VOLVO V60 CROSS COUNTRY T5 AWD

MotorFan / 2019年6月20日 9時0分

VOLVO V60 CROSS COUNTRY T5 AWD

スタイリッシュなデザインと本格的なオフロード性能を両立させたモデルが登場した。ボルボV60CCは足まわりをV90CCと共通化することで最低地上高210㎜を実現。もちろんボルボならではの先進安全装備はすべて標準装備される。 REPORT◉吉田拓生(YOSHIDA Takuo)  PHOTO◉神村 聖(KAMIMURA Satoshi) ※本記事は『GENROQ』2019年6月号の記事を再編集・再構成したものです。


 商品説明の際の「新型V60クロスカントリーはナンチャッテSUVではないんです!」という一言で眠気が一掃された。SUV全盛の昨今では、ほとんどのカスタマーが本格的なオフロード走行をしないというのは既知の事実であり、自ら「都市型クロスオーバーSUV!」なんて謳っている最新モデルの中には、最低地上高がセダンとあまり変わらないものも増えてきている。今回の新型ボルボは何をもって非ナンチャッテ宣言をしているのだろうか?

 V60というシリーズ名からもわかる通り、大雑把に言ってしまえばこの新型車はV60をリフトアップさせた派生モデルであり、インテリアに関してはほぼV60と同一だという。それでも彼らが「本格派」を自認する根拠は車高にあるようだ。V60クロスカントリーの最低地上高は先にデビューしているV90クロスカントリーと同じ210㎜。これは背の高いSUV専用のボディを持ったモデルでもなかなか到達できない高さでもある。

V60と共通デザインのインパネを採用する。タッチスクリーン式センターディスプレイ「SENSUS」の使い勝手は相変わらず素晴らしい。
シートの座り心地も秀逸だ。

 車高を上げる手法は色々とあるが、ボルボはひとクラス上のV90クロスカントリーのサスペンション部品を組み合わせることで、V60比で+65㎜の210㎜という最低地上高を実現しているのである。

 またV60クロスカントリーはAWDシステムに関してもV60とは異なる。T5エンジン搭載のV60はFFだし、T6やT8はAWDだがリヤをモーターで駆動するハイブリッドという成り立ちである。一方新型のV60クロスカントリーはプロペラシャフトありきのAWDシステムである点が違う。道なき荒野を延々と進むような場合に、電力に頼ることなく、ガソリンが続く限りAWD走行を続けられるわけだ。まあ、実際にそんな使い方をする人が日本にいるかどうかはわからないが、さて最新のボルボ・クロスカントリーは乗ってどうなのか?

 これが素晴らしいのである。V60クロスカントリーはT5エンジン(2.0ℓターボ)を搭載しているが、同じエンジンを積むV60がスポーツカー的シャープさを前面に押し出していたのとは違い、乗り心地自体は少しゆったりとしている。そして加速する、曲がる、減速するという始終に少しも違和感やタイムラグ、妙なクセがない。またボルボSPAアーキテクチャーに共通する軽快感がちゃんと含まれている点もいい。

ラゲッジ容量は通常時529ℓと十分な積載性を誇る。
V90CCと共通の足まわりを採用することで最低地上高210㎜を実現した。

 以前V60に試乗した際、唯一気になったのは、あまりに全高が低すぎてトランクへのアクセスがしにくいことだったが、これも65㎜のリフトアップが解決してくれている。

 1997年に初代がデビューした当初、クロスカントリーモデルはボルボの変わり種だった。だが現代では名実ともに主役を張る1台になろうとしているのである。

ボルボV60クロスカントリーT5 AWD プロ
■ボディサイズ:全長4785×全幅1895×全高1505㎜ ホイールベース:2875㎜ トレッド:Ⓕ1640 Ⓡ1625㎜
■車両重量:1810㎏
■エンジン:直列4気筒DOHCターボ ボア×ストローク:82×93.2㎜ 総排気量:1968㏄ 最高出力:187kW(254㎰)/5500rpm 最大トルク:350Nm(35.7㎏m)/1500~4800rpm
■トランスミッション:8速AT
■駆動方式:AWD
■サスペンション形式:Ⓕダブルウイッシュボーン Ⓡマルチリンク
■ブレーキ:Ⓕ&Ⓡベンチレーテッドディスク
■タイヤサイズ(リム幅):Ⓕ&Ⓡ235/45R19(8J) 
■環境性能(JC08モード) 燃料消費率:11.6㎞/ℓ
■車両本体価格:649万円

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