新型ノア/ヴォクシーから「トヨタセーフティセンス」がさらにバージョンアップした! リスクの先読みで操舵支援や緊急ブレーキ作動も
MōTA / 2022年1月18日 10時0分
トヨタの主力Mクラスミニバン「ノア」「ヴォクシー」が2022年1月13日、フルモデルチェンジを実施した。新型ノア/ヴォクシーの見どころは多岐に渡るが、その中でも予防安全機能やADAS(先進運転支援機能)に的を絞ってお伝えする。今回、新型ノア/ヴォクシーからトヨタ車で初採用されたという機能も多く、前後2回に分けて紹介する。 前編では、リスクの先読みまでする「プロアクティブドライビングアシスト」や、緊急自動ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」の機能アップなどについて解説しよう。
量販モデルから積極採用される意義は大きい
トヨタ 新型ノア/ヴォクシーはファミリー層を中心に根強い支持を集め続けており、国内トヨタ車の中でも特に安定して台数が売れているクルマだ。そんな量販モデルのフルモデルチェンジに合わせ、トヨタは搭載する予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」や、より高度なADAS(先進運転支援機能)「トヨタチームメイト」をバージョンアップしてきた。高級車ではなく、ファミリー向けの数が出るクルマからやることで、普及の度合いも加速度的に上がり、事故発生軽減の効果も大きい。
今回、トヨタ車初搭載となる機能も多いので、順を追って紹介していこう。
安全支援機能「トヨタセーフティセンス」は新型ノア/ヴォクシーからバージョンアップ
トヨタ車に共通する安全支援機能は「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」と命名され、各モデルに採用されている。今回新型ノア/ヴォクシーのフルモデルチェンジに際し、機能を向上させた最新バージョンを導入した。操舵支援機能も充実した緊急自動ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」
緊急時の自動ブレーキ機能「プリクラッシュセーフティ」は、前方の車両、歩行者、自転車、自動二輪車をレーダーとカメラを併用し検出する。新型ノア/ヴォクシーはその検出範囲を拡張した。交差点右折時の直進対向車両や横断する歩行者、自転車の検出(昼夜)では、隣接2レーンまでの対向車に作動領域を拡大。加えて交差点で交差する出合い頭の車両や自動二輪車も検知するようになった。
また低速時での検知対象を拡大。自車直前の歩行者や自転車運転者、車両を検知し加速を抑制する「低速時加速抑制機能」を追加。さらに緊急時、ドライバーの操作をきっかけに操舵アシストを行う「緊急時操舵支援機能」には、システム側で衝突の危険度が高いと判断した場合にプリクラッシュブレーキと操舵制御を行なう「アクティブ操舵機能」も設定した。
リスクの先読みまでする「プロアクティブドライビングアシスト」もトヨタブランドで初採用
「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」といった運転状況に応じたリスクの先読みを行ない、さりげなく運転操作をサポートするのが、トヨタ車ブランド初採用となる「プロアクティブドライビングアシスト」(PDA)だ。歩行者や自転車、駐車車両に近付きすぎないよう、また先行車や前方のカーブに対し、ステアリングやブレーキによる減速操作をアシストするというもの。
また全車速追従機能付「レーダークルーズコントロール」や、など高速道路・自動車専用道路での運転をアシストする「レーントレーシングアシスト」も搭載。その際、ドライバーのウィンカー操作をきっかけに、レーンチェンジのための操舵や、車線変更先の車両監視を支援し、レーンチェンジ終了後に自動的にウィンカーも消灯する「レーンチェンジアシスト」も備える。さらに高度な運転支援「トヨタチームメイト」も搭載! 後編もお楽しみに
新型ノア/ヴォクシーのADASについて、前編では「トヨタセーフティセンス」の新機能を中心にご紹介した。後編ではさらに高度運転支援「トヨタチームメイト」の“アドバンスド ドライブ”と“アドバンスド パーク”についてレポートする。高速道での渋滞時手放し運転支援や、スマホでの自動駐車まで出来るというからスゴイ! こちらもお楽しみに。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二・TOYOTA]
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