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未解決の安全対策を学生がブレイクスルーする!? 国交省・自動車技術会、「2018年学生安全技術デザインコンペティション」日本大会決勝を開催

MotorFan / 2018年4月9日 8時30分

未解決の安全対策を学生がブレイクスルーする!? 国交省・自動車技術会、「2018年学生安全技術デザインコンペティション」日本大会決勝を開催

自動車技術会は3月29日、国土交通省主催による「2018年学生安全技術デザインコンペティション」の日本大会決勝を、同会本部(東京都千代田区)で開催した。

同コンペは、各国政府の道路交通政策担当者・自動車メーカー、大学などが集う自動車の安全技術に関する「ESV国際会議(International Technical Conference on the Enhanced Safety of Vehicle)」のプログラムの一つとして2005年より開催されている学生参加のイベント。

世界各地域の予選を勝ち抜いた代表校が集まる国際大会が二年に一度開催され、その代表選考を兼ねる日本地域大会が、この日本決勝大会になる。ただし、開催年ではない今年の優勝チームは、来年の日本大会予選が免除される。

今回の決勝には下記のチームが参加し、各チーム10分ずつプレゼンテーションおよびスケールモデルデモを実施。その斬新さや発展性、実用性をアピールした。

<エントリーNo.1>
チーム名:チーム"S"(東京大学)
テーマ:むち打被害低減を目的とした可動式シート
競技カテゴリー:7.拘束装置 8.衝突安全及び衝突後安全
概要:追突時にシートを約30cm前方へ水平にスライドさせることで、頭部と胴体との相対運動を低減し、頸部損傷によるむち打ち症の被害を軽減する。

東京大学チーム“S”のプレゼンテーション
東京大学チーム“S”のスケールモデルデモ

<エントリーNo.2>
チーム名:Team Aoki lab(日本大学理工学部)
テーマ:"インパクトベルト~側面衝突による死傷者ゼロに向けた安全性能向上を目指して~"
競技カテゴリー:8.衝突安全及び衝突後安全
概要:鋼管ドアビームをHME-ガラス繊維を用いたGFRP製ベルトに置換することで、ポール側面衝突安全基準をクリアしつつ車両全体で約7kg軽量化。かつドアガラスの昇降可能領域を広げて設計自由度を向上させる。

日本大学理工学部Team Aoki labのプレゼンテーション
日本大学理工学部Team Aoki labのスケールモデルデモ

<エントリーNo.3>
チーム名:Team Save the Children(東京都市大学)
テーマ:小児の対車両衝突時における傷害低減手法提案
競技カテゴリー:8.衝突安全及び衝突後安全 14.歩行者事故回避・傷害軽減 15.試験装置及び評価法
概要:15歳以下歩行者交通事故の54%を飛び出しが、さらに重症部位の約7割を下肢が占めることに着目し、フロントバンパー下部にエアバッグを内蔵。脚部が車両下部に入り込むのを防ぎつつ脚部を確実に跳ね上げ、ボンネットで衝撃を吸収させることにより傷害を軽減し後遺症の発生を防ぐ。

東京都市大学Team Save the Childrenのプレゼンテーション
東京都市大学Team Save the Childrenのスケールモデルデモ

<エントリーNo.4>
チーム名:バイオメカニクス研究室(日本大学工学部)
テーマ:シートベルト着用乗員の腰椎・腹部傷害の評価ダミーの開発
競技カテゴリー:7.拘束装置 8.衝突安全及び衝突後安全 13.ダミー設計及び計測法 15.試験装置及び評価法
概要:昨年は前面衝突時に発生するシートベルトのせり上がりによる腹部障害を評価するためのダミーを提案したが、リアルワールドでは腰椎の圧迫または破裂骨折が発生しており、そのメカニズムは解明されておらず、腰椎局部の荷重を評価できるダミーも存在しないため、昨年の腹部傷害評価ダミーに腰椎傷害評価ダミーを追加したモデルを開発した。

日本大学工学部バイオメカニクス研究室のプレゼンテーション
日本大学工学部バイオメカニクス研究室のスケールモデルデモ

それぞれのプレゼンテーションおよびスケールモデルデモの後には各10分間の質疑の時間が設けられており、自動車メーカーや部品メーカーの技術者を中心とする審査員から厳しい質問・指摘が学生に向けて容赦なく浴びせられる。

その多くはシミュレーションとスケールモデルデモとで前提条件が異なることや、提案された装置をリアルワールドに即したよりシビアもしくは異なる前提条件で用いた場合の考察・検証有無に関するもので、実際の研究開発に用いたり市販車に採用できるかを真剣に考えながら審査していることがうかがえた。

スケールモデルデモ後に参加者の学生へ質問を投げかける審査員
最優秀賞を受賞した東京大学チーム
最優秀賞を受賞した日本大学工学部バイオメカニクス研究室

審査は例年にない接戦となり、東京大学チーム"S"と、日本大学工学部バイオメカニクス研究室の2チームが最優秀賞に。東京大学は同じテーマを継続して研究し積み重ねた論理性の高さが、日本大学工学部はスケールモデルの完成度の高さが、主な受賞理由に挙げられている。

2つのチームが最優秀賞に選ばれるのは史上初の快挙。両チームは来年の日本大会で書類審査が免除される。

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