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広がる交通手段格差…都市では"車離れ"、地方では車の利用率95%超

MotorFan / 2018年5月10日 14時0分

広がる交通手段格差…都市では"車離れ"、地方では車の利用率95%超

国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営するプラネットは、消費財にまつわるトピックスを届ける『Fromプラネット』の第85号として、 車に関する意識調査の結果を紹介する。

男性は自分の車に、女性は配偶者やパートナーの車に乗っている?

 最近は、レンタカーやカーシェアリングといったスタイルで車を利用する人も増えているようだ。まずは、車の利用スタイルについて聞いた。最も多かったのは「自分の車を利用している」53.1%、次いで「家族の車を利用している」21.2%という結果。やはり、自分もしくは家族の所有する“マイカー”を利用している人が主流であることがわかった。「レンタカーを利用している」は4.0%、「カーシェアリングを利用している」は1.3%と1ケタ台。実際の利用者はまだ少数派のようだ。
 
 男女別に見ると、「自分の車を利用している」では男性の数値が女性を大きく上回り、33.4ポイント差。一方で、「家族の車を利用している」は女性のほうが25.0ポイント高くなった。男性は自分の所有する車に乗り、女性は配偶者・パートナーや親など、おそらく男性が所有する車を利用している人が多いと考えられる。


経営者の2割が「会社の車を利用」

 年代別に見ると、若年層ほど「自分の車を利用している」が低く、「家族の車を利用している」が高い傾向が、年代が高いほどその逆の傾向が見られた。車を所有するには経済力が必要なので、当然の結果と言えよう。

「レンタカーを利用している」では、50代が最も高く5.2%。次いで30代・40代で高く、4.2%。家族で外出する機会の増える年齢層で利用者が増えるのかもしれない。比較的新しいスタイル「カーシェアリングを利用している」は30代で3.0%と最も高くなった。「車を利用していない」は、若年層ほど高くなり、20代では39.5%と約4割。よく言われている“若者の車離れ”の傾向がここにも表れた。

 職業別に見ると、「自分の車を利用している」が最も高かったのは「公務員」77.1%。2位「会社役員・経営者」の66.1%を11.0ポイントも上回った。都会に集中する傾向のある一般企業と比べ、公的機関の所在地は広範囲にわたっているため、移動手段として車が欠かせないことが想像される。一方、「会社役員・経営者」が群を抜いて高かったのが「会社の車を利用している」で、19.8%と約2割。通勤や接待など、さまざまなシーンで運転手付き社用車を利用しているかのようなイメージがあるが、実際にもそんな機会が多いのかもしれない。

東京では53%の “車の利用率” が、95%を超えているのは○○県?

 表1の調査結果を都道府県別に見てみた。顕著だった結果を抜粋して紹介すると、表2のとおり。

「自分の車を利用している」は、「東京都」「京都府」「大阪府」などの都市圏で低く、特に「東京都」では34.9%と最低値。「東京都」では「車を利用していない」が46.4%と半数に迫っている。都市では公共交通網が発達し、車がなくても移動に不便がないことがわかる。

「車を利用していない」から逆算した車を “利用している” 率に注目すると、「福島県」「石川県」「三重県」などでは95%を超えていた。“利用している” 率が53.6%の「東京都」と比べ、車が必須であることがわかる。“車の利用率” から、移動手段の地域格差の広がりがうかがえた。道路が広く運転に最適というイメージの「北海道」で、意外にも「自分の車を利用している」が45.4%と低くなっていた。こちらの調査では確認できなかったが、札幌市在住の回答者が比較的多かったのかもしれない。


車に求めるもの… 60代以上で1位 の「安全性」、40代以下では何位?

 車に求めるものは何かを聞いた。

 1位は「燃費のよさ・環境への配慮(ハイブリッドカー、電気式自動車など)」44.5%、2位「安全性(衝突防止機能など)」38.0%、3位「生活スタイルに合っているかどうか(ミニバン、SUV、スポーツタイプなど)」37.0%、4位「走行性能(加速、安定感)」34.3%、5位「車内の快適さ」28.1%、6位「外装(色など見た目)のデザイン」20.6%。4位までの項目は30%を超え、6位までは20%を超えていた。

 男女差に注目すると、最も差が大きかったのは「小回りのよさ」で、女性が男性を9.5ポイント上回った。次いで差が大きかったのが「走行性能」。男性のほうが8.0ポイント高くなっていた。男性は車本来の“走り”の快適さを求め、女性は身近な生活シーンでの運転しやすさや機能性を重視している様子がうかがえ、対照的で興味深い結果となった。

 年代別に見ると、車に求めるものが年齢とともに変化していることがわかる。20代では、1位「走行性能」、2位「生活スタイル」、3位「車内の快適さ」と続き、30代以上では2位以内に入る「燃費・環境」は4位にとどまっている。一方、40代以下では6位の「安全性」が、50代で3位に、60代以上では1位にランクアップしていた。

 30代~50代では「燃費・環境」「生活スタイル」のいずれかが、1位と2位を占めていた。この年代は、子どもが小さかったり家族の人数が増えたりする年齢層。経済性を重視するとともに、変化していくライフスタイルに合った車を求める傾向があると考えられそうだ。


「必要なときだけ利用できる」 レンタカー・カーシェアのメリット

 今度は、レンタカー・カーシェアリングを利用する人に、それぞれの理由を聞いた。レンタカー、カーシェアリングのどちらも、「必要なときだけ利用できるから」が圧倒的に高くて1位。また「購入するより安く利用できるから」が、「レンタカー」では4位に、「カーシェアリング」では2位に。「レンタカー」については「駐車場や維持費用が不要だから」が3位に入った。コスト面の理由が大きいことがわかる。



 さらに、レンタカー・カーシェアリングを利用した際のエピソードを自由回答で聞いた。「千歳空港で借り、最終地の札幌でホテルに乗り捨てできた」とあるように、「旅先などで利用・乗り捨てができる」(表4で2位)手軽さがレンタカーの魅力。「レンタカーを使ったデートは楽しい」「引越しをする際にトラックを借りて荷物を運んだ」などの回答もあり、「事情に合わせた車に乗ることができる」(表4で5位)こともレンタカーのメリットだとわかる。「夫がいる週末にしか車に乗らないので、カーシェアリングがちょうどよく気に入っています」という声も。車の利用機会や頻度が限られている人のライフスタイルに、レンタカー・カーシェアリングがマッチしていると言えそうだ。
 

“車内の常備品”男性の4位は 「サングラス」、女性の4位は?

 自分や家族の車に積んでいるものは何かを聞いた。

 1位は「ティッシュ・ウェットティッシュ」75.8%と、圧倒的。2位は意外なようだが、「傘」57.3%。車内では不要でも、パーキングや車庫から店・玄関への移動時に必要だったり、傘を持たずに出かけた途中で降り出したときなどに重宝すると考えられる。3位「ゴミ箱」42.4%、4位「サングラス」35.8%、5位「芳香剤・消臭剤」33.8%、6位「スマホ充電用コード」31.0%と続いた。

 男女別に見ると、男性のほうが数値の高い項目が多く、女性に比べ、車に何かと積んでいることがうかがえる。
 男性と女性とでは4~6位の順位が入れ替わっていて、男性では「サングラス」「スマホ充電用コード」「芳香剤・消臭剤」の順、女性では「芳香剤・消臭剤」「サングラス」「スマホ充電用コード」の順に高くなっていた。男性に比べて女性はにおいに敏感で、香りを重視していると言えそう。女性を乗せるときには、車のにおいに十分気をつけたほうがよさそうだ。


“いつでもどこへでも” “所有する喜び” …「マイカー」の代えがたい魅力

 最後に、「マイカー」を持っていてよかったこと、困ったことを聞いた。

 時間や場所を選ばないので行動範囲が広がること、家族で外出できることや緊急時のエピソードが多数。とりわけ子どもや高齢者のいる家庭では必需品のよう。「車自体が好き」「所有する喜びは何にも代えがたい」という声も、男性を中心に上がっていた。一方、“維持費が高い”“交通渋滞”などは誰にも共通した悩み。マイカーにレンタカー・カーシェアリング、それぞれ自分のスタイルに合わせて活用したいものだ。

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