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ZF:ブラインド・スポット・モニタリング機能でトラックの市街地走行時の安全性を向上

MotorFan / 2018年9月14日 18時5分

ZF:ブラインド・スポット・モニタリング機能でトラックの市街地走行時の安全性を向上

ZFはハノーバーモーターショーにおいて、レーダーをベースに車両の側面全体を監視するターン・アシスト・システムを発表する。この機能は、トラックの市街地走行時の安全性を向上させるソリューションだ。

 このターン・アシスト・システムは、現在のミラーによる死角の問題を解決するもので、他の道路利用者がトラックの死角や衝突ゾーンに近づいた場合、ドライバーに警告する。今後は、カメラ画像の表示も可能なサイド・ビジョン・アシスト・システムへと進化を遂げる予定だ。また、インテリジェントなアルゴリズムと相互接続センサーによって、ステアリング・システムを作動させたり、必要な場合には緊急ブレーキをかけることもできる。このため、このシステムはトラックの運転自動化における重要な構成要素となる。

 市街地走行時のトラックが方向転換の際に事故を起こすと、自転車や歩行者などを巻き込んで深刻な結果を招くことがある。ドイツ連邦統計局によると、ドイツだけでも過去1年間で76人が死亡し、3,000人以上が負傷している。

 ZFの商用車事業部トップのフレデリック・シュテッドラー氏(Fredrik Staedtler)は、次のように述べている。「ZFの支援システムは、トラックの安全性向上と方向転換時の事故防止に役立ちます。ハノーバーで開催される商用車モーターショーでは、この分野のソリューションに関する展望を発表する予定です」

 ターン・アシスト・システムは、まもなく製品化の予定。このシステムは、トラックの右側面下部に搭載されたふたつのレーダー・センサーを利用し、不確かな状況や視界不良時にも潜在的な衝突ゾーンを広範囲に把握できる。トラックが方向転換時に自転車を巻き込むような事故を起こしうる状況、つまりトラックの危険領域に人や物が近づいてきたり、止まっていた歩行者が突然動き出したりするような場合に特に役立つ。必要に応じて、視覚、音声、あるいは触覚による警告をドライバーに発する。

アクティブ・システムへの発展

 方向転換時の衝突をより効果的に防止できるよう、ZFはターン・アシスト機能をアクティブ・システムに発展させるべく開発を続けている。サイド・ビジョン・アシスト・システムはドライバーに警告するだけではなく、必要な場合には緊急ブレーキや衝突回避機能を起動する。このため、レーダー・センサーに加えて複数のカメラを使用し、歩行者や自転車の認識や動きの検知を行う。現状では6個のミラーを使用しなければ得られないトラック周囲の状況が、一つのディスプレイ上に表示されるため、ドライバーの負担を軽減する事が可能だ。

 ZFはこのアクティブ・システムを通じて、自律走行トラックの重要な要件を新たに作り出している。ZFが開発したアルゴリズムは、ディープ・ラーニングをサポートしているため、ZF proAIはトラックの周囲の状況を感知し、リアルタイムで道路状況を評価し、必要に応じて対応できる。これを可能にしているのが、トラックのアクチュエータに制御ユニットを直接接続する、ZFのシステム・アプローチだ。ドライバーが警告に対応しない場合、システムは自動でブレーキをかけ、完全に停止したり、障害物を回避したりする。

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