川崎重工、世界初の海底パイプライン検査用ロボットアームを備えた自律型無人潜水機(AUV)の実証試験に関して基本合意

MotorFan / 2018年7月5日 18時10分

川崎重工、世界初の海底パイプライン検査用ロボットアームを備えた自律型無人潜水機(AUV)の実証試験に関して基本合意

川崎重工は、英国スコットランドのフォートウイリアムにある海上試験場「The Underwater Centre」(以下、TUC)と、世界初の海底パイプライン検査用ロボットアームを備えた自律型無人潜水機(AUV:Autonomous Underwater Vehicle、プロトタイプ機)の実証試験を、今年10月(予定)に実施することに関して基本合意した。

   川崎重工は、海底Oil & Gas分野におけるパイプラインのメンテンナンス需要増加に注目し、川崎重工が長年培った高度な潜水艦艇関連技術を発展させ、AUVの先進的要素技術の開発に取り組んでいる。現在開発中のAUVは、海中での充電や収集した検査データの母船への転送などによる海中作業の長時間化を可能としつつ、海底パイプラインを自律的に認識・追跡し、土砂などに覆われた状態でも目標物を見失うことなく、至近距離から検知し続けるもので、2020年度の商用化を目指している。  

   川崎重工は、2017年11月、TUCにて海中でのAUV(プロトタイプ機)と充電ステーションの自動ドッキングや非接触充電および大容量光通信の実証試験に成功している。
   今回の実証試験では、川崎重工の技術シナジーを駆使して開発中の検査ツールユニットを先端に搭載したロボットアームをAUVに装備し、海中でのパイプラインを自律的に認識・追跡する。AUVが潮流の影響を受けてもロボットアームがAUVの動きを吸収し、検査ツールユニットをパイプラインに近接し続けるトラッキング技術の実証を行なう。
    英国スコットランドは、世界の海洋開発をリードしている地域のひとつで、海洋開発・天然ガス分野での新たなイノベーションの創出に注力している。今回のTUCとの基本合意においては、来日中のスコットランド政府 フィオナ・ヒスロップ(Ms. Fiona Hyslop)文化・観光・対外関係大臣の立会いのもと締結し、フィオナ・ヒスロップ大臣は、次のように述べた。

「2017年1月に発足したスコットランド政府のサブシー産業計画は、国際石油・ガス市場だけでなく、再生可能エネルギーや深海採掘を含む他の事業分野への多角化を支援する重要なものです。日本の大手企業である川崎重工業がこのサブシー産業計画にマッチする革新的な技術開発をスコットランドで進めることをうれしく思います。フォートウイリアムのTUCにとって、これはすばらしいニュースです」


   また、基本合意には、川崎重工の水中機器技術開発に関し、将来的にも協業していくことが盛り込まれている。川崎重工は、今回の基本合意を機に、スコットランド政府およびTUCとの関係性を強化していくことで、AUVをはじめとする水中機器技術の開発を促進していく。

左から、富田健司(川崎重工業 取締役副社長執行役員) フィオナ・ヒスロップ(スコットランド文化・観光・対外関係大臣) スティーブ・ハム(The Underwater Centre Commercial Director)

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