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プジョー204ってどんなクルマか答えられますか? プジョーの車種番号、かたっぱしから調べてみた

MotorFan / 2019年3月22日 22時15分

プジョー204ってどんなクルマか答えられますか? プジョーの車種番号、かたっぱしから調べてみた

プジョー204ってどんなクルマか答えられますか! わからん!というアナタ(私も)のために整理してみた。奥深いプジョーの世界を探ってみる。

 いま、大人気の恒例本『世界の自動車オールアルバム』2019年版をヒイヒイ言いながら編集中である。担当のなかにPSAが含まれていて、ご存じの方も多いと思われるが『世界の自動車オールアルバム』は本国で販売されているクルマのみならず、オールエリアで販売中の「現行車」を掲載するのが何よりの特長。それはつまり、あらゆる地域の販売車種を調べるということを意味する。

 おおう?こんなところでまだ売ってんのかよ!とか、ああ……このクルマはここだけ新型に切り替わってンのか……とか、なんだよ名前が違うだけで同じクルマじゃねーかとか、だんだん独り言の口が悪くなっていくのはお察しのとおり。しかしそれらの辛いリサーチを超えたあとに見える景色のなんと美しいことか。

 そんな楽屋ネタはどうでもいいとして、プジョーを調べているときにふと思った。この308ってのはあの308と違うな、こっちは旧型でこちらは現行車か。って待てよ、307とか306は馴染みがあるけど、305って知らない人が多いだろうな。

 というわけでプジョーの番号、かたっぱしから調べてみた。

100番台

 101から109までが該当する(であろう)モデルナンバー。調べてみると、とても興味深いことが判明した。間違いなく言えるのは、106以降が非常にポピュラーであること。それを踏まえて列挙してみよう。

 101:1908年/1967年*
 102:1967年*
 103:1907年
 104:1098年/1972年
 105:1908年
 106:1908年/1991年
 107:1908年/2005年
 108:1908年/2014年
 109:該当なし

 なんと、106、107、108は第二世代だったのだ。
 1907年の103とはType 80(1906年)のロングホイールベース版として登場、45台が生産された。104は、Type 82(1906年)のショートホイールベース+小排気量版で17台の生産、105は大排気量エンジンを積むリムジンで23台の生産、106はType 81/96に2.2リットルエンジンを搭載したクルマで109台の生産。107は現代のバスの始祖とも言われるクルマで、108はType 63/99の排気量を拡大したクルマでこちらはタクシーに供され301台が生産。とまあ、かように自動車黎明期のクルマたちに与えられたモデルネームで、さすが最古の自動車ブランド・プジョーだなあと唸らされる話である。

 101、102、103にアスタリスク(*)が付いているのにお気付きの方もいらっしゃるだろう。なんとこの時代にはモペッドにこれらの名前が与えられていた。2輪である。

 そんなトリビアはさておき、100シリーズのクルマたちをご紹介しよう。

104(1972年)。シトロエンLNとしても販売された。

106(1991年)。306の小さい版として記憶していたが、こちらのほうが先の登場だった。

107(2005年)。トヨタとPSAが手を携えて作ったクルマで、トヨタはアイゴ、シトロエンはC1の名称を与えられていた。

108(2014年)。成り立ちは107と同様でトヨタとPSAの合弁企業によるクルマ。モデルネームはトヨタとシトロエンは継承したがプジョーは+1の108へ。

200番台

 200番台といえば205。プジョーといえばコレ!という方も少なくないだろう。しかしそれ以前となるとからっきしわからなくなる。

 201:1929年
 202:1938年
 203:1948年
 204:1965年
 205:1983年
 206:1998年
 207:2006年
 208:2012年/2019年
 209:該当なし

 まさかのモデルネーム使い回し!とびっくりした308に続き、208も同じ名前でフルモデルチェンジを敢行した。売れているクルマなんだから同じ名前の方がいいだろうというのは、まるでルノー・サンクを思い出す。209は果たして現れるのだろうか。

201(1929年)。シンプルで頑丈な構造が、世界恐慌にも負けない売上を達成した偉大なクルマ。プジョーの「数字+0+数字」というフォーマットを始めたクルマでもある。

202(1938年)。とにかく目を引く、グリル内蔵型ヘッドランプ。それだけでなぜこれほど美しくなるのか。

203(1948)。戦中に企画が始まった大型セダン。モノコックボディを備えていた。

204(1965年)。実は200番台としては少々大きかった203に対して、長らく待ち望まれていた小型車のブランニューとして登場した。

205(1983年)。500万台以上を売り上げた大成功作。日本でも大ヒットしたのでご記憶の方も多いはず。

206(1998年)。大成功作の後とありみんなが心配したが、小さく愛らしいボディでやはり人気者に。

207(2006年)。スポーティさを増したボディスタイルに一新。サイズも4mオーバーに大型化した。

208(2012年)。顔が変わった!と驚いた308と共通するフェイスを備えて登場。どこかしら高級感が漂う。

209、じゃなくて新しい208(2019年)。エッジの立ったデザインで登場、いかにも人気が出そうだ。

300番台

 100番台では109が、200番台では209が欠番の状態だが、古くからのプジョーファンならご存じのはず、309はすでに使われているモデルネームだ。対して、300番台はなぜか303が欠番である。

 301:1932年/2012年
 302:1936年
 303:該当なし
 304:1969年
 305:1977年
 306:1993年
 307:2001年
 308:2007年/2013年
 309:1985年

301(1932年)。ミドルレンジが長らく欠けていたプジョーが投じたモデル。ボディバリエーションが豊富だったのも成功に結びついた。

301(2012年)。いやコレは508だろうというアナタ、私もそう思いました。世界中で販売されるグローバルセダン。

302(1936年)。202同様のグリル内蔵型ヘッドランプを備えていて、こちらが一足先の登場だった。

304(1969年)。戦後初の300番台車で、404と204の間を埋めるクルマとして登場した。

305(1977年)。数年前にデビューした旗艦604にも通じる端正なデザインをまとう。

306(1993年)。コンパクトなサイズとスタイリッシュなデザインで、やはり大人気に。日本でも大いに売れた。

307(2001年)。21世紀のプジョーの最初のクルマ。マイナーチェンジで大きく表情を変えたのが記憶に残る。。

308(2007年)。プラットフォームは307を継承する。

308(2013年)。名前は継承したけど、今度はプラットフォームを変更、著しい軽量化を果たしている。

309(1985年)。みんなが大好きなサンマルキュー。もともとタルボから出す予定のクルマだったのでいきなり「9」にモデルネームが飛んだ。

400番台

 長くなってきたのでジャンジャン行こう。ラージサイズの400番台である。

 401:1934年
 402:1935年
 403:1955年
 404:1960年
 405:1987年
 406:1995年
 407:2004年
 408:2010年
 409:該当なし

401(1934年)。プジョーが高級路線を狙い、ふたつのモデルを統合して登場させたクルマ。エレガントである。

402(1935年)。クルマにエアロダイナミクスの影響が及び始めた時代のクルマ。402/302/202に共通するイメージだ。

403(1955年)。フェンダーが一体化した近代的なデザインで登場。コロンボ刑事の愛車としても有名(カブリオレ仕様)。

404(1960年)。ピニンファリナデザインであることを初めて公言したクルマだった。

405(1987年)。なんと400番台としては27年ぶりの登場。日本に導入されたので覚えている方もいるだろう。

406(1995年)。キープコンセプトとも言える端正なデザイン。映画『TAXi』での活躍は一見の価値あり。

407(2004年)。と思ったらいきなりぶっ飛んだデザインで新型登場。みんな驚いた。

408(2010年)。308をセダンにしたクルマとして登場。新興国向けのミドルクラスセダンである。

408(2014年)。308-2をセダンにした中国モデル。

500番台

 さすがにこのクラスになると欠番が多い。該当する車両は4種だ。

 501:該当なし
 502:該当なし
 503:該当なし
 504:1968年
 505:1979年
 506:該当なし
 507:該当なし
 508:2011年/2019年
 509:該当なし

 501が該当なしというのは、Levi'sとのからみだろうか。そういえばポルシェの901がプジョーからの物言いで改名というのは真実ではないらしい。どなたかご存じの方、ぜひ教えてください。

504(1968年)。プジョー初の500番台として登場。吊り目+グリルセンターのバッジは、ここ最近のプジョーで用いられる元ネタ。

505(1979年)。直前にデビューした305をストレッチしたかのような伸びやかなデザインをまとう。

508(2011年)。長い間欠番だった500番台が、408と607を統合する格好でデビューした。

508(2019年)。継続名称シリーズ第4弾(公称してから)。キレッキレのスタイルでびっくりである。

600番台

 いつも感心するのだが、この600番台をはじめとするフランスのEセグメント車を購入する方というのは本当に粋である。価格は高いしリセールは厳しいし部品は高いしよく壊れるし人にえばれるわけでなし……関係ない話になってしまった。プジョーのフラッグシップ帯である。巨大なプジョー、もうとろけるような乗り心地なのはよく知られるとおり。

 601:1934年
 602:該当なし
 603:該当なし
 604:1975年
 605:1989年
 606:該当なし
 607:1999年
 608:該当なし
 609:該当なし

601(1934年)。2.2ℓ直列6気筒を積んだ、プジョーのフラッグシップ。巨大なボディに小さなエンジンというのはフランスの伝統か。

604(1975年)。なぜこんなに間が空いたのか。おそらくニーズがなかったからだろう。それにしても美しいクルマである。

605(1989年)。そしてまた久しぶりの登場。大きな405というイメージである。

607(1999年)。いまのところ、最後の600番台。これ以降の番号割り当ては果たしてあるだろうか。

最後に、登場順にモデルを列挙。

103 1907
101 1908
104 1908
105 1908
106 1908
107 1908
108 1908
201 1929
301 1932
401 1934
601 1934
402 1935
302 1936
202 1938
203 1948
403 1955
404 1960
204 1965
101-mc 1967
102-mc 1967
504 1968
304 1969
103-mc 1971
104-2 1972
604 1975
305 1977
505 1979
205 1983
309 1985
405 1987
605 1989
106-2 1991
306 1993
406 1995
206 1998
607 1999
307 2001
407 2004
107-2 2005
207 2006
308 2007
408 2010
508 2011
208 2012
301-2 2012
308-2 2013
108-2 2014
408-2 2014
208-2 2019
508-2 2019

そして、こういう洒落たことができるのもプジョーである。

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