BASF:2017年の自動車のカラーマーケットを分析

MotorFan / 2018年2月23日 14時45分

BASF:2017年の自動車のカラーマーケットを分析

BASFのコーティングス事業本部は、「BASF自動車用OEM塗料カラーレポート」で、2017年の自動車市場における世界的なカラー分布の分析を提供している。

世界のマーケットシェアの約40%を占めるホワイトは、あらゆる車種において強固なポジションを維持し、ナンバーワンカラーであり続けている。ブラック、グレー、シルバーとともに、無彩色の人気は変わらない。有彩色ではブルーとレッドのシェアがほぼ同じであり、ブラウンが続く。世界的に全車種を見渡すと、小さい車ほどカラーが鮮やかになる傾向がある。

売上が好調でモデル数が豊富なスポーツユーティリティビークル(SUV)は、人気度のデータに大きな影響をもたらす。SUVではホワイトとブラックがいまだに人気があるが、レッドやブルー、特にブラウンの人気が非常に伸びており、こうした頑丈なタイプの車種がさらに幅広く成長し、多様化していくことを表している。


ブルーとグレーの色合いが欧州の路上で増加

欧州カラーレポート2017によると、無彩色の人気が続いていることが明らかだ。昨年は全車両の約78%をホワイト、ブラック、グレーまたはシルバーが占めていた。なかでもグレーの割合は19%に増加しており、今やブラックと並ぶ人気色だ。グレーの色合いが多様化していることからも、グレーのシェア拡大は明らか。100以上のバリエーションがあるグレーは、ブルーに次いで2番目に多い色合いを持つカラーとなっている。

「無機質なコンクリートやガラスを連想させるグレーは最も都会的なカラーであり、過去数年にわたり大きく増加しています。明るいグレーから、中明度のグレー、そして暗いアントラシット(消炭色)までさまざまな色合いを備えており、それによって強いマーケットポジションを獲得しています」とBASFのコーティングス事業本部自動車カラーデザインEMEA(欧州・中東・アフリカ)のトップであるマーク・グートヤール氏は述べている。

有彩色の中でもブルーの人気の高さは変わらない。全体的なシェアは10%と安定しているが、有彩色パレット上のブルーの比率が大幅に増加した。欧州で2017年に製造された有彩色の車のうち、ほぼ2台に1台がブルー。このトレンドはBASFコーティングス事業本部のカラーデザイナーの予測通りであり、最新カラートレンドコレクションの数多くのブルーの色合いに反映されている。130ほどの異なるバリエーションを持つブルーは、色の多様性の点でもトップの地位を維持している。


北米では特別なエフェクトの無彩色が優勢

北米カラーレポート2017は、新たな顔料技術によるキラキラと輝く特殊効果への需要が高まっていることを指摘している。それによってカラーセグメント内、特に北米で最も人気の高い自動車色であるホワイト、ブラック、シルバー/グレーに、豊富なバリエーションをもたらしている。

成長分野である電気自動車でも無彩色が好まれている。電気自動車の開発初期段階である今は、ホワイトやブラックよりもグレー/シルバーの人気が高いようだ。カラーの魅力は、機能と組み合わせて検討される機会が増えており、センサーによる検出機能とかつてないほど関連性を持つようになっている。BASFはこれらの動向を引き続き見守っていく。

「私たちのトレンド調査によって、ホワイト、ブラック、およびグレーの無彩色カラースペースが引き続き重要であることがわかります。これらの色域でイノベーションを起こすことは非常に重要です。そのため、顧客自動車メーカーのブランドの本質をとらえ、ボディーの形状を魅力的に見せるカラーを見つけ出すための独自の方法を模索しています」と北米BASFカラーデザインエクセレンスグループのデザイン部門トップのポール・ショルニー氏は述べている。

北米の有彩色ではブルーとレッドが主流。ブルーのカラースペースも非常に汎用性があり、明度、彩度、および微妙な色相の変化に至るまで、多様な色合いを実現できる。他にオレンジのようなカラーも分析結果に表れている。これらの色合いは消費者の特定の好みに対して、より多くの選択肢を提供する。


成熟したアジア太平洋市場では、個性を表す明るいレッドと上品なカラーが引き続き人気を集める

アジア太平洋地域の自動車用塗料市場は、増加する車両数と地域の多様性に大きく影響されることが、アジア太平洋カラーレポート2017にも反映されている。全体の分布で49%を占めるホワイトはこの地域で最も好まれる色だ。アジア太平洋の文化的背景により、ホワイトは純粋さとインテリジェントな先進技術を表す肯定的なイメージと結びついている。それゆえ、白い車両がここ数年アジア太平洋地域で非常に増加している。

ブラウンも特に中型SUVでの人気が高まっている。ホワイトのなかでも特にパールホワイトとブラウンの両方が、高級な趣のスタイリッシュなカラーとして、アジア太平洋市場で位置付けられ、受け入れられている。

明るいレッドは挑発的でありながらスマートな個性を持つカラーとして、アジア太平洋地域の自動車市場における有彩色の中で、非常に人気がある。一般的に自動車のレッドは人目を引くが、それがアジア太平洋地域の成熟市場における重要な要素なのだ。


トレンド能力と革新的なカラーコンセプト

自動車カラーの世界的な分布を分析する「BASF自動車用OEM塗料カラーレポート」は、BASFのコーティングス事業本部が毎年発表する自動車のカラートレンドを補完するものだ。トレンドコレクションは自動車の未来を形作るカラーのコンセプトを提示するが、カラーレポートは現在のマーケット状況に関係しており、前年のデータを参照している。過去数年間で色の多様性は増加し、革新的な色のコンセプトの可能性は多面的になっている。そのためBASFはOEMと緊密に協力して、自動車ブランドの精神を強調する魅力的な外観や感触を作り出している。

現在、何百もの色が販売されているが、塗料にはユニークな効果も含まれており、塗料の機能性はますます重要な役割を果たす。統合温度管理ができる塗料は、持続可能な将来のモビリティを強化する。車両表面と車両内の温度上昇を最小限に抑えることでエアコンの費用を節約し、燃料消費量の削減や電気自動車の種類が拡大することにもつながるのだ。

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