストップレベルのカタログ燃費15.1km/L(WLTCモード燃費)をマークする。ハイブリッドにも4WD(E-Four)を新設定
いっぽうのハイブリッドも、1.8リッターエンジンの形式こそ先代同様の2ZR-FXE型だが、電動モジュールを全て刷新した。モーター・バッテリーの高出力化、システムの高効率化を図り、こちらもクラストップレベルのカタログ燃費23.4km/L(WLTCモード燃費)を達成した。
現行型ノア/ヴォクシー ハイブリッド車のカタログ燃費は最高でも19.8km/L(WLTCモード燃費)だったから、実燃費の面においても大幅な改善が見込まれるだろう。
なお新型ではハイブリッドにも4WD(E-Four)仕様を新設定し、積雪地などでの需要に応えた。
トヨタ 新型ノアの価格は「X」(ガソリン・2WD)267万円から「S-Z」(ハイブリッド・E-Four)389万円まで。新型ヴォクシーの価格は「S-G」(ガソリン・2WD)309万円から「S-Z」(ハイブリッド・E-Four)396万円までとなっている(価格はすべて消費税込み)。[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:TOYOTA]
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【2024年】トヨタ 新型シエンタのサイズや価格、燃費、おすすめグレードなどを紹介
MōTA / 2024年4月11日 19時0分
-
最近の「新型車」なぜ価格高騰? 新型「クラウン」は100万円超の上昇!? 「GT-R」はデビュー時から約2倍に値上げされたワケ
くるまのニュース / 2024年4月4日 16時10分
-
新型「キックス」の予想価格は319万円~! 日本導入時期など最新情報まとめ
MōTA / 2024年4月2日 18時30分
-
【燃費のいい車とは?】ボディタイプ別燃費のいいおすすめの車12選! 燃費をよくする方法や選び方もご紹介
MōTA / 2024年3月27日 18時0分
-
スバル インプレッサ vs トヨタ カローラスポーツ徹底比較評価 失敗・後悔しないクルマ選び
CORISM / 2024年3月25日 17時17分
ランキング
-
1いなば食品、大炎上でも「不買運動」が起きぬ理由 キリンはあれだけ盛り上がったが…どこに違いが?
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 18時10分
-
2東京円一時1ドル154円87銭、34年ぶり円安水準を更新…経団連会長「円安過ぎる」
読売新聞 / 2024年4月23日 20時39分
-
3【要注意】自宅に「エコキュートの無料点検をします」と突然の来訪! 悪徳業者の「詐欺」の場合もあるの? 正規業者との見分け方や注意点を解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月22日 5時0分
-
4リッチモンド、顧客満足度1位に「なっちゃう」神髄 目指さずとも…要因は"委ねる"から生まれる主体性
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 10時30分
-
5毎朝スタバのコーヒーを飲む上司。コンビニの「100円」コーヒーを買う場合と比べ、年間でどれだけ多くの金額を払っているのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月22日 11時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください