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カローラスポーツvsゴルフ 実力伯仲! 1.2ℓダウンサイジングターボ搭載のCセグ・ハッチバック 選ぶならどっち?

MotorFan / 2018年7月21日 20時50分

カローラスポーツvsゴルフ 実力伯仲! 1.2ℓダウンサイジングターボ搭載のCセグ・ハッチバック 選ぶならどっち?

新型カローラスポーツが属するのは、世界で最も競争が激しいCセグ・ハッチバック。ホンダ・シビック、スバル・インプレッサ、フォード・フォーカス、プジョー308、ルノー・メガーヌなどなど、各自動車メーカーの主力モデルが鎬を削るセグメントだ。そして、そのセグメントのベンチマークは、VWゴルフ。ゴルフとカローラスポーツ、選ぶならどっちだ?

 新型カローラスポーツの試乗会で、ハイブリッドモデルと、コンベの1.2ℓターボエンジン搭載モデルを試乗した。そして、その出来の良さに驚かされた。なにもかもがシャキッとビシッとしていて、気持ちの良いCセグハッチバックに仕上がっていたからだ。普通に乗っていて、なんだか楽しい。ステアリングの正確さ、乗り心地、どれをとっても、とてもいい仕上がりだった。これはいい!これならゴルフと勝負ができる!と感じた。

 カローラスポーツは、若い人に乗って欲しい、という自動車メーカー、開発者の想いがある。となれば、やはり300万円オーバーのプライスタグはちょっと(だいぶ?)重い。もし、自分が20代で気持ちのよいハッチバックが(新車で)ほしい、となったら、迷うのは、カローラスポーツかVWゴルフ。パワーユニットは、1.2ℓ直4ターボということになる。

ゴルフTSIトレンドライン

カローラスポーツ 1.2ℓエンジン搭載のG

 カローラスポーツのG "Z" の価格はFFモデルで241万9200円。ゴルフのTSIトレンドラインは253万9000円。装備が違うから直接比較はできないが、ほぼ同じ価格ゾーンということはできるだろう。

 さて、どっちを選ぶか。
 まずは、ボディサイズだ。その前にデザインか。
 ゴルフは、どこからどう見てもゴルフ、という安心感はあるし、切れるように鋭いプレスラインの美しさもある。とはいえ、新鮮さでいったら、断然カローラスポーツだ。奇抜ではないのに新しさを感じさせるデザインは、ルックスだけでカローラスポーツを選ぶ、となっても不思議ではない。ゴルフとカローラスポーツ、どちらが若々しいか、と訊かれたら、これはもうカローラスポーツの圧勝だろう(デザインなので人の好みですが)。

カローラスポーツ 全長×全幅×全高:4375×1790×1460mm ホイールベース:2640mm


ゴルフ 全長×全幅×全高:4265×1800×1480mm ホイールベース:2635mm

PHOTOは上級グレードのHighline

 ゴルフは、カローラスポーツより全長が短いが全高はほぼ同じの1480mmなので、ぱっと見のサイズ感は同じ。ホイールベースもほぼ同一だ。最小回転半径は、ゴルフが5.2m、カローラスポーツが5.3mだが、カローラスポーツは、1.2ℓエンジン搭載でもスポーツグレードを選んだからで、16、17インチホイールのFFモデルの最小回転半径は5.1mなので、小回り性もほぼ互角だ。

 クルマの成り立ちして、カローラスポーツはTNGA、ゴルフはMQBという新世代のプラットフォーム(というより、アーキテクチャー、クルマの構造の考え方)のうえに開発されたモデルだ。TNGAもMQBも自動車メーカーの屋台骨を支えるアーキテクチャー。その代表モデルだから、完成度は非常に高い。
 カローラスポーツは、TNGAの第三弾だから、プリウス、C-HRよりもシャシーの出来はいいように感じた。MQBは、VWグループのBセグ(ポロ)からDセグ(パサート)まで使うが、やはり中心はCセグ、なかでもゴルフがジャストフィットだ。

フォルクスワーゲンのMQBの考え方

カローラスポーツの1.2ℓ直噴直4ターボエンジン

 エンジンは、どちらも最新トレンドに則ったダウンサイジング過給エンジン。もちろん直噴で、ボア×ストロークも圧縮比もほぼ同じ。燃料がプレミアム(欧州では95RON)のゴルフのEA211の方が圧縮比が0.5高いが、出力はカローラスポーツの8NR-FTSの方が上回る。トヨタが欧州のダウンサイジング過給エンジンを研究し尽くして作ったエンジンだから当然と言えるかもしれないが……。

 トランスミッションは、カローラスポーツがベルト式CVTなのに対して、ゴルフは、7速DCT。DCTの方がダイレクト感があっていい、とはよく言われるが、最近のCVTの完成度の高さを考えると、ここで大きな違いがでるとは思えない。カローラスポーツのCVTも、ラバーバンドフィールとは無縁で気持ちのよいトランスミッションだった。また、カローラスポーツは、8月には新開発の6速MTモデルも発売される。MTで乗りたいなら、カローラスポーツで決まりだ。

カローラスポーツのインテリア

ゴルフのインテリア

 カローラスポーツは、「トヨタ・コネクティッド」という最新の「繋がるサービス」が使える。全車に車載通信機(DCM)を標準搭載する。LINEのマイカーアカウントが使えるなど、これはこれで便利で楽しい機能がある。ここはゴルフより新しいクルマの楽しみ方があると言える。

カローラスポーツではLINEを使ってクルマと交信できる。
ゴルフはApple CarPlayに対応。

 では、どちらを選ぶか……。カローラスポーツの1.2ℓモデルは、もっともベーシックなXで210万6000円から選べる(6MTモデル)。中級グレードのGでも225万7200円だ(CVTモデル。6MTなら222万4800円)。これが価格競争力ではカローラスポーツに軍配が上がる。同じ条件で両車をテストしたわけではないが、筆者が20〜30代なら、カローラスポーツを選ぶだろう。カローラスポーツ、ヒットの予感がする。


トヨタ・カローラスポーツ G "Z" 241万9200円(FF)

全長×全幅×全高:4375×1790×1460mm
ホイールベース:2640mm
車両重量:1340kg
最小回転半径:5.3m

エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
エンジン型式:8NR-FTS
排気量:1196cc
ボア×ストローク:71.5×74.5mm
圧縮比:10.0
燃料供給:筒内燃料直接噴射(DI)
最高出力:116ps(85kW)/5200-5600rpm
最大トルク:185Nm/1500-4000rpm
燃料:レギュラー
トランスミッション:CVT(10速スポーツシーケンシャルシフト真チック付)
JC08燃費:18.0km/ℓ

サスペンション:Fマクファーソンストラック/Rダブルウィッシュボーン


VWゴルフTSIトレンドライン
253万9000円

全長×全幅×全高:4265×1800×1480mm
ホイールベース:2635mm
車両重量:1240kg

エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
エンジン型式:EA211
排気量:1197cc
ボア×ストローク:71.0×75.6mm
圧縮比:10.5
燃料供給:筒内燃料直接噴射(DI)
最高出力:105ps(77kW)/4500-5500rpm
最大トルク:175Nm/1400-4000rpm
燃料:プレミアム
トランスミッション:7速DCT
JC08燃費:19.1km/ℓ

サスペンション:Fマクファーソンストラック/Rトレーリングアーム


身長164cmのドライバーがドライビングポジションをとった場合。
その場合のリヤシートの余裕はかなりある。

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