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公道走行可能な自動運転バスの実用化・市販化に向けて

MotorFan / 2019年8月2日 14時45分

公道走行可能な自動運転バスの実用化・市販化に向けて

埼玉工業大学は、私立大学初となる一般の公道を走行可能な自動運転バスの開発に着手し、8月1日に最新の開発状況を公開し、試乗会を開催した。

 埼工大は、2017年12月に埼玉県内初となる公道による自動運転の実証実験を深谷市で開始した。その他、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)をはじめ各種の実証実験に参加し、自動運転技術の開発に経験を重ねてきた。これらの経験を活かして、新体制で開発力を強化して、自動運転バスの開発に着手した。
 さらに同大は、19年4月に自動運転の技術の全学的な研究組織として「自動運転技術開発センター」を設立して自動運転の実用化に向けた研究・開発を強化し、新開発体制により自動運転バスの開発に注力している。
 
 今回開発した自動運転バスの実験車両は、マイクロバス「リエッセII」をベースに「自動運転AI(AIPilot/Autoware)」を実装したもの。AIを本格的に導入して走行する自動運転バスのためバス専用レーンや走行規制をした特定のコースだけでなく、市街地の一般公道で走行を目指す。
 自動運転バスの開発にあたっては、普及の進んでいるAutowareを利用し、AIによる障害物の検知(識別・分類する)機能を強化した。ライダーやカメラの画像情報をディープラーニング(深層学習)により、周囲環境をAIで認識して障害物を回避して走行することも可能だ。
 車両の仕様は長さ625×幅203×高さ261cm、重量は4.7t、24人乗り、4000ccディーゼル車。AIPilot/Autowareで自動運転可能な自動運転実証実験の試験車両となっている。


 この開発は、埼玉県が将来の事業化を目指して行うスマートモビリティの実証を支援する「埼玉県スマートモビリティ実証補助金」(テーマ:公道走行可能な自動運転バスの実験車両とAIの実用化・市販化)に今年度採択されており、これにより開発を加速していく。自動運転バスの開発は、ミクニライフ&オートの全面的な協力により実現した。今後、この自動運転バスの実用化・市販化に向けた検討を進めていく。また今後、大学の地元地域等での公道による実証実験を計画している。

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