肩こりはもんでも治らない!? コリや痛みの根本原因を取り除く方法

MYLOHAS / 2019年3月24日 16時30分

肩こり image via shutterstock

ふだん何気なくやっている、肩もみやストレッチといったセルフケア。いっこうに楽にならなかったり、もしかすると、かえって肩こりや腰痛を悪化させているかもしれません。

肩こりは、肩もみで本当によくなるのでしょうか?

「肩こりは、肩をもんでも治らない」と警鐘を鳴らすのは、広尾整形外科・副院長で理学療法士の財前知典先生です。氏の著書『やってはいけないセルフケア』(KADOKAWA)を参考に、肩や腰の痛みの根本原因を取り除く方法を見ていきましょう。

痛みの原因は「患部」にはない

腰痛 image via shutterstocks

理学療法士の財前先生は、歌舞伎役者の市川海老蔵さんをはじめ、多くの俳優やアスリートが信頼するという、いわば、“体の動きを見抜くプロ”。肩の痛みで引退を考えていたプロゴルファーに運動指導を行い、日本ツアー優勝に導いたこともあるという第一人者です。

肩こりや腰痛がつらいとき、自分で肩や腰を揉みほぐすのはごく一般的な対処法でしょう。その理由は、「肩や腰が凝り固まっていることが、痛みの原因」だと認識しているから。しかしそこに落とし穴があると、財前知典先生は指摘します。

なぜなら、コリや痛みの原因は、患部にはないからです。

原因はほぼひとつ、体に「サボっている場所」と「がんばっている場所」があるから。肩こりだからといって肩をもむのは、やってはいけないセルフケアなのです。

(『やってはいけないセルフケア』15ページより引用)

肩や腰を揉みほぐしても、スッキリするのは一時だけ。しばらくすると、またすぐに痛みがぶり返してしまうはずです。肩もみやマッサージは対症療法に過ぎず、再発を防ぐことはできないと先生はいいます。

それどころか、本来は伸ばしてはいけない筋肉をストレッチしてしまうと、時間とともに逆に筋肉が固くなり、コリや痛みが悪化してしまうことも。マッサージにいたっては、体を支える役割を果たしていた筋肉をゆるめてしまい、バランスが崩れてガタガタになってしまうこともあるようです。

安易なセルフケアは、じつは危険な行為でもあったのです。

「サボっている部分」を働かせれば、痛みは改善する

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そもそもなぜ、肩こりや腰痛といった慢性的な痛みが発生するのでしょうか。

財前先生はそれを、体に「サボっている場所」と「がんばっている場所」があるからだ、と表現しています。

先生によると、人間の身体は無意識に、常に動きやすいほう、動きやすいやり方を選択して動いているのだそう。そのため、いつの間にか体の使い方にクセができてしまいます。

動かしにくい筋肉や関節は使わなくなり、「サボる」部分になっていく。その分、動きやすい筋肉や関節に大きな負担がかかり、そのアンバランスがコリや痛みをもたらすのです。

「サボっている」ところを働かせれば、がんばりすぎている部分の緊張がゆるみ、コリや痛みは減っていきます。ですから痛みやコリを解消するベストな方法は、サボっている部分をちゃんと働かせるようにするだけでいい。正確にいえば、「治す」より「働かせる」ということになります。

(『やってはいけないセルフケア』64ページより引用)

つまり肩こりや腰痛を改善したいなら、まずは自分の体の使い方のクセを把握しなくてはいけない、ということ。

そのために財前先生が提案するのが、自分の動きの「パターン」をチェックしたうえで、よりニュートラルな動きへと改善していく、「N-EX(ネックス、Neutral motion Exercise)」というエクササイズです。

ポイントは、自分のクセに合わせた動きをすること

前屈 画像はイメージです。 image via shutterstock

「N-EX」で最初に行うのは、自分の体の動かし方のクセを知るためのチェックテスト。

上半身4種類、下半身3種類の簡単な動きをすることで、上半身(呼吸のしかた)と下半身(主に太ももの使い方)の特徴を知ることができます。これを財前先生は、「パターン」と呼んでいます。

これまで腰痛や肩こりの解消法として、さまざまなマッサージやエクササイズが紹介されてきました。それらと「N-EX」が大きく違うのは、人それぞれのクセに合わせた不調解消エクササイズである、ということです。

「パターン」に合ったエクササイズをすると、動きのバリエーションが増え、「サボっている」部分をうまく働かせられるようになります。その結果、コリや痛みのない「動かしやすい体」を取り戻すことができるのだそう。

「パターン」と合わない運動はかえって体の動きを悪くしてしまうのですが、どんな動きが自分に合わないのかを知ることもできます。

実際にチェックテストをやってみたところ、筆者の場合は意識的に息を吐くような運動や、膝を前に上げる動き、内転筋群を鍛えるトレーニングなどをすると、体の動きが悪くなることがわかりました。

逆に、息を吸うこと、肩甲骨を寄せて胸を開くことを意識すると、動きがよくなるとのこと。エクササイズ後はびっくりするほど前屈がしやすくなったり、重かった肩が軽くなるような感覚があり、悩みだった肩こり解消の糸口をつかんだ気がしています。

その場しのぎの肩もみやマッサージではなく、毎日の「身体の使い方」を変えることが、肩こりや腰痛改善の近道といえそう。ぜひ本書を参考に、自分の体のクセをチェックしてみてください。

やってはいけないセルフケア 肩こりは肩をもんでも治りません

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身体のゆがみ、気をつけよう

[『やってはいけないセルフケア』]

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