ストレスを抱えやすい人の脳の特徴3つ。イヤなことが頭から離れない…

MYLOHAS / 2019年6月17日 20時30分

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なぜストレスを感じると、心もつらくなるの?

最新の科学的な根拠としても、ストレスホルモンのコルチゾールの値が高いと、中年に差し掛かると健康な人であっても脳の収縮や記憶障害につながるという研究があります。そして、なんとその傾向は、男性より女性により顕著だったのです。

この新しい研究では大事なことを強調しています。ストレスは身体全体に影響を与えますが、発信源は脳だということです。コルチゾールの影響だけではなく、交通渋滞にはまったり、馬鹿にされたり、経済的な心配をかかえたりするようなつらい思いをすると、脳の「灰白質」で認識されて受け入れられるのです。幸いなことに、脳の研究から緊張を減らす効果的な方法もわかってきています。

それではなぜストレスを受けると、なぜメンタルに悪影響が及んだり、緊張でつぶされそうになったりしてしまうのでしょうか。今回は、脳とストレスの関係を探ります。

脳の処理能力不足がストレスの一因に

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「脳は数千年前にはうまく機能してくれたのですが、現在では否定的な感情や精神的な疲労に過敏になってしまっているところがあります。そうした状態のためにストレスが増してしまうのです」と話すのは、メイヨー・クリニック医学教授で同クリニックの回復プログラムの創設者、アミット・スード医師。

脳は進化してきたとはいえ、「現代の毎日のスピードが主なストレス要因になります。それは脳の適応力よりはるかに速い」と、スード医師。生活の中で起こることに対処していくには、時間が短かすぎ、力も足りないということ。生活をコントロールしきれないと感じてしまいます。そのコントロールできないという感覚はストレスの大きな原因になってしまうのです。

ストレスを抱えやすくなる「脳の悪い習性」3つ

スード医師は著書、『Redesigned for the Twenty-First Century』の中で私たちの脳が陥りがちな多くの罠について説明しています。最も気をつけたいのは次の3つです。

1. 集中力が分散してしまう ストレス image via shutterstock

大きな肉食獣が地上を歩き回っているような時代には、周囲を敏感に感じ取る能力、つまり外側に向いた集中力は役立つものでした。しかし現代は、そうした集中力が内側に向くようになっているのです。

現代において、私たちの心は普段の時間の8割近くが落ち着いていない状態です。たとえ意識していなくても、気が散漫な状態に陥っているのです。研究によると、この状態になると幸福感が減退し、注意散漫になり、思考も停滞することがわかっています。

2. 悪い出来事を覚えておきたくなる 心配 image via shutterstock

私たちが生存していけるかどうかは、物理的および感情的な脅威を察知する脳(主に扁桃体)の能力にかかっています。恐怖を覚える瞬間やそうした出来事があると、心拍数が上昇して、将来の危険から身を守るための情報として脳内に記憶されます。

良いニュースより悪いニュースの方をよく覚えてしまう傾向のことを「ネガティブバイアス」といいます。脳は特定の記憶を強化するホルモンを放出しており、私たちは、自分の身に起きた悪い出来事を覚えやすいのです。さらには私たちの心にそれを刻もうとします。結果として、ストレスにつながってしまうのです。

3. 脳は疲れやすい 目の疲れ image via shutterstock

例えば心臓や腎臓といった身体の多くの臓器は、常に働き続けることができるのですが、脳はそういうわけにはいきません。たくさん働いた後の脳には休息が必要なのです。

つまらないことをしたり、激しく使ったりするほど、脳は早くに疲労します。それは早くて4分、遅くても1~2時間のうちにそうなるはず。

次のような場合に脳が疲れていることを知ることができます(脳には痛みの受容体がないので間接的にこれを知らせなければなりません)。目が疲れ、重たくなる。ミスをし始め、効率が悪くなる。気弱になり、気分が落ち込むという場合です。脳の疲労はストレスをもたらし、ストレスもまた疲労をもたらします。これはいつまでも続く悪循環につながってしまうのです。

次回に続きます。

しっかり脳、休めてる?

Jenny L. Cook/How Stress Hits Women’s Brain’s Harder—and Why Men Don’t Always Get It/STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)

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