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高レベルのセキュリティ性能を備える車載向け次世代マイコンをサイプレスが発表

MotorFan / 2019年5月28日 20時40分

高レベルのセキュリティ性能を備える車載向け次世代マイコンをサイプレスが発表

タッチコントローラーやソフトウェアによるユーザーインターフェースの多機能化、各種センサーの増加、そしていよいよ普及段階に入りつつあるコネクテッドなど、車載電子システムはますます高度化、複雑化している。こうした電子システムを司る頭脳である車載用マイクロコントロールユニットは高いパフォーマンスだけではなく、低消費電力やアップデートへの対応、そして強固なセキュリティなどが求めらている。 TEXT & PHOTO:松井亜希彦(MFi) FIGURE:CYPRESS

 車載向け組み込みシステムのリーディングサプライヤーであるサイプレスは、こうした状況に対応できる車載向けマイコン新世代ファミリーの説明会を3月に都内で実施。IoT時代に求められる、高いセキュリティ性能を備えたTraveo(トラビオ)Ⅱのサンプル出荷を開始したことを発表した。コアのマルチ化や高速フラッシュメモリーによる処理速度の高速化、システムオフ時のディープスリープモードでの低消費電力といった点に加えて強調されたのが、「スケーラビリティ」である。

 これは、将来に向けて予想される用途の拡大や負荷の増大に対して、どれだけ柔軟に対応、機能拡張できるかを表す単語であり、システム全体を交換せずともソフトウェアによって進化が可能なことを示している。それに加えてトラビオⅡはスマートフォンなどでは常識化しているOTA(Over The Air)=無線ネットワークによるファームウェアのアップデートを考慮したハードウェア構成を備えており、まさに新世代を名乗るに相応しいマイクロコントロールユニットといえる。

トラビオⅡが扱う車載アプリケーション

車載用マイクロコントロールユニットが担当する領域は、少し前までメーター系が中心であったが、現在はこのようにじつに多彩な領域にまで及ぶ。リモコンキーやタイヤ空気圧センサーなどワイヤレスでの信号のやり取りも増加し、処理速度へのニーズはますます高まっている。

ラインアップは順次拡大

ベーシックカーからハイエンドカーまで共通プラットフォームで対処できるよう、トラビオⅡはピン構成やメモリー容量が異なる複数のシリーズを用意。今年の第4四半期に予定されている量産出荷スタート時には、まず3種類がリリーズされる。

よりインテリジェンス化する車載システム

製品概要を解説するサイプレス。セミコンダクタの楠本正善氏。「自動車でもソフトウェアが担当する領域は拡大し、そうした状況に柔軟に対応できる車載用マイクロコントロールユニットのニーズはより拡大する」と語った。

〈EDITOR'S EYE!〉急激に増加するタスクをスムーズに処理する能力が必要に

インフォテイメントや外部充電などは現代の自動車では決して珍しいものではない。ほんの数年前までは存在しなかったこれらの制御も、車載用マイクロコントローラーが扱う項目。ソフトのアップデートが自動車でも常識となる時代は、すぐそこまできている。

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