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ヤンマーホールディングス:ICT技術で農作業の省力化・省人化を実現する 自動運転トラクターを発売

MotorFan / 2018年6月27日 14時20分

ヤンマーホールディングス:ICT技術で農作業の省力化・省人化を実現する 自動運転トラクターを発売

ヤンマーホールディングスのグループ会社であるヤンマーアグリは、位置情報やロボット技術などのICTを活用して農作業の省力・省人化、効率化を実現する自動運転トラクターを、10月1日より順次発売する。同社の自動運転技術搭載機種は「SMARTPILOT」シリーズとしてラインアップを強化していく。

 近年、農地の集約による経営の大規模化や就農者減少・高齢化による人手不足といった課題を抱える農業分野において、ICTを活用した作業効率化が求められている。ヤンマーホールディングスは、作業の省人化を実現する無人運転のロボットトラクターに加え、最小限の操作を有人で行い、経験や勘に頼っていた高精度な作業を自動化して省力化を実現するオートトラクターをラインアップした。さらに、すでに所有しているYTトラクターを改装することでオート、ロボット仕様にアップグレードすることも可能だ(※1)。

(1)作業内容やオペレーターに応じて設定可能な2つの自動運転モード

「直進モード」では、直進のみを自動で、旋回などの運転操作は手動で行う。「オートモード」では、自動直進に加え、旋回にともなうハンドル操作と作業機の昇降などの操作を自動で行う。これらのモードは切り替えが可能で、オペレーターの人数や作業者のスキル、作業内容に応じて設定できる。

自動で作業を行う「オートモード」

直進のみを自動で行う「直進モード」イメージ

(2)タブレット操作と高精度な位置情報による作業性の向上

 操作・設定には防塵・防水性に優れた10.1インチのタブレットを採用。タブレット内の情報はアイコンやイラストで表示し、作業領域や経路作成、運転中の軌跡確認など、簡単な操作が可能だ。また、2台のトラクターでの協調作業時には、随伴(あるいは併走)する有人トラクター内にて近距離監視を行いながらタブレットにより無人トラクターを操作する。
 また、RTK-GNSS(※2)を活用し、衛星(GNSS)と基地局からの電波で位置情報を取得してトラクターに補正情報を送る。オプションでヤンマー独自の基地局を設置することで高い精度での補正情報取得が可能になる。

2台のトラクターによる協調作業


タブレットでの操作・設定画面

(3)安心して作業ができる充実した安全装置(ロボットトラクターのみ)

 無人での運転・作業を行うロボットトラクターでは、レーザーや超音波で物体との距離を計測するセンサーや、全方向から自動走行の状態を確認できる3色のセーフティランプを設置し、周囲の安全を確保。自動運転中にエンジンが停止すると自動でブレーキがかかるセーフティブレーキも備える。

人や障害物を検知する安全センサー

3色のセーフティランプ

(4)既存のYTトラクターから自動運転仕様へのアップグレードに対応 (※1)

 すでにYTトラクター(YT488A/498A/4104A/5113A/490/5101/5113)を所有するユーザーは、工場オプションにてオート仕様、ロボット仕様にアップグレードすることが可能。新たにトラクターを購入しなくても自動運転仕様にできる。

「YT5113A」オートトラクター仕様

※1 ヤンマーホールディングスの工場での改装が必要(ファクトリーオプション)。改装キットの種類により、対応できる機種は異なる。
※2 RTK-GNSS:RTK(Real Time Kinematic)とは、既知点からの補正観測情報を携帯電話や無線を利用してトラクターに送信し、トラクターの位置をリアルタイムで測定する方法。GNSS(Global Navigation Satellite System)はGPSやGLONASSなどの測位システムの総称。

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